春の落語

春に聴きたい落語、春を感じる落語の聴き比べ。「長屋の花見(貧乏花見)」「愛宕山」「百年目」「紺屋高尾」「明烏」「天神山(安兵衛狸)」「あたま山」「甲府い」「一つ穴」「四段目」「豊竹屋」「松山鏡」「付き馬」「蟇の油」「猫の皿」「浮世床」「たらちね」「雛鍔」など古今東西の名演でたっぷり!

た~と

鼻ねじ(隣の桜)~桂小南・林家染左【動画】

鼻ねじ~桂小南 ある商家の主人が丁稚の定吉を呼び、「隣家に住む学者がうちの桜の枝を折っていたので、行って談判してこい」と言いつけ、口上を教えます。
か~こ

鶴満寺~桂雀々・桂文楽

鶴万寺~桂文楽 大阪の船場の旦那連中が花見にでも行こうかと、馴染みの芸者や舞妓、太鼓持ちの茂八などを引き連れて枝垂桜の名所 長柄の鶴満寺(かくまんじ)へ出かけます。
か~こ

五月幟~春風亭柳枝

五月幟(五月のぼり)~春風亭柳枝 酒呑みの熊さんの家では、息子の初節句というのに祝い事をする金もない。女房の兄が見かねて人形でも買ってやれと金を渡すのを見ていた熊さん「俺が人形を買ってくる」と言い出します。
な~の

人形買い~笑福亭松鶴・三遊亭圓生・笑福亭仁鶴・桂三木助

人形買い~笑福亭松鶴 "祓い給えの先生"が、子供の初節句だと長屋の連中にちまきを配ります。何かお返しをしなければならないと皆で相談して「柏餅くらいならお祝いは普段のツナギの四十八文でいいだろうが、向こうも気張ってチマキを撒いているから倍の百...
な~の

猫久~立川談志・春風亭柳橋・春風亭一之輔・柳家喬太郎【動画】

猫久~立川談志 おとなしくて怒ったところを見た人がないという八百屋の久六。長屋の連中からは猫みたいにおとなしい、猫の久六、猫久だと言われています。ある日、この久六が血相を変えて家に帰り、「今日という今日は勘弁ならない。相手を殺しちまうんだか...
ま~も

松山鏡~桂文楽・古今亭志ん生・柳家三三他【動画】

「亡き人の恋しきときは鏡をぞ見よ」 松山鏡~桂文楽 鏡というものを知らない人が大半だった時代の話。越後の松山村に"正直正助"と言われる実直な男がおりました。両親が亡くなって十八年の間墓参りを欠かしたことがない親孝行。お上からご褒美をいただく...
ま~も

豆屋(豆売り)~桂文治・古今亭志ん朝・桂春団治

表に心張り棒して薪ざっぽう持って来い 豆屋~桂文治 落語 「豆屋」 桂文治 仕事が続かずそら豆の行商をすることになった男。ある長屋の通りを売り歩いていますと「こっちへ来い」と呼ぶ声。家に入ると怖そうな男が「中に入って戸を閉めろ」と言います。
は~ほ

花見酒~古今亭右朝・春風亭柳橋・三遊亭小園馬・春風亭一之輔

酒なくて何の己が桜かな 花見酒~古今亭右朝 桜は満開、金無しの兄貴分が弟分に「花見に行って金儲けしないか」と持ちかけます。「おととい向島へ行ったんだが、花は満開人も大勢だが白鬚から先に茶店が一軒もない。三升ばかり酒を持っていって湯呑みに一杯...
さ~そ

粗忽の使者(月並丁稚)~柳家小さん・桂ざこば・古今亭志ん朝・古今亭志ん生

粗忽の使者~五代目 柳家小さん 杉平柾目正の家臣、地武太治部右衛門(じぶたじぶえもん)は家中でも有名な粗忽者ですが、殿様はその粗忽さをおもしろがって重用しています。 この柾目正の親戚筋にあたる赤井御門守がこの噂を聞きつけ、「機会があればこち...
か~こ

権兵衛狸~桂枝雀・三遊亭金馬・立川談志・鈴々舎馬風【動画】

あぁ、朧月夜か。狸の野郎が浮かれて悪さぶちに来やがったな 桂枝雀~権兵衛狸 春。山合いに住んで床屋を営む権兵衛。近所の人たちは仕事が終わるとここへ集まって四方山話をします。今日もずいぶん遅くまでわいわいやっておりましたが、明日の仕事に差し支...
ま~も

メルシーひな祭り~立川志の輔

メルシーひな祭り~立川志の輔 ある床屋。男が「今日は商店街がいやにざわざわしているな」と聞きますと、店主は、外務省の職員から商店会会長の自分に電話があり、フランス大使の奥さんと娘が"ひな人形"をテレビで見てぜひ娘に実物を見せたいと、今日ここ...
は~ほ

雛鍔~古今亭志ん朝・三遊亭金馬・春風亭一之輔・柳亭市馬・桂小南・立川志の輔【動画】

雛鍔~古今亭志ん朝 落語 「雛鍔」 古今亭志ん朝 あるお屋敷で植木屋が仕事をしていますと、七・八歳の若様が庭に出てきます。泉水のところで四文銭を拾い、お付きの年寄りに「じい、これはなんじゃ」と聞きます。
た~と

高田の馬場~古今亭志ん朝・三遊亭金馬

親の仇岩渕伝内 いざ尋常に勝負勝負 高田の馬場~古今亭志ん朝 花見客で賑わう浅草。浅草寺の境内では蟇の油を売る姉弟が口上を述べています。 人だかりの中から一人の老侍が進み出て、二十年前に受けた傷に蟇の油が効くかと尋ねます。 傷を見なければわからないと弟が侍の背中の傷を見せてもらいますと、
あ~お

西の旅(明石・舞子・須磨)~橘ノ圓都

上方の旅ネタ 西の旅三篇 西の旅・明石~橘ノ圓都 おなじみ大阪の喜六、清八。「どうや、金毘羅はんへ参詣でもしよやないか」と讃岐の国・金毘羅山へ参詣をいたしまして帰りは播州めぐりと播州・室(津)の港から播州路へ。
あ~お

馬の田楽~桂米朝・立川談志・春風亭柳朝・柳家小三治

馬の田楽~桂米朝 味噌樽を積んだ馬を引いてきた男。商家山権(やまごん)の軒先に馬を繋いで中へ入ります。悪い子供が四・五人、「馬のお腹の下をくぐって遊ぼう」と言い出します。怖いから嫌だとしぶる芳松に、それなら馬の尾を抜け、釣りに行く時にテグス...
や~ん

やかんなめ(癪の合薬)~柳家小三治・柳亭芝樂・林家菊丸・林家染弥

やかんをなめると癪が治りますもので やかんなめ~柳家小三治 ある大家の奥様。たびたび起こる癪に苦しみ、さまざまな薬を試しても効きませんが、やかんを舐めると嘘のように治るという。向島の梅が見頃だというのでこの奥様、お供をつれて出かけましたが、...
は~ほ

一つ穴~三遊亭圓生

悋気は女の慎むところ疝気は男の苦しむところ ひとつ穴~三遊亭圓生 旦那に女ができたという噂を聞いた女房。飯炊きの権助に旦那の伴をして様子をさぐるように言いつけます。旦那はなんとか権助をまいてしまおうと絵草紙屋に入り、権助が絵草紙に見入ってい...
か~こ

甲府い~古今亭志ん朝・柳家小三治・三笑亭可楽・春風亭小柳枝

縁は異なもの味なもの とうふごまいりがんもどき 甲府い~古今亭志ん朝 豆腐屋の店先で卯の花を盗み食いした男を、店の若い者が殴っています。出てきた主人が店の者を諌め、男に事情を聞きますと、「私は善吉と申しまして、早くに両親を亡くし叔父夫婦に育...
た~と

付き馬~古今亭志ん朝・三遊亭圓生・三遊亭金馬・立川談志

付き馬~古今亭志ん朝 ある男。吉原でバカ騒ぎをした翌朝に牛(ぎゅう・店の若い衆)が部屋に入ってきて勘定の催促をします。男は「吉原の中のお茶屋に手紙(請求)を書いたが判を忘れたので自分で訪ねようと思う。一緒に行かないかと誘います。」
あ~お

浮世床~三遊亭金馬・露乃五郎・三遊亭圓生・三遊亭圓遊

浮世床~三遊亭金馬 落語 「浮世床」 三遊亭金馬 昔の床屋というのは若い者のたまり場で、将棋盤、碁盤、貸本など遊び道具には事欠かず退屈はしませんでした。 ある床屋に今日も男達が集まっています。仁さんが「講釈本を読んでいるのを皆に聞かせてくれ...
さ~そ

〆込み(締め込み)~古今亭志ん朝・桂文楽・三遊亭兼好他

締め込み~古今亭志ん朝 日の暮れ方にある長屋に入った泥棒。風呂敷に着物を包んでさて逃げようと思ったところに家人の帰って来る足音。長屋の一方口で裏口もありません。仕方なく風呂敷を置いたまま台所の板を上げると糠味噌桶の裏へ隠れます。
さ~そ

三方一両損~古今亭志ん朝・立川志の輔・立川談志・三笑亭可楽

三方一両損~古今亭志ん朝 落語動画 - 古今亭 志ん朝 - 三方一両損 神田白壁町に住む左官の金太郎、柳原の土手で財布を拾います。中には三両の金と書付、印形が入っています。書付を確認すると大工町の熊五郎とある。困っているだろうと早速家を訪ね...
あ~お

王子の狐~柳家小さん・古今亭志ん朝・三遊亭円遊・古今亭志ん生・春風亭柳枝【動画】

人間にだまされちゃいけないよ 執念深いからね 柳家小さん~王子の狐 王子稲荷へ参詣した男、帰りに狐が年頃の女に化けるところを目撃します。化かされる前に化かしてやろうと「お玉さんじゃありませんか?」と声をかけ、一緒に扇屋という料理屋に入ります...
あ~お

牛の丸薬~桂米朝・桂春之輔・古今亭駿菊【動画】

牛の急病治します 牛の丸薬~桂米朝 春。雨の降った翌日に男が友人の家を訪ねますと「奥に入ってこい」と縁側に呼びます。縁先にいた男は「土で作った大和炬燵を片付けようと外に置いていたら、雨に濡れてぼろぼろになってしまった。これを指でほじって丸め...
や~ん

湯屋番~柳家小さん・柳家三三・三遊亭金馬・柳家小三治他【動画】

柳家小さん~湯屋番【動画】 遊びが過ぎて勘当された若旦那。金もなくなり出入りの大工熊五郎の家に居候をしています。出店迷惑様づけの居候、日がな一日何をするでもなくぶらぶらと暮らしていますが、熊五郎に「お前のかみさんはメシもろくに食べさせてくれ...
た~と

道灌~古今亭志ん生・立川談志・三遊亭金馬・橘ノ圓都【動画】

古今亭志ん生~道灌 隠居の家に来た男が、太田道灌の『山吹の里』の絵に目を止めて「椎茸の親方みたいに帽子をかぶって虎の皮の股引はいた男の前で、女がおじぎしてる・・」この絵は何の絵です?と聞きます。
か~こ

蟇の油(がまのあぶら)~立川談志・三遊亭圓生・春風亭柳好【動画】

蝦蟇の油~立川談志【動画】 大道で『蟇の油』を売る香具師(やし)。得意の口上を述べて順調に売上げ、一通り売り終わったので客が入れ替わるまで、近くの茶屋で酒をいただきます。
は~ほ

花見の仇討~柳家小三治・三遊亭圓楽・三遊亭金馬・立川談志

花見ご趣向の仇討ち茶番が・・ 花見の仇討~柳家小三治【動画】 仲の良い四人組が花見に行く話をしています。「ただ花見だけしてもしょうがないので江戸中の話題になるような趣向を考えよう、巡礼兄弟の仇討ちってのはどうだ」 まず仇の浪人者が煙草を吸っ...
か~こ

蒟蒻問答(餅屋問答)~『三人落語』小さん・談志・小三治・春風亭柳橋・笑福亭鶴笑・三遊亭圓生・古今亭志ん朝・林家正蔵【動画】

「法界に魚あり。尾も無く頭も無く中の支骨を絶つ」こはいかに。 珍しい三人落語 小さん・談志・小三治~蒟蒻問答 蒟蒻屋の六兵衛。昔は江戸で名の知れた悪でしたが、八王子に移ってからは蒟蒻屋を営んでおります。足を洗ってからも六兵衛を頼って来る者は...
あ~お

たらちね(延陽伯)~桂枝雀・柳家喬太郎・笑福亭仁鶴・三遊亭金馬他

延陽伯~桂枝雀 近所に住む甚兵衛さんがやもめの男に、「色の白い、鼻筋のスッと通った、目元の涼しい、口元のキュッと締まったなかなかの別嬪さんを女房にどうか?」と聞きます。