お酒の落語

お酒が題材の落語を古今東西の名人で聴き比べ。
「禁酒番屋」「試し酒」「田楽食い(ん廻し)」「寄合酒」「うどんや」「親子酒」などお酒にまつわる悲喜こもごもの落語をたっぷり

さ~そ

仕立ておろし~雷門助六・雷門小福

牛肉を煮るのに鰹節が要るかってんだ 仕立ておろし~雷門助六 泣き上戸の男。女房の愚痴が止まりません。 六十年の不作と言うが一生の不作だね。エライ者を生け捕りました。あれは亭主の命を削るカンナだね。色気なんかどこにも無い。夕べ起きたらヘソを出して寝ていた。まるで木村屋のアンパンみたいのを亭主に見せるなんて。
か~こ

五月幟~春風亭柳枝

五月幟(五月のぼり)~春風亭柳枝 酒呑みの熊さんの家では、息子の初節句というのに祝い事をする金もない。女房の兄が見かねて人形でも買ってやれと金を渡すのを見ていた熊さん「俺が人形を買ってくる」と言い出します。
や~ん

寄合酒~三遊亭金馬・笑福亭松鶴・桂枝雀・立川談春【動画】

金はないけど酒が飲みたい若い者が集まって 三遊亭金馬(三代目)~寄合酒 若いものが集まって酒を飲みたいという話になり「金はあるか」と聞きますが誰も持っていない。仕方がないので皆で手持ちのものを持ち寄って飲もうということになります。
さ~そ

ずっこけ~立川談志・春風亭柳枝・五街道雲助

『居酒屋』の元になった噺です。ずっこけ~立川談志 ある飲み屋。小僧が看板だと告げますが、常連の飲んだくれの熊さん、もう一本だけ飲んだら帰ると言う。 仕方がないのでもう一本出して小僧が注ぎますと言うと、きれいな女ならいいがお前に酌をしてもらってもしょうがない、洒落を言ってもわからないと文句の言いたい放題。
は~ほ

花見酒~古今亭右朝・春風亭柳橋・三遊亭小園馬・春風亭一之輔

酒なくて何の己が桜かな 花見酒~古今亭右朝 桜は満開、金無しの兄貴分が弟分に「花見に行って金儲けしないか」と持ちかけます。「おととい向島へ行ったんだが、花は満開人も大勢だが白鬚から先に茶店が一軒もない。三升ばかり酒を持っていって湯呑みに一杯...
さ~そ

素人鰻(士族の商法・士族の鰻)~桂文楽・柳家小三治【動画】

士族が鰻屋をはじめますが 素人鰻~桂文楽【動画】 明治維新後の秩禄処分(ちつろくしょぶん)で、一時金は入ったが以降の家禄を失った旗本。以前に屋敷に出入りをしていた明神下の鰻屋『神田川』の元板前 金さんのすすめで鰻屋をはじめることにします。こ...
ま~も

戻り井戸~桂枝雀

戻り井戸~桂枝雀 ある男。気がつくと井戸の中。何が起こったのかわからず助けを呼ぶと、通りかかった農夫二人が助けてくれ、農夫の家で気付け代わりにと酒を振舞ってくれます。
た~と

つるつる~桂文楽・古今亭志ん朝・立川談志

岡惚れも三年すれば色のうち つるつる~桂文楽【動画】 吉原の幇間 一八。芸者のお梅に四年半越しで岡ぼれしています。今日こそと思い切って、お梅に「三日でもよいどっか行ってサシでごはんをいただきたい、三日がダメなら二日、二日がタメなら一日、三時...
あ~お

馬の巣(馬の尾)~桂文楽・桂米朝【動画】

馬の毛を抜くとどうなるか知らないのか 馬の巣~桂文楽 釣りが好きでたまらない男。女房が仕事が溜まっているのにと文句を言います。 さて、と道具を出しますとテグスがいかれている。そこへ馬子が通りかかり、馬をつないでどこかへ行ってしまいます。 男は馬の尻尾の毛を抜いてテグスにしますが、そこを通りかかった友達の勝っつあん、
あ~お

親子酒~柳家小さん・桂枝雀・古今亭志ん生・桃月庵白酒・立川志らく他【動画】

親子酒~柳家小さん 大酒飲みの親子。息子は将来のある身、間違いがあってはならないと自分も禁酒をするから息子も飲まないようにと約束をします。 さて、禁酒から10日余り過ぎまして息子が外に出かけた日、親父は我慢ができなくなりまして一本だけと女房...
な~の

二番煎じ~古今亭志ん朝・立川談志・三笑亭可楽・春風亭柳橋【動画】

二番煎じ~古今亭志ん朝【動画】 "火事と喧嘩は江戸の華"  特に冬には火事が多くなることから商家の旦那衆が夜に番屋に集まって夜回りを始めようとしています。普段は共同で番太郎という夜回りをしてくれる人を雇うのですが、お上からのお達しで「旦那衆...
さ~そ

三年酒~桂米朝

神道で葬式を出したいと檀那寺へ 三年酒~桂米朝 昔、寺が戸籍を預かり、出生や除籍を行っていた頃。お寺を怒らせるとこの世話をしてくれるものがいなくなるので、お寺には逆らえなかったようで。。喜六を探し回っていた清八。兄弟分の又一が死んだ。一緒に...
た~と

試し酒~柳家小さん、古今亭志ん朝他【動画】

柳家小さん~試し酒 落語「試し酒」柳家小さん 近江屋の下男で大酒飲みと評判の久造。主人のお供で商売なじみの尾張屋を訪れて「うちの久造は大酒飲みで五升は飲める」という。尾張屋は「いくら何でも五升は飲めまい」、近江屋は「飲める」という。
た~と

田楽喰い(ん廻し)~桂米朝・桂雀々・三笑亭小遊三【動画】

てんてんてんまのてんじんさんで六本もらおか 桂雀々~田楽喰い
か~こ

禁酒番屋~柳家小さん・桂文治・柳家小三治・立川志の輔他

柳家小さん~禁酒番屋【動画】 芸州 森安芸守の家中で月見の宴が行われ、酒の上とは言いながら刃傷沙汰で一人の若者を殺してしまいます。殺したほうは泥酔して寝てしまいましたが、翌朝事態を知ってとんでもないことをしたと詫びて切腹、二人の家臣を失った...
あ~お

恨み酒~桂枝雀・桂南光

恨み酒~桂枝雀 大阪のミナミ、阪町あたりの小料理屋さんの表に、昼間から一杯機嫌の男がやってきます。「ちょっとごめん、大将、一杯呑ましてもらえますかいなぁ?」と声をかけますと、主人は「まだ支度中でございまして、小一時間ほどしたらまた起こしいた...
は~ほ

一人酒盛~三遊亭圓生・桂米朝・柳家小さん・笑福亭松鶴

また燗をつけといてくれよ 一人酒盛~三遊亭圓生 仕事に出かけようとしていた留公。急用があると聞いて熊五郎の家にやってきます。熊五郎は「昔世話をした男が長らく上方に行っていたがひさしぶりに来て酒を持ってきたので一緒にやらないかと思ったが、仕事...
あ~お

居酒屋~三遊亭金馬

ブリにお芋に酢蛸でございます ひぇ~い 流行らない縄のれんの居酒屋。小僧は居眠りをしています。 ここへ盲縞の長半纏を着て風呂帰りらしい男が入ってきます。 小僧が宮下にお掛けなさいと大神宮飾りの下の席に案内、お酒は澄んだのと濁ったのとどちらにしますと聞きます。
あ~お

うどんや(風邪うどん)~柳家小さん・柳家小三治・三笑亭可楽

うどんや~柳家小さん【動画】 冬の夜、かつぎ屋台のうどん屋に酔っ払いがやってきます。酔っぱらいにからまれ、女には怒られ今日はさんざん。ある大店の前を通りかかると小さな声でうどん屋を呼ぶ声が。
は~ほ

百年目~桂米朝・三遊亭圓生・古今亭志ん朝他【動画】

桂米朝~百年目【動画】 春、桜は満開。船場の大店に勤める番頭は今日も小僧たちに小言を言い、得意先廻りをすると言って出かけます。
か~こ

替り目~古今亭志ん生・古今亭志ん朝・古今亭菊之丞

世の中に女房くらい有り難いものはないね 替り目~古今亭志ん生 落語「替り目」 酒を飲んでへべれけの男が夜道を歩いています。「俥差し上げましょうか」と俥屋が声をかけると「力持ちだなぁ、じゃあ差し上げてみてくれ」とからかい、ようやく乗ったと思え...
ま~も

もう半分~古今亭志ん朝・今輔・志ん生他【動画】

背筋が寒くなる 圓朝怪談の極み もう半分~古今亭志ん朝【動画】 江戸時代、千住大橋近くに夫婦で営む小さな居酒屋がありました。一緒になって七年になるがまだ子供はありません。主人は真面目で朝から肴を作り、昼も飯を出しましたので大層にぎわいました...
あ~お

青菜~柳家小さん・桂枝雀・柳家小三治・春風亭柳好他【動画】

鞍馬から牛若丸が出でまして 青菜~柳家小さん ある隠居の家で仕事をしている植木屋。隠居から「ご精が出ますな」と声をかけられ大阪の友人からもらった『柳蔭』という酒があるが一緒にどうかと誘われ、喜んでご相伴します。 一口呑んで「これは"直し"で...