いま聞きたい、上方落語の人気演目を108つ集めました。落語には、ご隠居のセリフや親旦那のお説教に、歴史や文化・風俗・芝居などの雑学や生活の知恵、人生訓が詰まっています。楽しみながら、多くの教養が自然と身につきます。本書では、108つの噺のあらすじに加え、それぞれの噺の豆知識や名ゼリフを紹介。「こんなん大阪で流行ってまんねん」「夜とともに意見をします」「偽者は『本家』と書いたあります」など、ちょっと洒落た会話で使えそうなフレーズもたくさん。「さくらんぼ(あたま山)」「延陽伯(たらちね)」「宿替え(粗忽の釘)」「貧乏長屋(長屋の花見)」など、東西で演題が変わる噺は、タイトルの対照表も収録。知ってる噺も知らない噺も、関西人はもちろんそれ以外の地域の方も、読むだけでたっぷり楽しめます。本書を手に高座を鑑賞すれば、さらに楽しみは深まります。(ノートより)
演 目 |
概 要 |
聴き比べ |
1.青菜 |
ある隠居の家で仕事をしている植木屋。隠居から「ご精が出ますな」と声をかけられ大阪の友人からもらった『柳蔭』という酒があるが一緒にどうかと誘われ、 |
三笑亭可楽, 春風亭一之輔, 春風亭柳橋, 柳家小さん(五代目), 柳家小三治, 桂文珍, 桂枝雀 |
2.愛宕山 |
明治の初年頃の春先。 大阪ミナミの幇間 一八と茂八の二人。仲良く御茶屋をしくじりまして、つてを頼って京都祇園町で働いています。 室町あたりの旦那が野掛けでもしようと、芸者や舞妓、幇間を引き連れて |
古今亭志ん朝, 古今亭菊之丞, 桂吉朝, 桂文枝(五代目), 桂文楽, 桂米朝 |
3.阿弥陀池 |
隠居さんの家を訪ねた喜六、新聞を読めと言われますが喜六は親父が便所の壁が剥がれたときに貼ったものを毎日読んでいるなどと言っています。 |
桂ざこば, 桂枝雀, 桂米朝 |
4.いかけや |
四角のフイゴを担いで空き地に店を広げ、壊れた鍋や釜などの鋳物を溶接修理する「鋳掛屋(いかけ屋)」。 そこへ近所の悪ガキが集まり、フイゴで風を送って火を起こす様子をおもしろがって |
桂子南, 桂春団治, 桂春団治(三代目) |
5.池田の猪買い |
近所のご隠居 甚兵衛のところへ来た男がどうも最近体が冷えると言いますと、猪の肉は体を温める、薬食いと言うので食べてみてはどうか。 男が早速横町で買ってこようと言うのを止め |
桂文我, 桂文珍, 桂春団治, 桂枝雀, 桂米朝, 立川談志 |
6.一文笛 |
名うてのスリが子供に一文笛をあげたことから・・ 明治の頃、名うてのスリが老人に話しかけます。 「お持ちの煙草入れを、売っていただきたい」 聞けば、スリ仲間がこの老人の煙草入れをスリとる権利を売買していたとのこ |
林家染二, 桂きん枝, 桂ざこば, 桂春蝶, 桂米朝 |
7.犬の目 |
春になればまた眼が吹いてくる。 四、五日前から眼が疼くという男。 友人に紹介してもらった医者に行きますと、医者は眼玉を取り外して、悪いところを修繕してまた放り込めばすぐに治ると言います。 たこ焼きの要領で眼をポンとくり抜いて、薬液につけておけと助手に命じます。 |
春風亭柳好, 桂文我, 桂米朝 |
8.いらち俥 |
明治から大正にかけて、人力車が人と足となっていた時代。 神田近く。終電までに上野駅に行きたいと、俥屋を探してしいる男。見つけたのは今川橋で居眠りをしている車夫。 上野まで急いでくれと乗り込みますと |
林家染二, 柳家喬太郎, 柳家権太楼, 柳家花緑, 桂春団治 |
9.祝のし |
仕事に行ったが途中で身体の調子が悪くなって帰って来た男。 考えたら腹が減ってるんだ。飯を食わせろと女房のお光に言いますが、飯も米も金もないと言う。 |
三遊亭圓楽, 三遊亭百生, 古今亭志ん生, 林家木久扇, 桂文枝(五代目) |
10.植木屋娘 |
うちのお光はポテレンじゃ 植木屋娘~桂枝雀 寺の門前の植木屋 幸右衛門。百軒余りの得意先と四、五人の若い者を使って手広く仕事をしています。 寺に伝吉という若い男が小姓として入り、幸右衛門が気に入って何かというと頼りに |
桂枝雀, 桂米朝 |
11.牛ほめ |
家は総一面のへノコづくり、畳は貧乏のぼろぼろで ~叔父さんに呼び出された与太郎。隣町の池田にもう一人の叔父が家を建てたのをほめて小遣いをもらって来いと言います。 |
春風亭柳好, 桂文我, 笑福亭仁鶴, 笑福亭松喬 |
12.うなぎや |
開業したての鰻屋で~鰻谷(鰻谷の由来) 魚料理屋の「菱又」(ひしまた)の主人は偏屈者で、普段は店を開けず、魚が不漁で他の店が開いていない時に限って店を開きます。 |
古今亭志ん生, 桂文我, 桂枝雀, 滝川鯉昇 |
13.延陽伯 |
近所に住む甚兵衛さんがやもめの男に、色の白い、鼻筋のスッと通った、目元の涼しい、口元のキュッと締まったなかなかの別嬪さんを女房にどうかと聞きます。 |
三遊亭圓生, 三遊亭金馬, 柳家小さん(五代目), 桂文我, 桂枝雀, 立川談志 |
14.お玉牛 |
鎌で「うん」と言わしよった~村の若い者が集まって何やら話をしています。 こういう連中が集まって話をすると言えば、村一の別嬪さん「玉ちゃん」のこと。 |
桂ざこば, 桂子南, 桂春団治(三代目) |
15.親子酒 |
大酒飲みの親子。息子は将来のある身、間違いがあってはならないと自分も禁酒をするから息子も飲まないようにと約束をします。 さて、禁酒から10日余り過ぎまして |
三笑亭可楽, 柳家小さん(五代目), 桂枝雀, 金原亭馬生, 鈴々舎馬風 |
16.親子茶屋 |
ある商家。 旦那に言いつけられ、丁稚が若旦那を呼びにいきます。 よく飽きもせず説教ばかりと、小言を軽く聞き流し、馴染みの芸者ののろけを言い出す始末。 旦那はカンカンですが番頭に仲裁され、 |
桂文珍, 桂枝雀, 桂米團治(五代目・小米朝), 桂米朝 |
演 目 |
概 要 |
聴き比べ |
17.景清 |
百日でダメなら二百日、三百日でもお詣りしてみなさいな。 失明した目貫師(彫金職人)の定次郎が近所の旦那、甚兵衛と話をしています。 医者にも見放され、神仏にすがろうと眼病に効くといわれる柳谷観音へ |
三遊亭百生, 桂文楽, 桂枝雀, 桂米朝 |
18.片棒 |
石町の赤螺屋(あかにしや)の主人ケチ兵衛。倹約を重ねて一代で大きな身代を築きました。 寄る年波には勝てず、三人の息子の誰かに身代を託そうと思い、自分が死んだら |
三遊亭金馬, 古今亭志ん朝, 古今亭菊之丞, 桂文治 |
19.軽業 |
東の旅より。大坂から奈良を越えて伊勢参りの帰り。見世物小屋が立ち並ぶ中、軽業の小屋に入りますと |
桂米朝 |
20.菊江仏壇 |
船場の糸丼屋の旦那が、若旦那に意見をしています。 「こなたはどうしてお花を見舞いに行てやらん」 お花は、若旦那が北の菊江という芸者に入れ込んでほとんど家に帰ってこないことを気に病み、体調もくずして実家で |
五街道雲助, 柳家さん喬, 桂小南(二代目), 桂歌丸, 桂米朝, 金原亭馬生 |
21.京の茶漬け |
京の茶漬けに高松の熱燗。一度「お茶漬け」を食べてやろうと京都に出かけた男は |
桂米朝 |
22.口入屋 |
船場で古手屋を扱う商家に、口入れ屋を通じて別嬪の女中が来ます。番頭はじめ店の者がさまざま言い寄りますが |
三遊亭圓生, 三遊亭小遊三, 古今亭志ん朝, 桂文我, 桂枝雀, 桂米朝 |
23.くっしゃみ講釈 |
化け物屋敷と呼ばれて長らく人が住まない家が最近講釈場になり、東京から来ているという講釈師 後藤一山の口演で繁盛しています。 |
三遊亭金馬, 春風亭一之輔, 桂吉朝, 桂枝雀, 桂米朝 |
24.首提灯 |
夜道を一人の町人が歩いています。 このあたりは昼でも人通りが少なく、夜には追い剥ぎや辻斬りが出るという噂が絶えません。 町人はかなり出来上がっている様子で、 |
三遊亭圓生, 古今亭志ん朝, 桂ざこば, 桂枝雀, 立川談志 |
25.蔵丁稚 |
あるお店の小僧、定吉。 芝居好きで、何かの用事を言いつけられるとその帰りに芝居を観てなかなか帰らない。 今日も使いに出たきりです。 |
三遊亭円歌, 古今亭志ん朝, 桂枝雀, 桂米朝 |
26.稽古屋 |
「女にモテたいんだけど、どうしたらいいでしょう」と男がご隠居に相談しています。 金でもあればいいがとご隠居が言うと、金は持ってる三十銭。 かくし芸があるかと聞くと脇の下にある。人にできないことがあるかと聞くと鼻でうどんを食う、 |
古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 桂文枝(五代目), 桂文珍 |
27.けんげしゃ茶屋 |
大晦日。商家の奥では春を迎える準備、店では節季の勘定で旦那は邪魔にされて行き場がなく散歩をしています。 又兵衛と出逢い、大晦日に茶屋遊びもできずこんな寒空にブラブラと |
桂文珍, 桂米朝 |
28.強情 |
地主のところに男が五十円の金を貸してくれとやってきます。 訳を聞けば、近所のご隠居が無利息無証文催促無しで貸してくれて、無理の無い時にお返しなさいと言ってくれた。 こんなありがたいことはなく |
柳亭小燕枝, 柳家小三治, 桂ざこば |
29.高津の富 |
男が船場大川町の宿屋に泊まります。 金が有り余って困っている、千両箱を漬物石替わりに使っているなどと言います。 宿屋の主人も信じこみ、 |
古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 桂ざこば, 桂文枝(四代目), 桂枝雀, 桂米朝, 立川談志 |
30.鴻池の犬 |
商家の主人、早朝に小僧を起こし、すまないが店の表で何やら音がするので見てきてほしいと頼みます。 小僧が表に出て帰ってきますと捨て子だと言い、よく聞いてみると白、黒、ぶちの三匹の子犬。 |
林家正蔵, 桂枝雀, 桂米朝 |
31.小倉船 |
豊前の小倉から馬関へ渡る船。 乗り合わせた連中、私は紀州、私は遠州など自己紹介。 大阪の唐物町の唐物屋の男は長崎で仕入れたというビードロ |
三遊亭円歌(二代目), 桂米朝 |
32.骨釣り(野ざらし) |
商家の若旦那が、芸者衆と幇間の茂八を連れて魚つりに出かけ、若旦那が釣った魚一寸につき一円の祝儀をあげると言ったことで幇間の茂八が釣り上げたのはしゃれこうべ |
古今亭志ん朝, 春風亭柳好, 柳家小三治, 桂米朝, 立川談志 |
33.仔猫 |
人三化七っちゅう言葉知ってるか?うちのおなべは人一化九やで。 船場の大きな問屋の前に、田舎から出てきた女衆(おなごし)「おなべ」が、書きそこないの蝙蝠のような恰好で、「ちょっくらものを尋ねるがのう」 |
桂枝雀, 桂米朝, 笑福亭松鶴 |
34.こぶ弁慶 |
宿屋の壁土を食べた男が壁の中に塗りこめられていた大津絵の武蔵坊弁慶に憑依されて |
桂枝雀 |
35.子ほめ |
ご隠居を訪ねた男「タダの酒があるって聞いてきたんですが」 「タダの酒じゃない、灘の酒だ」 ご隠居、タダの酒を飲みたいならもう少し愛想よくしないといけない。たとえば道で人に会ったらうまく褒めてあげる、歳を聞 |
柳家喬太郎, 柳家小さん(五代目), 桂吉朝, 桂枝雀, 立川談志 |
36.米揚げ笊 |
ある男、天満源蔵町の笊(いかき)屋重兵衛で売り子を探していると聞いて、紹介状をもらいます。 お前はしゃべりなので要らないことを喋らないように。「三言喋れば氏素性が現われる |
五街道雲助, 桂枝雀, 桂米朝, 笑福亭松鶴, 金原亭馬生 |
演 目 |
概 要 |
聴き比べ |
37.鷺とり |
ガタロ(河童)を捕まえる方法とは。 甚兵衛の家を訪ねてきた喜六。甚兵衛は「飯をどうやって食べているんだ?」「箸と茶碗で」「その米はどこから持ってくる」「米屋が運んできます」「米屋の払いはどうする」「それは倒す。」 |
桂米朝 |
38.さくらんぼ |
あたま山で花見に舟遊び。 一度も仕事を休んだことのない友人のヨシが仕事に出てこないのを心配して見舞いに行った男、ヨシはまず元気な様子で一安心しますが見慣れない頭巾をかぶっています。 |
古今亭志ん生, 林家正蔵, 桂枝雀 |
39.皿屋敷 |
九枚と聞いたら震えついて死んでしまうぞ。 町内の若い衆が集まり、播州皿屋敷にお菊の幽霊が出てこれが大層別嬪だというので、みんなで一目見に行こうということになります。 |
三遊亭圓生, 五街道雲助, 柳家喬太郎, 桂文我, 桂文治, 桂枝雀, 桂米朝, 立川談志 |
40.三十石 |
「東の旅」も終盤。三十石船に乗って伏見から大坂三軒茶屋へ向かいます。 |
笑福亭松鶴, 三遊亭圓生 |
41.算段の平兵衛 |
世の中にこれぐらい気の毒な死骸はおまへんで。 ある村の庄屋。お花という妾を囲い、これが悋気持ちの妻に知られて別れさせらた上に村から追い出せと言われます。 |
月亭八方, 桂南光, 桂文珍, 桂米朝 |
42.三枚起請 |
下駄屋の喜六が仏壇屋の源兵衛のところにやってきます。 源兵衛は、今までお前の母親が来ていて夜泊まり日泊まりして帰ってこない、 博打でもしているのではないかと心配していたと話します。 |
古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 柳家さん喬, 桂文枝, 桂米朝 |
43.鹿政談 |
奈良東大寺近くで三条横町の豆腐屋を営む六兵衛は、早朝に豆腐の仕込みをしているところへ、外に出してあった「オカラ」を食べている鹿を犬と間違えて薪割りを投げつけて殺してしまいます。 |
三遊亭円歌, 三遊亭圓生, 五街道雲助, 柳家小三治, 桂米團治(五代目・小米朝), 桂米朝 |
44.地獄八景亡者戯 |
鯖に当たって死んでしまった男。 冥土に向かう道で、にぎやかな一行に出会います。道楽をしつくして冥途見物でもしようかと伊勢屋のご隠居が馴染みの幇間や芸者衆を引き連れ |
三遊亭圓遊, 桂吉朝, 桂文我, 桂枝雀, 桂米朝 |
45.持参金 |
朝、男のところに、ある店で番頭をしている友人がやってきます。 「あんたの親父さんに恩があるからと、ある時払いの催促なしということで貸した二十円。まことに言いにくいが今日の夜までに返して欲しい。」 |
三遊亭小遊三, 五街道雲助, 古今亭右朝, 桂枝雀, 桂米朝, 滝川鯉昇 |
46.崇徳院 |
恋煩いの若旦那のために崇徳院の句を手がかりに奔走する熊五郎。 十日ほど前から若旦那が患いついてしまい、医者に見せても薬の盛りようがない、「これは気の病である」と医者に言われた旦那は |
三遊亭圓楽, 三遊亭百生, 古今亭志ん朝, 桂ざこば, 桂三木助(三代目), 桂米朝, 金原亭馬生 |
47.住吉駕籠 |
客待ちをしている駕籠屋。兄貴分が呼び込みをしますが一向に駕籠に乗る客はありません。 兄貴分が小用を足してくるからその間に客を呼んでおけと言い、弟分は |
桂吉朝, 桂米朝, 桂雀々, 立川志の輔, 立川談志 |
48.ぜんざい公社 |
ある男が「ぜんざい公社」という役所があることを知って、一度食べてみようと訪れます。 まずは受付で、特別誂えか並かと聞かれます。 特別誂えはどんなものかと聞きますと、北海道から特別の小豆を取り寄せ |
桂春之輔, 笑福亭三喬, 笑福亭三喬, 笑福亭鶴光 |
49.千両みかん |
この暑い盛り、どこに蜜柑がある? 呉服屋の若旦那。急に患いつき十日あまりも食べるものも食べずに寝込んでしまいます。 医者は「これは心の病、気の病で心に思っていることがなくなれば、良くなるだろう」と |
五街道雲助, 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 柳家小三治, 桂枝雀, 桂米朝, 立川志の輔, 金原亭馬生 |
演 目 |
概 要 |
聴き比べ |
50.たいこ腹 |
伊勢屋の道楽息子 孝太郎は、ありとあらゆる遊びをやりつくし、これからは良いことをしようと、鍼医の元に弟子入りして修業を始めます。 こういう習い事をしますと、誰かに試したくなる。 |
三笑亭可楽, 三遊亭小遊三, 古今亭右朝, 春風亭柳好, 春風亭柳橋, 林家小染, 柳家喬太郎 |
51.代書 |
色街の箱屋に応募するのでと、履暦書の代書を頼みに来た男。 本籍、現住所、生年月日、職歴と聞いていきますが、トンチンカンな答えで |
桂枝雀, 桂米朝, 立川談志 |
52.高尾(反魂香) |
長屋に住む八五郎、夜中にカネが聞こえるのが気に掛かり、隣坊主の所に苦情を言いに行きます。 坊主は名を道哲と言い、もとは浪人で島田重三郎と言う人。 聞けば、吉原三浦屋の高尾大夫と末は夫婦にと |
三笑亭可楽, 古今亭志ん朝, 桂春団治(三代目) |
53.蛸芝居 |
船場の砂糖問屋は店の主人も使用人もこぞって芝居好き。 朝、使用人たちの起きるのが遅いと、主人自ら三番叟を踏んで起こします。 丁稚たちに掃除を命じますがすぐ芝居を始めて一向にはかどらない。 |
桂吉弥, 桂吉朝, 桂文枝(四代目), 笑福亭松鶴 |
54.たちぎれ線香 |
遊びが過ぎて蔵で謹慎することになった若旦那。芸者の小糸が毎日のように寄こす手紙を旦那は文箱に放り込んで若旦那に渡さず |
春風亭柳好, 桂吉朝, 桂文枝, 桂米朝 |
55.狸の賽 |
博打好きの男が寝ようとすると戸を叩く音。 戸を開けると狸が立っています。 今日は子供に捕まっているところを助けていただいてありがとうございました。 両親に話しましたところ、恩返しをして来いと |
古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 柳家小さん(五代目), 桂米朝 |
56.たばこの火 |
住吉神社の鳥居前。通りかかった上品なお年寄りに二人の駕籠舁きが声をかけます。 「南から来たので北のほうへ」と言うので担いで走り出しますが、よく聞けば和泉の佐野から駕籠出て堺まで来たが |
桂文枝, 林家正蔵, 立川談志 |
57.短命 |
伊勢屋出入りの職人が近所のご隠居のところへきて、 伊勢屋の旦那が三度死んだと話しだします。 |
三遊亭圓楽, 柳家さん喬, 柳家小さん, 柳家小三治, 桂歌丸, 立川志らく, 立川談志 |
58.ちしゃ医者 |
きたない噺ですみません。 深夜、藪医者の赤壁周庵の戸を叩く者がある。村人が手前どもの主が急変したので来てほしい。 下男の久助が応対に出て「治さなければならない病人ならよそへ行ってもらいたい。 |
桂枝雀, 桂雀三郎 |
59.手水まわし(貝野村) |
手水をまわしてほしいと言われた田舎の宿屋。誰に聞いてもわからず、長い頭を回すことだろうと・・ |
桂子南, 桂文珍, 桂雀々, 笑福亭生喬, 笑福亭鶴光 |
60.ちりとてちん |
旦那のところに近所に住む男が訪ねて来ます。 今日は旦那の誕生日というので、酒は白菊、鯛の刺身、茶碗蒸しなどを出され、いちいち「初めて食べる」と喜んで食べ、旦那も上機嫌。 |
三遊亭圓生, 古今亭志ん朝, 柳家小さん, 桂文楽 |
61.月並丁稚(粗忽の使者) |
粗忽な小僧が月並の釜(茶会)の日時を忘れ、番頭でも出入りの関取りでもダメ、騒ぎを聞いて入ってきたの大工の棟梁に |
桂ざこば, 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 柳家小さん |
62.つぼ算 |
ある男、女房から二荷入りの大きさの水がめを買ってきてほしいと頼まれますが、「あんたほど買い物の下手な男はない」徳さんに頼んでついて行ってもらえと言われて徳さんのところへ。 |
桂南光, 桂枝雀, 桂米朝, 立川志の輔 |
63.つる |
「ツ~~ッ」と飛んで来て。 横町に住むご隠居の甚兵衛。評判はあまり良くないが物知りで知られます。 この甚兵衛を訪ねてきた男、屏風に書いた千羽鶴を見て、鶴というのはなぜ鶴というようになったかと聞きます。 |
桂吉朝, 桂枝雀, 桂歌丸, 桂米朝, 春風亭一之輔, |
64.天狗裁き |
寝ているところを女房に起こされた男が夢の内容を聞かれたことから。 喜八が寝ているのを女房が見ています。 「なんやこの人、むつかしい顔したり笑ったり」 と喜八を起こし、どんな夢を見ていたかと聞きます |
入船亭扇辰, 古今亭志ん生, 古今亭文菊, 柳家さん喬, 柳家喬之進, 柳家権太楼, 桂文珍, 桂米朝, 立川平林 |
65.天神山 |
花見ならぬ墓見で幽霊が嫁に。これを聞いた隣の安兵衛、幽霊でもなんでもいいから自分も嫁がほしいと |
桂枝雀, 古今亭志ん生, 林家染二, 桂文枝, 桂雀松 |
66.天王寺詣り |
彼岸の中日。男がご隠居のところに来て、「ヒガン」って見たことありますかと聞きます。 知らないと言うと、うちの台所の穴を出たり入ったりする鼠の少し大きい丈で「キチキチッ」と鳴く。 それはイタチではな |
三遊亭百生, 桂文枝, 桂米朝, 桂雀三郎, 笑福亭松喬 |
67.胴切り |
胴は番台 足は麩屋へ。江戸時代、よい刀を手に入れた侍が試し斬りをしてみたいと日が暮れてから人通りの無いところに潜んでいます。ここへ風呂上がりと見える能天気な男がやってきます。 |
桂枝雀, 笑福亭松鶴 |
68.道具屋 |
毎日ぶらぶらと遊んで暮らしている男を叔父が呼び出し、自分が内職でやっている夜店の道具屋を手伝うように言います。 |
桂米朝, 柳家小さん, 柳家小三治, 桂文我, 桂文治, 桂枝雀 |
69.動物園 |
力もいらず頭もいらず喋らず朝早くなく稼げる仕事とは 。 ある男、仕事が続かずまた辞めたと話しています。 トラックの助手をしたが荷物の上げ下ろしは重労働で辞めた、コンピュータの会社は頭が重労働で辞めた。 |
桂枝雀, 桂福丸, 桂米朝 |
70.胴乱の幸助 |
喧嘩の仲裁が唯一の趣味という割木屋のおやっさん お半長右衛門の話を聞きつけて京都へ走ります |
桂小南治, 桂文我, 桂文珍, 桂枝雀, 桂米朝 |
71.ときうどん(時そば) |
うどんを食べたいが、二人で金を出し合っても十五文しかなく一文足りない。兄貴分が俺にいい考えがあるから二人で一杯食べようと言い出します。 |
桂枝雀, 古今亭志ん朝, 柳家喬太郎, 柳家小三治, 桂吉朝, 桂文我 |
演 目 |
概 要 |
聴き比べ |
72.夏の医者 |
うわばみに呑まれた医者は。 夏の暑い日。ある村で父親が農作業中に倒れたと叔父の家に駆け込んできます。 村には医者がおらず、息子は山を三つ越えて医者を呼びに行きます。 |
三遊亭圓生, 桂枝雀, 桂米朝 |
73.煮売屋 |
大坂から奈良を通り、伊勢参りに向かう喜六と清八。腹が減ったと、峠にある煮売屋に立ち寄ります。村雨、庭さめ、じきさめなど変な酒しかなく、どじょう汁を頼めば女房に町へ味噌を買いに行け、ワシはどじょうを獲りに行くという亭主。 |
三遊亭圓生, 三遊亭百生, 柳家小さん, 桂九雀, 桂吉朝, 桂文枝, 桂枝雀, 桂米朝, 笑福亭松鶴 |
74.二番煎じ |
冬には火事が多くなることから商家の旦那衆が夜に番屋に集まって夜回りを始めようとしています。 普段は共同で番太郎という夜回りをしてくれる人を雇うのですが、 |
三笑亭可楽, 古今亭志ん朝, 桂南光, 立川談志 |
75.抜け雀 |
宿代のカタに描いた雀の絵が。 東海道小田原の宿、小松屋清兵衛という宿に泊まった三十前後の男、ひどい格好ですが、主人の清兵衛は宿を提供します。 朝昼晩に一升ずつ呑み、たまりかねた小松屋の女房にせかされて |
古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 桂米朝, 立川志の輔, 金原亭馬生 |
76.猫の災難 |
悪事災ニャンを免れさせ給え。 たまの休みで朝湯に行った熊五郎、帰ってきてお酒が飲みたくてたまらないが一文無し。隣のかみさんが声をかけるので見ると大きな鯛の頭と尻尾を持っている。家の猫が病気で見舞いに鯛をもらって身は食べさせたが頭としっぽが残って捨てに行くと言う。 |
三笑亭可楽, 古今亭志ん生, 柳家小さん, 柳家小三治 |
77.猫の忠信 |
ぬくい造りっちゅうようなもん、お前には一生縁がないやろな。 美人の浄瑠璃の師匠のお静。これをあわよくばモノものにしようと稽古に通う「あわよか連」の次郎吉と六さん。 ある日、六さんが久しぶりに稽古屋へ行くと |
三遊亭圓生, 古今亭志ん輔, 桂三木助(三代目), 桂吉朝, 桂枝雀, 桂米朝 |
78.寝床 |
下手な義太夫に凝っている商家の旦那。今夜もみんなに聞いてもらおうと長屋の連中を呼び集めますが、店子たちはさまざに事情を作って誰も聞きに来ません。 店の者も仮病を使って誰ひとり出てこず、怒った旦那は |
三遊亭圓生, 三遊亭金馬, 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 桂枝雀, 桂雀三郎, 立川談志 |
79.軒付け |
最近浄瑠璃を習い始めた男。御簾内(客から顔が見えないように演台に御簾をたらして緊張しないようにしようするもの)でお披露目をしますが大失敗。客から物を投げられたというところから始まります。度胸をつけるには軒付けするのが一番と、軒付けをやっているという一行に紹介状を書いてもらって参加します。 |
桂文珍, 桂枝雀, 桂米朝 |
80.野崎詣り |
毎年5月1日から10日間の野崎詣りは大変大勢の人で賑わいます。 喜六と清八も野崎詣りに向かっていますが、徳庵堤(とっかんづつみ)にかかったところで、喜六が足が痛いと言い出し、船に乗ることに。 |
桂春団治, 桂春団治(三代目), 桂梅團治, 笑福亭松之助 |
演 目 |
概 要 |
聴き比べ |
81.八五郎坊主 |
つまらん奴は坊主になれ。 甚兵衛さんのところに来た八五郎。 「つまらん奴は坊主になれ」と言いますけど、どういう意味でしょう」と聞きますと、甚兵衛さんは、「何もしないでぶらぶらしている奴は世の中の役に立ない、 |
林家染二, 桂文我, 桂枝雀, 桂雀々 |
82.初天神 |
新しい羽織を誂えて誰かに見せたい熊五郎。女房に、今日は初天神だから羽織を出せと言います。 女房は、息子の金坊を連れて行ってくれと頼みます。 |
春風亭一之輔, 柳家さん喬, 柳家小三治, 桂文我, 笑福亭仁鶴 |
83.はてなの茶碗 |
茶道具や茶碗の鑑定では京都一の目ききと名高い茶道具屋の金兵衛。 ある日、この茶金さんが、清水観音下音羽の滝の茶店で茶をのんでいましたが、湯のみ茶碗をひっくり返したり、日に透かしてみたりして、六度も首をかしげている。 |
古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 桂枝雀, 桂米朝 |
84.花筏 |
南無阿弥陀仏と涙を流して土俵入り。 提灯屋の徳さんが相撲部屋の親方に呼ばれ、大関の花筏が病気になり、影武者として代わりに巡業に言ってほしいと言われます。 |
三遊亭圓生, 林家染丸, 桂枝雀, 桂米朝, 金原亭馬生 |
85.七段目 |
歌舞伎狂いの若旦那が丁稚の定吉を相手に。 毎日毎日芝居小屋に通い続けの若旦那、生活すべて歌舞伎に染まって何をやっても芝居がかり。今日も朝から家を飛びしたきり。 |
三遊亭円歌, 柳亭市馬, 桂吉朝, 桂文珍 |
86.七度狐 |
ひどい煮売屋に頭にきた喜六と清八。手近にあった「イカの木の芽和え」を失敬し、食べ終わるとすり鉢を草むらへ投げ入れます。この鉢が一度人に仇されると七回騙して返すという、七度狐の頭に当たって |
桂米朝 |
87.質屋蔵 |
蔵に化け物が出るという噂を確かめに。 ある質屋。番頭を呼び出して「何か私に隠していることはないか」と聞きます。 風呂屋に行ったら「質屋」「蔵」「化け物」「幽霊」などというのが小耳に入ったと言う。 |
三遊亭圓生, 柳家権太楼, 桂南光, 桂吉朝, 桂枝雀, 桂歌丸, 桂米朝 |
88.百年目 |
春、桜は満開。しかし、船場の大店に勤める番頭は、今日も小僧たちに小言を言い、得意先廻りをすると言って出かけますが、近くでお婆が営む駄菓子屋の二階で立派な衣装に着替えると、幇間や芸者衆の待つ屋形船に乗り込み、桜の名所、桜ノ宮へ向かいます。 |
三遊亭圓生, 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 桂米朝, 立川志の輔 |
89.平の陰(無筆の手紙) |
職人の兄貴のもとに八公が手紙を持って来て、いつも読んで貰う提灯屋がいないので日頃学問があると自慢している兄貴に読んでほしいと言います。 兄貴も無筆ですが日頃偉そうに言っていますので読めないとは言いにくい。 |
桂文朝, 笑福亭鶴光, 笑福亭鶴志 |
90.貧乏花見 |
貧しくたって花見に行くさ。お茶けとカマゾコたくわん持って。桜は満開。下駄の歯入れ屋、屑屋、羅宇の仕替屋、日雇い人足などの長屋の住民が気晴らしに花見へ行こうということになります。 |
三笑亭可楽, 三遊亭圓楽, 三遊亭圓遊, 三遊亭金馬, 春風亭一之輔, 柳家小さん(五代目), 桂枝雀, 桂米朝, 立川談志 |
91.ふぐ鍋 |
ある男のところに馴染の幇間が訪ねてきます。 二人で鍋を囲んだのはフグ鍋。「ふぐは食いたし命は惜しし」で二人とも食いかねていると、乞食が「お余りを恵んでください」と来ます。 |
三遊亭円歌, 柳家一琴, 桂吉弥, 桂吉朝, 桂子南 |
92.不動坊 |
遊芸稼ぎ人でおます。 長屋に住む利吉に大家さんが訪ねてきて、お前さんは手まめによく働き、貯めた金を低利で貸して助かっている者も多いと聞く。しかし人間金ができたらそれでいいというものでもない、女房をもらう気はないか |
柳家小さん, 柳家小三治, 桂ざこば, 桂吉朝, 桂文珍, 桂枝雀, 桂米朝, 笑福亭仁鶴 |
93.船弁慶 |
弁慶て言われたら、この三円の金が死に金になるねん。 夏の夕方、喜六のところへ清八が来て船遊びに行こうと誘います。 身近な友達と年増だが芸者も揚げるので一人三円くらいの割り前と言いますと、喜六は三円と聞いて「清水の舞台から飛び降りたつもりでやめとく」と言います。 |
三遊亭百生, 桂文枝(五代目), 桂枝雀, 桂雀三郎 |
94.へっつい盗人 |
清八のところへ遊びに来た喜六に、友達の松ちゃんが宿替えをしたので何か祝い物をしようと相談します。 「値安で、手軽で、場がある物」がいいなと清八が |
三遊亭百生, 春風亭昇太, 桂春団治, 桂雀々 |
95.へっつい幽霊 |
幽霊の卵が出た! へっつい幽霊~三遊亭圓生 ある道具屋。客がへっつい(かまど)を二分二朱で買っていきます。 その夜の八つ(午前二時)をまわった頃、道具屋の戸を叩く音がする。開けると昼間へっついを買った客が |
三遊亭圓生, 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 柳家小さん(五代目), 桂ざこば, 立川志の輔, 立川談志, 笑福亭松鶴 |
96.星野屋 |
死んで花実が咲くものか。 星野屋の旦那、水茶屋で馴染みのお花に大事な話がある、今日限り私と別れてもらいたいと言い出し、手切れ金二十両を差し出します。 |
三遊亭圓楽, 古今亭志ん生, 春風亭小朝, 桂文楽, 桂文珍 |
演 目 |
概 要 |
聴き比べ |
97.まんじゅうこわい |
この噺の筋を知らない人はいないと言ってもよい「饅頭こわい」。 上方落語としての正式なものは、五十分ほどかかる大ネタです |
古今亭志ん生, 柳家喬太郎, 柳家小さん, 桂枝雀, 桂米朝 |
98.みかんや |
和歌山の得意先が支払いの代わりにみかんを大量に送ってきた、これを金に変える手伝いをしてもらいたいと与太郎に頼んで売りに出ますが。 |
春風亭柳朝, 柳家小さん, 柳家小三治, 桂ざこば |
99.向う付け |
帳場を任された無筆の男三人は・・。 お世話になったご隠居が亡くなり、お通夜に行った男。 明日の葬式に帳場を頼まれますが、この男、字の読み書きができません。 |
笑福亭仁鶴 |
100.餅つき(尻餅) |
大晦日。貧乏長屋住まいの八五郎夫婦。 女房が八五郎に、近所では皆 餅をついているのにうちではつかないのかと文句を言っています。 八五郎、金がないので餅なんかつけない、 |
入船亭扇橋, 春風亭一之輔, 桂子南, 桂雀松, 笑福亭三喬 |
101.餅屋問答 |
「法界に魚あり。尾も無く頭も無く、中の支骨を絶つ」こはいかに。 |
三遊亭圓生, 五街道雲助, 古今亭志ん朝, 春風亭柳橋, 林家正蔵(八代目・彦六の正蔵), 桂文楽, 桂雀松, 笑福亭鶴笑 |
演 目 |
概 要 |
聴き比べ |
102.宿替え |
こちらは向かいですので隣へ行きなさい。 引っ越し最中の家。箪笥や畳などの大きな家財は運び出しが終わり、亭主があとは俺が一人で持っていくと大きな風呂敷を広げ、大きなものから順に積んでいきます。 |
柳家小さん, 柳家小三治, 桂枝雀, 滝川鯉昇 |
103.宿屋仇 |
大坂日本橋の宿屋紀州屋源助に来た萬事世話九郎という侍、昨日の宿で寝られず今夜は静かな部屋に案内してほしいと言います。しかし、伊勢参りらしい浜手の三人連れが隣の部屋に入り、部屋に入ったとたんに騒ぎ出します。 |
古今亭志ん生, 春風亭柳朝, 柳家権太楼, 桂枝雀, 桂米朝, 立川志の輔, 立川談志 |
104.遊山船 |
夏の夜、浪速橋へ夕涼みに来た喜六と清八。 橋の上にはたくさんの物売り店、大川にはたくさんの夕涼みの船が出ていてそのまた陽気なこと。 「割ったぁ!、割ったあ!、カチワリや、カチワリや!」 「新田西瓜はど |
林家小染, 桂ざこば, 桂雀三郎, 笑福亭松鶴 |
105.夢八 |
ご隠居の甚兵衛のもとに「寝てて食える仕事はないか」と来た夢八。 よくしゃべるから幇間持ちはどうだと甚兵衛が言うと、あれは懲りた。寒くて太鼓のバチが持てないと夜番(夜回り)と勘違いして夜番の難しさを滔々と語ります。 |
三遊亭百生, 桂子南, 桂雀々, 露の五郎兵衛 |
106.らくだ |
屍人にカンカンノウを踊らせると言え! 大男でノラクラと暮らし、乱暴者で皆から嫌われて「らくだ」と呼ばれている男。 長屋に兄貴分の熊五郎が訪ねてきて、らくだがフグを食べて死んでいるのを見つけます。 |
三笑亭可楽, 三遊亭圓生, 古今亭志ん生, 柳家小三治, 桂米朝, 立川志の輔, 立川談志, 笑福亭松鶴 |
107.悋気の独楽 |
あるお店の主人、たびたび家に帰ってきません。 ごりょんさん(御寮さん)は妾を囲っているのではと奉公人たちに聞いて回りますが要領を得ません。 |
入船亭扇辰, 桂小南, 桂文枝, 桂文珍 |
108.ろくろ首 |
叔父の家にやってきた与太郎。兄貴が嫁をもらって子供ができ、兄貴とおかみさんが差向いで「あなたや」「お前さん」とか言ってうらやましい。自分も嫁がほしいと話します。 |
柳家小三治, 桂ざこば, 桂文我, 立川志の輔, 立川談志 |