特集 圓生百席聴き比べ


圓生百席 (完全盤)に収録された118席の聴き比べです。ごゆっくりどうぞ。

圓生百席とは

昭和29年に『鼠穴』でラジオ東京の局内賞をとったのを皮切りに、後年は芸術祭大賞、初の宮中御前口演など落語家が得られる栄誉を独占した観がある六代目圓生。

この昭和最後の名人が、晩年に心血を注いで録音した空前の企画が『圓生百席』です。

圓生ならではの磨き抜かれた膨大な演目。落語愛好家を心酔させ、現役の噺家が範と仰ぐ、この録音・編集作業が終ったのは、圓生が世を去る3週間前。圓生は、その編集のすべてに立ち会っていたのです。(圓生百席ノートより)

圓生百席

演 目
概  要
聴き比べ
1.一文惜しみ(五貫裁き) 神田三河町の長屋に住む八五郎。父親は真面目に商売をしていましたが息子の八五郎はやくざな渡世。しかし改心して堅気になることを決意し、八百屋をやりたいと大家のところへ相談に来ます。 立川志の輔・三遊亭圓生・立川談志・桂南光
2.居残り佐平次 貧乏長屋の連中を連れて品川遊郭に来た佐平次という男。 翌日、連れを帰しますが自分は居残りをします。 連日飲み食いをしながら、勘定を催促されると、連れが持ってくると言って取りあいません。 三遊亭圓生・古今亭志ん生・古今亭志ん朝・桂文明
3.浮世床 昔の床屋というのは若い者のたまり場で、将棋盤、碁盤、貸本など遊び道具には事欠かず退屈はしませんでした。 ある床屋に今日も男達が集まっています。 三遊亭金馬・露乃五郎・三遊亭圓生・三遊亭圓遊
4.鶉衣(うずらごろも) わがままな伊勢屋の娘が浪人の飼っている鶉がどうしてもほしいと言い出し・・ 三遊亭圓生
5.鰻の幇間(うなぎのたいこ) 夏の暑い日、野幇間の一八が町の中で金のありそうな客がいないかと探しております。 そこへ浴衣掛けで肩に手拭いをぶらさげた見覚えのある旦那がやって来ます。 桂文楽・古今亭志ん生・古今亭志ん朝・三笑亭可楽・桂文楽(九代目)
6.浮世風呂 小間物屋の武兵衛が深川八幡の祭礼の日に出かけますが金をすられて仕方なく帰りますが 三遊亭圓生・雷門福助・古今亭志ん生・春風亭小柳枝・柳家小さん
7.永代橋 小間物屋の武兵衛が深川八幡の祭礼の日に出かけますが金をすられて仕方なく帰りますが 三遊亭圓生・林家正蔵
8.江戸の夢 俳句に夢中の庄屋の武兵衛。入ってきた女房が、娘のテルが奉公人の藤七を婿にしてほしいと泣いて頼んだと言います。 三遊亭圓生
9.近江八景 易者が客引きをしています。「今日は師匠の十三回忌によって見料は半額、手の筋は無料じゃ。遠慮せんと手を出せ。」 桂米朝・古今亭志ん朝・橘ノ園都・三遊亭圓生・三遊亭金馬
10.阿武松(おうのまつ) 能登の鳳至(ふげし)郡鵜川村字七海の百姓仁兵衛の倅 長吉。歳は二十五。名主の紹介状を持って、京橋観世新道の武隈文右衛門という関取の所に入門しまして小車というしこ名をもらいます。 三遊亭圓生・立川談志・入船亭扇辰
11.大山詣り 昔は山に登るというとすべて信心で、幾人か集まって登ってお詣りをして帰ってくるものでしたが、物見遊山を楽しむという要素もありました。 古今亭志ん朝・古今亭志ん生・三遊亭圓生・柳家小さん・柳家小三治
12.おさん茂兵衛 女嫌いの茂兵衛の勤める深川仲町の呉服屋 中島屋惣兵衛に、祭りに使う縮緬浴衣の注文が入ります。 三遊亭圓生・桂米朝
13.おかふい 麹町三丁目の質屋 万屋右兵衛。番頭の金兵衛は堅い人でしたが、若い頃に友達に誘われて新宿の廓へ二三度遊びに行き、お土産に梅の毒をもらって鼻を無くしてしまい、女は恐いというので、いっそう堅くなりました。 三遊亭圓生
14.お祭佐七 往来を歩いていると女が一目見たいと押しかけ、役人が金棒で女を払ってようやく道が歩けるほどのいい男の飯島佐七郎。この人が行く所いつもお祭りのようになる 三遊亭圓生・古今亭志ん生
15.お化け長屋 ある長屋。住人たちが空き家を物置代わりに使っていたら、大家が長屋連中から店賃の割り前を取ると言う。 借り手がつかないようにしてやって生涯物置代わりにしてやろうじゃないかと企んだ連中、店子の古株 古狸の杢兵衛が、借り手が来たら俺のところへ寄こせ、断ってやると 三遊亭圓生・古今亭志ん生
16.帯久 「売れず屋」と呼ばれた帯屋久七に、和泉屋与兵衛が金を貸したことから 三遊亭圓生・三遊亭圓窓・桂米朝・立川志の輔
17.お藤松五郎 水茶屋いろはのお藤 両国広小路の水茶屋いろはの看板娘 お藤。歳は十九で一枚絵(錦絵)に描かれるほどの美人で知られ、お藤見たさに客が詰めかけ大層繁昌しています。 三遊亭圓生
18.御神酒徳利 江戸馬喰町の旅籠。徳川家から拝領した葵の御紋の入ったお神酒徳利は、年に一度、正月に時にしか出しません。 さて、大晦日のすす払いの当日、番頭が水を飲もうと台所に入ると、この大切なお神酒徳利が 三遊亭圓生・柳家小さん・柳家小三治・桂三木助・桂文珍・立川志の輔
19.お若伊之助 日本橋石町で「栄屋」という大きな生薬屋がありました。 この一人娘、名をお若といい、歳は十八 今小町と言われる美人。 古今亭志ん朝・三遊亭圓生・桂歌丸・古今亭志ん朝
20.掛取万才 今日は大晦日。年が明けますと十五日くらいまでは掛取りもできない風潮でしたので、商売人は皆この日に払ってもらおうために町を駆けずり回っています。 三遊亭圓生・桂米朝
21.鰍沢 江戸から身延山(山梨県南巨摩郡)へ父親の骨を納めに行った新助。 帰り道、鰍沢へ向けて身延山を出ますが大雪で道に迷ってしまいます。 三遊亭圓生・古今亭志ん生・林家正蔵
22.火事息子 ある冬の夜、神田三河町の伊勢屋という大きな質屋の近所が火事になります。 風上なので飛び火の心配も無いだろうとは言いながら、人様のお品を預かる商売、蔵に目張りもしていないようなことでは店の信用に関わると 古今亭志ん朝・三遊亭圓生・古今亭志ん生・林家正蔵
23.刀屋 日本橋横山町の大店の娘おせつは、評判の器量よしで山ほどの縁談が来ますが首を縦に振りません。 柳家小さん・古今亭志ん朝・古今亭志ん生・三遊亭圓生
24.紙入れ 貸本屋の新吉。出入り先のおかみさんと割りない仲が続いています。 おかみさんから、今日は旦那の帰りがないから泊まりにおいでと手紙をもらい、それを紙入れにしまって出かけます。 古今亭志ん生・三遊亭圓生・古今亭志ん朝・立川談志・古今亭志ん輔・古今亭菊之丞・柳家喬太郎・柳家小さん・桂歌丸・立川談笑
25.がまの油 大道で「蟇の油」を売る香具師(やし)。 得意の口上を述べて順調に売上げ、一通り売り終わったら客が入れ替わるまでと近くの茶屋で酒をいただきます。 かなり酔ったがまだ日が高く客も多いのでもう一売りと 立川談志・桂米朝・三遊亭圓生
26.蛙茶番 ある商店で店の者や出入りの商人が茶番(素人芝居)をやることになります。 演し物は天竺徳兵衛謀反譲り場。 店に舞台を拵えて準備万端ですが幕が開きません。 三遊亭圓生・三遊亭金馬・柳家小三治・三遊亭小遊三
27.雁風呂 遠州掛川で昼食をしようと茶屋に入った水戸のご隠居 黄門水戸光圀様。 屏風に描かれた絵を見て土佐派の将監光信の筆と見ますが、松に雁とは・・と首をひねります。 三遊亭圓生・桂米朝
28.岸柳島 浅草の舟着場。浪人らしい侍が乗り込み、もっとそっちへ寄れ。目ばたきをしてはならん。息をするなと言いたい放題。 古今亭志ん生・三遊亭圓生・三笑亭可楽・立川談志
29.紀州 七代将軍 徳川家継は五歳で即位し、その後わずか三年で七歳に満たずに急死。家継の死で家宣の血筋は途絶えてしまったため、御三家の中から次の将軍を決めることになります。 三遊亭圓生・古今亭志ん生・桂右女助
30.肝つぶし 男が、病気で寝ている友人の見舞いに訪れますと『恋わずらい』と 桂ざこば・柳家さん喬・三遊亭圓生・桂米朝
31.九段目 近江屋のお祝いにお店一同で素人芝居をしようということになり、仮名手本忠臣蔵九段目『本蔵』をやることに決まります。 三遊亭圓生
32.汲みたて 若い女師匠目当てに稽古事に通う男たち。集まって師匠の話をしております。 炬燵の中で師匠の手をにぎったに向こうも握り返してくる。 三遊亭圓生・三遊亭圓楽・古今亭志ん彌・三遊亭小遊三
33.紺屋高尾 神田の紺屋染物職人の久蔵。十一歳の時から奉公し、二十六となった今でも真面目一方で働いてきましたが、ここ三日ほど寝込んで床が上がりません。 三遊亭圓生・立川談志・立川志の輔・立川談春
34.後家殺し 常吉のところへ浄瑠璃の稽古仲間の男が訪ねてきて、常吉の女房が親戚の病気見舞いに行っていないと知ると、伊勢屋の後家とはどうなっているのかと尋ねます。 三遊亭圓生・笑福亭松之助
35.小言幸兵衛 長屋の家主 幸兵衛。女房をはじめ長屋を回ってはのべつ小言が絶えないので人呼んで小言幸兵衛。 この幸兵衛のもとに、部屋を借りたいという豆腐屋が入ってまいります。 三遊亭圓生・古今亭志ん朝・古今亭志ん生・柳家さん喬・柳家小さん(三代目)・桂文楽・桂歌丸・立川談志
36.心のともしび 長屋で傘張りをしている浪人のもとに、今日も町人が来て字を教えてくれとい言います。一向に覚えない町人に短気な浪人は「これまで何度も教えたがお前は物覚えが悪いのであきらめろ」と断りますが町人にはどうしても字を覚えたい理由がありました。 三遊亭圓生
37.五人廻し 明治初めの吉原。売れっ子の花魁喜瀬川を待っていますが夜が更けても一向に現れない。 寝ずの番の若い衆(牛・ぎゅう)が、呼ばれて男の部屋に入ります。 三遊亭圓生・五街道雲助・古今亭右朝・古今亭志ん朝・古今亭志ん生・林家正蔵・立川談志
38.小判一両 笊(ざる)屋の安七は女房子供の死から博打で身をもちくずしますが、堅気になって商売でもするようにと一両の小判を形見に残して亡くなります。安七は堅気に戻り、この一両小判は使わずに着物の襟に縫いこんで大切に持っています。 三遊亭圓生
39.40.41.子別れ(上中下) 腕はいいが酒好き遊び好きの大工の熊五郎。毎日のように遊んで帰り、酒を飲んでは子供の前で女房を叩きます。ある日、女郎買いから帰った女房と喧嘩をし女房は子供を連れて家を出ます。 古今亭志ん朝・三遊亭圓生・古今亭志ん生・立川談志・笑福亭松鶴・三笑亭可楽
42.小間物屋政談 行商の小間物屋相生屋の小四郎。 少し金が貯まったので上方へ商売に出かけますと途中で追い剥ぎに遭った仕入先の主人を助け・・ 立川志の輔・三遊亭圓生・古今亭志ん生・桂歌丸
43.盃の殿様 ある大名。吉原全盛の花扇にぞっこんとなり・・ 三遊亭圓生
44.佐々木政談 名奉行で知られた佐々木信濃守が市中の見回りをしていますと、奉行の裁きを真似ている子供たちがいます。 近寄っていきますと、下役の子供が「こら! 吟味の邪魔だ向こうへ寄れ!」と追い払われます。 古今亭志ん朝・桂枝雀・三遊亭圓生・桂米朝
45.三軒長屋 昔ながらの三軒長屋の右手に鳶の政五郎、左手に「一刀流指南」という看板を出している剣術の先生、この二軒に挟まれた真ん中にお妾さんが女中と一緒に住んでいます。 立川談志・古今亭志ん朝・三遊亭圓生・古今亭志ん生・三遊亭金馬・立川志の輔・柳家小さん・柳家小三治
46.真田小僧 小遣いをもらおうと、お父つぁんの肩を叩こうか、腰をさすってやろうか、お茶を入れてやろうかとまとわりつく息子。 古今亭志ん朝・三遊亭圓生・古今亭志ん生・三遊亭金馬・柳家小さん・立川談志
47.三年目 他人も羨む仲の良い夫婦、妻がふとしたことから病の床につき、主人も一生懸命看病をしますが六人変えた医者もさじを投げ、もう今日か明日かという状況になります。 三遊亭圓生・柳家小三治・古今亭志ん朝・柳家小三治・三遊亭圓楽
48.49.三十石・三人旅(東の旅より) <三人旅>喜六と清八に源兵衛が加わって三人で女郎買いをしますが、喜六の相手は尼さんで・・・
<三十石>東の旅の最終話。伏見から大坂三軒茶屋へ向かいます。圓生の舟歌は絶品!
三遊亭圓生・三遊亭百生・柳家小さん・桂九雀・桂吉朝・桂文枝・桂枝雀・桂米朝・笑福亭松鶴
50.紫檀楼古木(したんろうふるき) 紫檀楼古木という狂歌師。蔵前で羅宇問屋を営んで財をなしましたが、番頭に店を任せて自分は狂歌三昧。 三遊亭圓生・林家正蔵
51.鹿政談 奈良東大寺近くで三条横町の豆腐屋を営む六兵衛は、早朝に豆腐の仕込みをしているところ、外に出してあった「オカラ(切らず・卯の花)」を食べている犬に薪割りを投げつけます。当たり所が悪かったと見えて倒れて動きません。近寄って見てみると、犬ではなく鹿。奈良の鹿は神の遣い。これを殺すと石子詰めという死罪になります。 桂米朝・柳屋小三治・三遊亭圓生
52.芝居風呂 歌舞伎好きの銭湯の主。銭湯を改造し、海鼠壁で煙出しは櫓、書き出しは薪拾い,中軸が流し,留めが釜前、板の間も湯船も芝居の趣向を施して『芝居風呂』と名付けて開業します。 三遊亭圓生・林家正蔵
53.質屋庫(質屋蔵) ある質屋。番頭を呼び出して「何か私に隠していることはないか」と聞きます。 風呂屋に行ったら「質屋」「蔵」「化け物」「幽霊」などというのが小耳に入ったと言う。 桂米朝・三遊亭圓生・桂吉朝・桂歌丸・桂枝雀・柳屋権太楼・桂南光
54.品川心中 品川遊郭の白木屋でずっと板頭(いたがしら)を張っていたお染。 トウが立って来まして小じわを白粉で隠し、この間まで鼻先であしらっていた子供にいい客がついて自分が二番三番に… 三遊亭圓生・古今亭志ん朝・立川談志・金原亭馬生・春風亭柳朝
55.死神 金がなく生活もままならない男が死神に出逢い… 三遊亭圓生・立川志の輔・立川談志・柳家小三治・柳家さん喬・三遊亭金馬
56.樟脳玉 博打で一文無しになった八五郎、兄貴分にいい儲け話があるので手伝ってほしいと言い、戸や仏壇を閉めさせ、猫まで追い出して話し出します。 三遊亭圓生
57.洒落小町 近所でガチャガチャのお松とあだ名のついている騒がしい女房がご隠居のところへやって参ります。 三遊亭圓生・桂米朝・立川談志
58.城木屋 江戸一番の評判の美人と言われる城木屋のお駒は非の打ち所のない美人。
このお駒に思いを寄せる一番番頭の丈八は非の打ちどころのない醜男。
桂歌丸・三遊亭圓生
59.酢豆腐(ちりとてちん) 知ったかぶりの食通 竹に腐った豆腐を… 三遊亭圓生・古今亭志ん朝・柳家小さん・桂文楽
60.水神 浅草三囲神社の縁日の夜。男が火のついたように泣く乳飲み児を抱いておろおろとしています。 声をかけられてふりむくと… 三遊亭圓生
61.仙台高尾 仙台六十二万石伊達綱宗が三浦屋の万治の二代目高尾に夢中になりますが、高尾は島田十三郎と夫婦約束を交わしておりよい返事をしません。 三遊亭金馬
62.千両幟 大阪相撲の稲川という力士が江戸へ出て来ましたが、十日間全勝をしても贔屓(ひいき)が出来ません。もう大阪へ帰ろうかと考えているところへ、汚い乞食が現れて蕎麦をおごるから食べてくれという。 三遊亭圓生・雷門助六
63.蕎麦の殿様 さる殿様、ある日親戚の園遊会に呼ばれて、その席で蕎麦打ちの実演を見ます。 殿様は、蕎麦というものは最初から細長いものだと思っていたが、ああやって出来るものかと大層感心してお帰 … 三遊亭圓生・雷門助六
64.大名房吾郎 天明の大飢饉の頃、施しをするため、ケチで有名な新寺町の質両替屋の万屋万右衛門に掛け軸を買ってほしいと持ち込みますが 三遊亭圓生
65.代脈 江戸中橋で名医と知られた古法家(漢方医)尾台良玄。 弟子で銀南がとんだ与太郎で… 古今亭志ん朝・三遊亭圓生・桂文我
66.田能久 阿波徳島の田能村の百姓 久兵衛。旅の途中でウワバミに出くわし 三遊亭圓生・立川談志・立川平林
67.茶の湯 蔵前のある大店の旦那。息子に店を譲り、静かな根岸に小僧の定吉を連れて隠居をします。周りには琴や生花などを嗜む風流人が揃っており、自分も何か風流なことを始めようと… 立川志の輔・三遊亭圓生・三遊亭金馬・柳家小三治・桂文明
68.付き馬 ある男、吉原でバカ騒ぎをした翌朝、若い衆に勘定の催促をされますが、男は吉原の中のお茶屋に手紙(請求)を書いたが判を忘れたので自分で訪ねようと思う。一緒に行かないかと誘い… 古今亭志ん朝・三遊亭圓生・三遊亭金馬・古今亭志ん生・立川談志・三笑亭可楽
69.テレスコ(てれすこ) ある漁場で名前のわからない魚が獲れ、村中聞いて回りますが誰にもわからない。 三遊亭金馬・三遊亭圓生・三遊亭圓歌
70.遠山政談 女中が居付かない越前屋 石町二丁目で生薬を商う越前屋。奉公人を二十何人と使って商売は盛大にやっていましたが、女中が居付きません 三遊亭圓生
71.唐茄子屋(唐茄子屋政談) 商家の若旦那の徳三郎、吉原通いが過ぎて家にもなかなか帰ってこない。
道楽をやめなければ勘当だと言い渡されますが、「勘当?結構、お天道さまと米のメシはついてまわりますから。さいならっ」と家を出て行ってしまいます。
三遊亭圓生・三遊亭金馬・古今亭圓菊・古今亭志ん朝・古今亭志ん生・林家正蔵・柳家さん喬
72.豊竹屋 女中が居付かない越前屋 石町二丁目で生薬を商う越前屋。奉公人を二十何人と使って商売は盛大にやっていましたが、女中が居付きません 三遊亭圓生・桂文珍・柳家小さん(三代目)
73.夏の医者 夏の暑い日。ある村で父親が農作業中に倒れ、医者を呼びに山を三つ越え… 桂枝雀・三遊亭圓生・桂米朝
74.中村仲蔵 大部屋から名代になった仲蔵に割り当てられたのは忠臣蔵五段目の定九郎ひと役のみ… 桂枝雀・三遊亭圓生・桂米朝
75.長崎の赤飯 日本橋金吹町で質両替屋を営む金田屋金左衛門。 息子の金次郎が唄を習ったのが気に入らず叱責して勘当だと言ったところ、息子は家出をして行方知れず。… 三遊亭圓生
76.なめる 芝居見物にやってきた男、音羽屋贔屓のお嬢様の席に呼ばれ、家まで送りご馳走になり… 三遊亭圓生・三遊亭円歌
77.廿四孝(二十四孝) 大家がここには三十六軒あるがのべつ喧嘩をしてるのはお前のところだけだと一軒の亭主に小言を言っています。… 古今亭志ん朝・三遊亭金馬・春風亭柳好・立川談志・林家正蔵
78.錦の袈裟 町内の若い衆を集めた兄貴分、昨夜隣町の連中が吉原へ繰り込んで騒ぎ、お引けで揃いの緋縮緬の長襦袢でカッポレを踊る趣向をした。俺たちも負けてはいられないと… 古今亭志ん朝・柳家喬太郎・三遊亭金馬・三遊亭圓生・三遊亭圓楽
79.猫怪談 与太郎の養父が亡くなったと聞いて大家が訪ねてきます。与太郎にお棺へ納めて線香を上げたかと聞くと何もしていないと答え… 三遊亭圓生・柳亭左龍
80.鼠穴 父親が亡くなり、兄と弟の竹次郎で田畑を分け、兄は江戸に出て大きな店を持ちますが、竹次郎は酒、女、博打にも手を出して一文無しで自分を雇ってくれと兄を訪ねます。 立川志の輔・立川談志・三遊亭圓生・桂福團治・三遊亭圓楽
81.猫定 両国回向院の鼠小僧の墓の横に猫塚というものがありまして、猫が死んだらここへ持ってきてお経を上げてもらって埋葬します。ここへ最初に入った猫のお話でございます。 三遊亭圓生・五街道雲助
82.寝床 下手な義太夫に凝っている商家の旦那。今夜もみんなに聞いてもらおうと長屋の連中を呼び集めますが、店子たちはさまざに事情を作って誰も聞きに来ません。 三遊亭圓生・三遊亭金馬・古今亭志ん朝・古今亭志ん生・桂枝雀・桂雀三郎・立川談志
83.猫忠(猫の忠信) 美人の浄瑠璃の師匠のお静。これをあわよくばモノものにしようと稽古に通う「あわよか蓮」の次郎吉と六さん。 桂米朝・三遊亭圓生・桂枝雀・桂吉朝・桂三木助
84.花筏 提灯屋の徳さんが相撲部屋の親方に呼ばれ、大関の花筏が病気になったので代役で播州高砂に行ってほしいと頼まれます。 桂米朝・三遊亭圓生・桂枝雀・金原亭馬生・林家染丸・柳亭市馬
85.能狂言 一年ぶりに国許に帰った田舎の殿様が、江戸で観た能狂言が面白かったので、恒例の端午の節句の宴の際に観たいと言い出します。 三遊亭圓生
86.派手彦 三遊亭圓生
87.花見の仇討 仲の良い四人組が花見で江戸中の話題になるような趣向をと、巡礼兄弟の仇討ちを演じますが。 柳家小三治・桂南光・三遊亭圓楽・三遊亭金馬・立川談志
88.引越しの夢 口入れ屋を通じて別嬪の女中に夜這いをかけようと奉公人たちが・・ 桂米朝・古今亭志ん朝・三遊亭圓生・三遊亭小遊三・古今亭志ん朝・桂文我・桂枝雀
89.左甚五郎(三井の大黒) 名工の左甚五郎が江戸へ出てきまして、日本橋から今川橋へ。金槌や鋸の音をききつけて中を覗いてみますと大工五六人が棟梁と話をしながら仕事をしています。 三遊亭圓生・桂三木助・柳家三之助
90.一つ穴 旦那に女ができたという噂を聞いた女房、飯炊きの権助に旦那の伴をして様子をさぐるように言いつけます。 三遊亭圓生
91.一人酒盛 仕事出かけようとしていた留公、急用があると聞いて熊五郎の家にやってきます。 熊五郎は、昔世話をした男が長らく上方に行っていたがひさしぶりに来て酒を持ってきたので一緒にやらないかと誘い 三遊亭圓生・桂米朝・柳家小さん・笑福亭松鶴・桂枝雀・古今亭右朝
92.百年目 春、桜は満開。しかし、船場の大店に勤める番頭は、今日も小僧たちに小言を言い、得意先廻りをすると言って出かけます。/td>

桂米朝・三遊亭圓生・古今亭志ん生・古今亭志ん朝・桂小南・立川志の輔
93.文違い 内藤新宿の遊女お杉が、馴染みの半七に「今、お父っつぁんが来て、これっきり親子の縁を切っても良いから二十円を用立ててほしいと言ってきたと 三遊亭圓生・古今亭志ん朝・古今亭志ん生・三笑亭可楽
94.不幸者(茶屋迎い) 道楽者の若旦那。下男の清造に言い含めて柳橋へ。旦那が聞きただし清造の格好をして迎えに行きます。 三遊亭圓生
95.骨違い 後妻にいじめられるゲン坊を家に連れてきた熊五郎の女房。帰宅した熊五郎が間男と思って薪で殴り殺し・・ 三遊亭圓生
96.文七元結 江戸、本所達磨横町の左官長兵衛。 左官としての腕は一流ですが、博打好きが高じて半年以上仕事もせずに借金を抱えています。 ある日、博打で大負けした長兵衛が身ぐるみ剥がれ、賭場の印半纏を羽織って帰って来ますと娘のお久が行方不明だと言う。 古今亭志ん朝・桂ざこば・三遊亭圓生・古今亭志ん生・立川談志・金原亭馬生・柳屋さん喬・柳屋権太郎・柳屋小三治
97.へっつい幽霊 ある道具屋。客がへっつい(かまど)を二分二朱で買っていきます。 その夜の八つ(午前二時)をまわった頃、道具屋の戸を叩く音がする。 三遊亭圓生・古今亭志ん朝・古今亭志ん生・柳家小さん・桂ざこば・立川志の輔・立川談志・笑福亭松鶴
98.庖丁(包丁間男) 清元の師匠に生活全般面倒をみてもらって小遣いまでもらっている久治。弟分の寅を相談があると呼び出します。 三遊亭圓生・桂文珍
99.木乃伊取り(ミイラ取り) 若旦那が三日も帰らない。心配して探し回りますと吉原の角海老で居続けていることがわかり、番頭に命じて迎えに行かせますが番頭も帰ってきません。 三遊亭圓生・立川談志・柳家さん喬
100.妾馬(八五郎出世) 大家が八五郎を呼び、大名・赤井御門守様の側室に上がったお前の妹のお鶴がお世継ぎを産んだ。八五郎にも褒美をくださるので今からお屋敷へ行くようにと 立川志の輔・柳家さん喬・三遊亭圓生・古今亭志ん生・古今亭志ん朝・三遊亭金馬・三笑亭可楽
101.無学者(やかん) 知らないものはないというご隠居に物の名前や由来を聞きます。 立川談志・三遊亭金馬・桂文治・三遊亭圓生
102.妾馬(八五郎出世) 江戸は日本橋、浮世小路にあった名代の料亭「百川(ももかわ)」に、百兵衛という下働きの男が来ます。 当分洗い方の手伝いをして、慣れてきたら出前なども頼みたいと話していると二階のお客さんから呼ばれます。 三遊亭圓生・古今亭志ん朝・古今亭志ん生・柳家さん喬・柳家小三治・金原亭馬生
103.紋三郎稲荷 常陸の国 笠間藩の家臣 山崎平馬は参勤交代の時に風邪をひいてしまい、3~4日遅れて江戸へ出発します。まだ「コンコン」と時折咳き込みながら幸手の松原に着くと、駕籠屋が松戸への帰り駕籠なので安くしておきます。と勧めます。 三遊亭円歌・柳屋小せん
104.夢金 雪の夜。浅草の船宿の二階で「百両欲し~い、百五十両でもいい~」と言う大きな寝言が聞こえてきます。 寝言でも金が欲しいと言うこの船頭熊蔵に、船宿の主人も閉口しています。 古今亭志ん朝・立川談志・三遊亭圓生
105.彌次郎(弥次郎・鉄砲村・嘘つき村) ご隠居のもとに弥次郎が訪ねてきて、武者修行をしてきましたと言います。 また嘘八百だろうと思いながらご隠居さん、まぁ話してみろと言いますと・・ 三遊亭圓生・三遊亭金馬・古今亭志ん生・桂枝雀・立川談志・立花家花橘・三笑亭夢之助
106.山崎屋(よかちょろ) 遊び人の若旦那、徳三郎に三百円の集金を頼んだところ、ここ三日ほど帰ってこない。 立川志の輔・三遊亭圓生・林家正蔵・立川談志・三遊亭金馬
107.湯屋番 遊びが過ぎて勘当された若旦那。金もなくなり出入りの大工熊五郎の家に居候をしています。 柳家小さん・三遊亭圓生・三遊亭金馬・三遊亭圓遊・柳家小三治・柳家三三
108.住吉万歳
109.淀五郎 『仮名手本忠臣蔵』の塩冶判官の役者が急病で出られなくなり、座頭の市川團蔵は、相中の澤村淀五郎にやってみろと言います。 三遊亭圓生・立川談志・古今亭志ん生
110.らくだ 大男でノラクラと暮らし、乱暴者で皆から嫌われて「らくだ」と呼ばれている男。長屋に兄貴分の熊五郎が訪ねてきて、らくだがフグを食べて死んでいるのを見つけます。 三遊亭圓生・古今亭志ん生・桂米朝・立川志の輔・立川談志・笑福亭松鶴・三笑亭可楽・柳家小三治
111.牡丹燈籠 浪人の萩原新三郎に恋したあげく焦れ死にをした旗本飯島平左衛門の娘お露。お露の幽霊が今日もカランコロンと下駄の音を響かせて・・ 三遊亭圓生・桂歌丸
112.乳房榎 重信の幽霊が絵を描き上げ・・ 三遊亭圓生・桂歌丸
113.髪結新三 みかんの交易で財をなした紀伊国屋文左衛門。二代目になって先代の残した百万両という財産を残らず使ってしまいます。 三遊亭圓生
114.梅若禮三郎 能役者の梅若礼三郎。芸に行き詰まりを感じて、世の中を太く短く生きようと貧乏人を助ける義賊になります。義賊梅若礼三郎と貞女おかのの人情噺 三遊亭圓生
115.松葉屋瀬川 本の虫の若旦那を浅草へ 古河で穀屋を営む大店 下総屋善兵衛の若旦那 善治郎。本の虫で毎日家にこもって本ばかり読んでいる。 三遊亭圓生・柳家さん喬
116.双蝶々 小さいころから手に負えない悪の長吉を描く序の段、黒米問屋、下谷山崎町の山崎屋で小僧の定吉、番頭の権九郎を殺害して逐電するまでを描いた中の段、そして長吉の両親である長兵衛夫婦との再会を描く下の段「雪の子別れ」まで、二時間に渡る超大作です。 三遊亭圓生・林家正蔵
117.ちきり伊勢屋 麹町の質屋「ちきり伊勢屋」の若旦那傳次郎(でんじろう)が、評判の高い易者の白井左近を訪ねて自分の縁談の吉兆を見てもらいたいと申し出ます。 三遊亭圓生・林家正蔵・三遊亭金馬
118.真景累ヶ淵 通し八時間 圓朝怪談の最高峰。皆川宗悦と深見新左衛門の因縁がその子ども達を巻き込んでおどろおどろしい世界を繰り広げます。 三遊亭圓生

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