夏の落語

夏に聴きたい落語を古今東西の名人で聴き比べ。
「後生鰻」「唐茄子屋政談」「たがや」「次の御用日」「真景累ヶ淵」「怪談牡丹燈籠」「怪談阿三の森」「怪談市川堤」「たぬきの化け寺」などたっぷり

や~ん

両国八景~三遊亭圓生・林家正蔵・雷門助六

両国八景~雷門助六(八代目) 夏場の縁日、カーバイト(アセチレン)の灯りの匂いの中で露店をまわるのは楽しみなものでした。居酒屋で小僧をからかいながら飲んでいる熊五郎、いつまでもねばって帰らず、ここへ入ってきた兄貴分の虎が勘定を払って外へ連れ...
さ~そ

素人相撲~古今亭志ん生

素人相撲~古今亭志ん生 落語 「素人相撲」 古今亭志ん生 夏になりますと町の連中が集まって素人相撲をやります。飛び入りも自由でいろいろな人がやってきます。中入り前に東から飛び入りしてきたのが身の丈七尺に近いような大男。対戦相手を探しますが、...
は~ほ

富士詣り~橘ノ園・三遊亭小園朝

五戒を破った奴は懺悔しな 富士詣り~柳家権太楼 「講」を組んで富士山へと出かけた長屋の連中。 ろくに登ってもいないのに早くも先達に一休みしましょうと言い出します。 先達は「六根清浄」と掛け声をかけながら登ると体にはずみがついてよいと教え、しばらくは調子よく登りますが結局続かず休憩をとることになります。 お山は晴天でよか
や~ん

夢たまご~桂枝雀

夢たまご~桂枝雀 夏の夕方。小腹の空いた男が、何か虫養いがほしいと思っていたところへ「たまご~、たまご~、夢たまご~。たまごは要らんかなぁ~?」と卵売りの声。ちょうどよいと呼び止めますと、売っているのは"ゆで卵"ではなく"夢たまご"。このた...
か~こ

鯉舟~桂米朝

鯉舟~桂米朝 ある若旦那が大川へ網打ちに行こうと舟で船頭と用意をしているところを、橋の上から見つけたのが廻り髪結いの磯七。磯七は「お供をさせてくれ」と降りてきます。
か~こ

汲みたて~三遊亭圓生・三遊亭圓楽【動画】

あの師匠にはもうイロがいるよ 汲みたて~三遊亭圓生 若い女師匠目当てに稽古事に通う男たち。集まって師匠の話をしております。「炬燵の中で師匠の手をにぎったら、向こうも握り返してくる。喜んでいたら向こうから"食事をしてくれ"と呼ばれて師匠は行っ...
や~ん

夜店風景(秘伝書)~鈴々舎馬風

夜店風景(ものまね)~鈴々舎馬風(四代目) 落語 「 夜店風景(ものまね)」 四代目(九代目)鈴々舎馬風 縁日の夜店で秘伝書を売っている男が口上を述べています。一月10円で暮らす方法、開けっ放しでも泥棒が入らない方法、釜なくして飯を炊く方法...
や~ん

悋気の火の玉~桂文楽・三遊亭小遊三・三遊亭兼好他【動画】

悋気の火の玉~桂文楽【動画】 ある商家の若旦那。親戚のすすめで嫁をもらいます。たいへんによくできた嫁で、若旦那は外へ出かけても用事が終わるとまっすぐに家に帰ってきます。
な~の

茄子娘~入船亭扇辰【動画】

茄子娘~入船亭扇辰(九代目 入船亭扇橋)【動画】 東海道は戸塚の宿から一里ほど離れた村の禅寺の住職。本堂脇の畑で大好きな茄子を作っては食するのが何よりの楽しみ。ある夏の夜。住職が蚊帳に入って寝ようとすると、友禅の着物を着た十七、八の美しい娘...
さ~そ

樟脳玉(源兵衛玉)~三遊亭圓生

樟脳玉に火をつけて 樟脳玉~三遊亭圓生 落語 樟脳玉 六代目三遊亭圓生 博打で一文無しになった八五郎、兄貴分にいい儲け話があるので手伝ってほしいと言い、戸や仏壇を閉めさせ、猫まで追い出して話し出します。
あ~お

永代橋~三遊亭圓生・林家正蔵

お前は死んだんだよ 永代橋~三遊亭圓生 家主の太兵衛と店子の武兵衛は揃っての粗忽者。今日は深川八幡の祭礼の日で武兵衛は金を懐に、太兵衛夫婦に留守番を頼んで出かけます。永代橋は大変な人込み。身動きができずにいると胸にどんとぶつかってきた者に、...
な~の

年枝の怪談~林家正蔵

按摩を殺してしまった春風亭年枝 年枝の怪談~林家正蔵 明治の頃、噺家の二代目 春風亭柳枝が一座が横浜で巡業をしていたある晩。弟子の春風亭年枝が宿屋で按摩を呼びましたが、按摩が天邪鬼で何でも逆らってくる。年枝が柔道は免許皆伝だと言うと按摩もそ...
さ~そ

素人鰻(士族の商法・士族の鰻)~桂文楽・柳家小三治【動画】

士族が鰻屋をはじめますが 素人鰻~桂文楽【動画】 明治維新後の秩禄処分(ちつろくしょぶん)で、一時金は入ったが以降の家禄を失った旗本。以前に屋敷に出入りをしていた明神下の鰻屋『神田川』の元板前 金さんのすすめで鰻屋をはじめることにします。こ...
か~こ

祇園祭(祇園会)~桂文治・古今亭志ん生

江戸っ子の京都見物 桂文治~祇園祭(祇園会) 京都見物への旅に出かけた江戸っ子。足に豆を作りながらも京都へたどり着きます。"湯"に入りたいと近くのおかみさんに「"湯"はどこにあるか」と聞きますが、京の道案内は「お上がりやしてお下がりやして」...
か~こ

鯉船~桂米朝

町の幇間 髪結い磯七 鯉船~桂米朝 回りの髪結い磯七。町内では便利屋、愛嬌者で世話好き。花代のかからない幇間のような男で町内では人気者です。若旦那が東横堀に船を浮かべて網打ちに行こうというのを、磯七が橋の上から見付けます。
か~こ

月宮殿星の都~笑福亭松鶴・笑福亭仁鶴

上方の旅ネタ 天空の旅 月宮殿星の都~笑福亭松鶴 鰻を掴んだ徳さん。鰻がだんだん前へ行くので裏口を開けてもらって外へ行き、一廻り回ってまた家の中へ。こんどは上へ上へと梯子をかけてもらって大屋根まで上がります。
は~ほ

船弁慶~桂枝雀・桂文枝・三遊亭百生・桂雀三郎【動画】

弁慶て言われたら、この三円の金が死に金になるねん 船弁慶~桂枝雀【動画】 夏の夕方、喜六のところへ清八が来て船遊びに行こうと誘います。 身近な友達と年増だが芸者も揚げるので一人三円くらいの割り前と言いますと、喜六は三円と聞いて「清水の舞台から飛び降りたつもりでやめとく」と言います。
あ~お

宇治の柴舟~桂春団治・桂小南

「暮れてゆく 春の湊は知らねども 霞におつる宇治の柴舟」 宇治の柴舟 桂春団治 大阪の材木問屋の若旦那。しばらく臥せっていて床が上がらない。大勢の医者に来てもらったが見立てがはっきりしない。今日来てもらった医者が「薬はいらない。胸に詰まって...
は~ほ

へっつい幽霊(かまど幽霊)~三遊亭圓生・古今亭志ん生・古今亭志ん朝・立川談志

幽霊の卵が出た! へっつい幽霊~三遊亭圓生 ある道具屋。客がへっつい(かまど)を二分二朱で買っていきます。その夜の八つ(午前二時)をまわった頃、道具屋の戸を叩く音がする。開けると昼間へっついを買った客が「買ったへっついを引き取ってくれ」と言...
あ~お

大山詣り~古今亭志ん朝・古今亭志ん生・三遊亭圓生・柳家小さん・柳家小三治・立川談志

みなさんおけがなくっておめでたい! 大山詣り~古今亭志ん朝【動画】 昔は山に登るというとすべて信心で、幾人か集まって登ってお詣りをして帰ってくるものでしたが、物見遊山を楽しむという要素もありました。ある長屋の男連中が集まって毎年恒例のお山へ...
あ~お

応挙の幽霊~入船亭扇橋・蝶花楼馬楽

幽霊さん、イケるくちだねぇ 応挙の幽霊~入船亭扇橋【動画】 旦那の好きな幽霊の掛け軸を持って旦那のところへ何度も行った骨董屋。ずっと留守で明日にしようかと思っていたところへ旦那が店に入ってきます。早速掛け軸を旦那に見せて円山応挙の作だと言い...
た~と

佃祭~古今亭志ん朝・三遊亭金馬・古今亭志ん生・春風亭柳朝・柳家権太楼・三遊亭圓楽【動画】

情けは人の為ならず 江戸人情噺 佃祭~古今亭志ん朝 神田お玉ヶ池の小間物問屋の主人次郎兵衛。今日は楽しみにしていた佃島・住吉神社の大祭が開かれますので朝からうきうきと支度をしています。悋気持ちの女房は「祭りが白粉をつけて待ってるんでしょ」な...
た~と

たがや~古今亭志ん朝・志ん生・右朝他【動画】

古今亭志ん朝~たがや 安永の五月二十八日、両国では川開きで花火が行われて両国橋の上は大勢の見物人で賑わっています。本所方向から旗本の一行が「寄れい、寄れい!」と人ごみを押しのけて橋を渡ろうとしているところへ、反対側の広小路方向からたがやが家...
さ~そ

千両みかん~桂米朝・柳屋小三治・古今亭志ん生・古今亭志ん朝・立川志の輔・五街道雲助・金原亭馬生【動画】

この暑い盛り、どこに蜜柑がある? 千両みかん~桂米朝 呉服屋の若旦那。急に患いつき十日あまりも食べるものも食べずに寝込んでしまいます。医者は「これは心の病、気の病で心に思っていることがなくなれば、良くなるだろう」と言います。番頭が何も言いた...
あ~お

鰻の幇間~桂文楽・春風亭正太郎・古今亭志ん生・古今亭志ん朝・三笑亭可楽・桂文楽(九代目)

お宅はどちらで? 先のとこだよ 鰻の幇間~桂文楽(八代目) 落語 「鰻の幇間」 桂文楽 夏の暑い日、野幇間の一八が町の中で金のありそうな客がいないかと探しております。そこへ浴衣掛けで肩に手拭いをぶらさげた見覚えのある旦那がやって来ます。思い...
あ~お

鰻屋~橘ノ園都・桂枝雀・古今亭志ん生【動画】

開業したての鰻屋で 鰻谷・鰻屋~橘ノ園都 鰻谷(鰻谷の由来) 魚料理屋の「菱又」(ひしまた)の主人は偏屈者で、普段は店を開けず、魚が不漁で他の店が開いていない時に限って店を開きます。ある日、大層な不漁で他の料理屋が軒並み店を開けられない。菱...
あ~お

江戸の夢~三遊亭圓生

「つばくらめ いくとせ続く 老舗かな」 三遊亭圓生~江戸の夢 【落語】江戸の夢(三遊亭円生) 俳句に夢中の庄屋の武兵衛。入ってきた女房が「娘のテルが奉公人の藤七を婿にしてほしいと泣いて頼んだ」と言います。母親は、藤七は気立てもよく真面目に働...
は~ほ

化け物使い~古今亭志ん朝・立川談志・古今亭志ん生・桂三木助・林家正蔵

人使いの荒いご隠居が、幽霊屋敷に引っ越しをして 化け物使い~古今亭志ん朝 落語動画 - 古今亭 志ん朝 - 化け物使い 本所の割下水の吉田のご隠居、人使いが荒く奉公人が居着きません。日本橋葭町の桂庵(口入れ屋)千束屋(ちづかや)に紹介されて...
あ~お

お初徳兵衛浮名桟橋~古今亭志ん生・金原亭馬生・五街道雲助

船徳のもとになった人情噺 古今亭志ん生~お初徳兵衛浮名桟橋(馴れ初め) 勘当された徳兵衛は、一生懸命船頭の修行をして今や芸者は競って徳兵衛の船に乗りたいというほどの人気。ある時、たいへんに美しく男嫌いで有名な芸者"お初"を乗せて船を出します...
あ~お

怪談市川堤(戸田の渡し)~桂米朝・林家正蔵・露の団四郎【動画】

さて恐ろしい・・執念じゃなぁ 怪談 市川堤~桂米朝 京都は西陣の織物問屋で越後屋治郎兵衛。息子が二人あり、兄の治郎吉は十代から飲む打つ買うを覚えた極道三昧。祇園の小染と深く馴染みになりますが、この親が資産家。大阪の高津に家をもたせます。