抱腹絶倒、奇想天外な噺を古今東西の名人で聴き比べ。
「地獄八景亡者戯」「時そば」「はてなの茶碗」「愛宕山」「船徳」「ちりとてちん(酢豆腐)」「こんにゃく問答」「目黒のさんま」「火焔太鼓」「一眼国」「棒鱈」「親子酒」「首提灯」「水屋の富」「湯屋番」「転失気」「たぬき」「試し酒」などたっぷり!
柳の馬場~林家正蔵・三遊亭円歌
柳の馬場~林家正蔵 落語 林家正蔵(八代目) 柳の馬場 日頃から大言壮語の按摩の杢市(もくいち)。客も多くついていて、さる武家の屋敷にも贔屓にあずかっています。ある日、殿様に「そのほう、武芸百般と聞いたがそれはまことか?」と聞かれ、調子に乗...
壺(壷の幽霊)~三遊亭円歌
壺~三遊亭円歌 ある男が部屋を借りにきますと、大家は家賃800円と破格の値段で貸すと言う。敷金は3ヶ月くらいもらっとこうか、と言いかけた大家「いや、あんたが入って大丈夫そうなら、そのあとでもらおうか」。
石返し~三笑亭可楽・柳家小さん
石返し~三笑亭可楽 落語 「石返し」 三笑亭可楽 かつぎ売りのしるこ屋の息子 与太郎。腰が痛くて店を出せないという父親に代わって汁粉の荷をかついで夜の商売に出ます。番町の暗いところで売り声を出す練習をしていると「汁粉屋、今ここから紐で鍋を下...
清正公酒屋~立川談志
清正公酒屋~立川談志 清正公(加藤清正)を篤く信仰して"清正公酒屋"と呼ばる酒屋、肥後屋清兵衛の倅 清七は、筋向いのまんじゅう屋『虎屋』の娘 お仲といい仲になりますが、親父は「あれだけはダメだ。思いきれ」と倅に言い渡します。
七の字(按七)~三遊亭金馬
按七~三遊亭金馬 落語 「按七」 三遊亭金馬 今は義務教育で字を書けないという人はいませんが、昭和の戦前頃までは職人さんは腕さえ良ければと言って、字を知らなくてもいいという時代がありました。変に読み書きが出来ると「あいつは字を書くのか、道理...
香典返し~三遊亭円歌
香典返し~三遊亭円歌/三遊亭歌之助 父親が遊びもせず買いたいものも買わずに築いた伊勢屋の身代。その父親が亡くなって後を継いだ息子。道楽者でしたが改心して身代を守っています。「孝行したいが供物だけで勘弁してください」と仏壇を拝んでいるところへ...
鍋草履~桂歌丸
知らぬが仏 見ぬこと清し 鍋草履~桂歌丸 落語 「鍋草履」 桂歌丸 ある芝居小屋。茶屋の若い衆が、幕が下りたら注文の鍋料理を届けようと梯子段の下に置いて待っていると、上から勢いよくかけ降りてきた客が鍋の中に片足を突っ込んでしまいます。熱がる...
十徳~春風亭柳枝・三遊亭百生・立川談志
十徳~春風亭柳枝 ご隠居のところへやってきた男、どうも機嫌の悪い様子。「さっき床屋で仲間に、今通った隠居が着ている着物は何と言うと聞かれたが、知らないというのも癪にさわるので"帷子のねんねこだ"と答えたが、ばかにされたのがくやしいので聞きに...
囃子長屋~古今亭今輔
囃子長屋~古今亭今輔 落語 「囃子長屋」 古今亭今輔 本所の林町のある長屋の家主はお囃子が大好きで、それが好きでない人には部屋を貸さない。いつの頃からか人呼んで"囃子長屋"
高野違い~三遊亭金馬・三遊亭円歌
高野違い~三遊亭金馬 落語 「高野違い」 三遊亭金馬 ご隠居のところへ遊びに来た八さん。家に広げられているかるた札や本を見て「これは何ですか」と聞くと、ご隠居は孫娘が古今和歌集を習うというので出してきた百人一首だと答えます。「見せてもらって...
水道のゴム屋~三升家小勝
「水道のゴム屋あっさりと断られ」 水道のゴム屋~三升家小勝 落語 「水道のゴム屋」 三升家小勝 (六代目) 水道のゴム管を売り歩く、十二、三歳の小僧。どこへ行ってもなかなか売れません。ある家に行くと威勢のよい男に「てめえ、俺に恥を掻かせるつ...
金魚の芸者~柳家小満ん
水中に牡丹くずるる金魚かな 金魚の芸者~柳家小満ん 落語 金魚の芸者 柳家小満ん 本所で魚屋 魚勝を営む勝五郎。女房に「昨夜、妙な夢を見た。うちの水の金魚、"更紗の丸っ子"が」と話し始めます。この金魚は、ある日勝五郎が得意先へ魚を届けた帰り...
電報違い~三遊亭円歌(二代・三代)
電報違い~三遊亭円歌(二代目) 東京・日本橋石町(現・本石町)の植木屋 信太(シンタ)は、出入の生薬屋(きぐすりや)の旦那に誘われて伊勢詣りに同道します。帰途の名古屋で、列車へ飛び込み心中をしようとしている若い男女を見つけて、必死でなだめて...
搗屋無間~春風亭柳枝
堅物の徳兵衛が丸山花魁の絵姿に恋煩い 搗屋無間(前編)~春風亭柳枝 搗屋無間(後編)~春風亭柳枝 日本橋人形町の搗米屋 越前屋に十三年奉公している徳兵衛。いたって堅物で道楽もなく、主人への預け金も十四、五両になっています。その徳兵衛が寝込ん...
法華坊主~桂米朝
鶏の鳴き声が法華坊主と聞こえて 法華坊主~桂米朝 法華宗の坊さん。村の若後家へ法要に再々出入りをしているうちに、割りない仲になります。村の衆の目に付いてはいけないと世間が寝静まった頃に忍んでまいりまして、夜が明ける前に寺に帰る逢い引きが続い...
万病円~古今亭志ん公・三遊亭金馬・春風亭昇輔・三遊亭好の助
万病円~古今亭志ん公 ある湯屋の番台に男が来て「湯の中でふんどしを洗っている侍がいる」と苦情を言っています。「仕事前に湯で体を清めに来ているのに」と怒り、湯銭を返せと言います。「俺にも返せ」「俺にも返せ」と次々と湯銭を持って帰り、番台は大弱...
頓馬の使者~柳家小さん
山田洋次作 恋女房の死を伝えに行く熊さん 頓馬の使者~柳家小さん 江戸の頃。女房のお菊に首ったけの八五郎、友達に誘われて吉原に遊びに行きますがこれがお菊に知れて家を追い出されてしまいます。夫婦喧嘩は犬も食わないと長屋の連中も放っておきますが...
味噌豆(みそ豆)~三升家小勝・桂扇生・三遊亭竜楽
七ヵ国語!で海外公演! 味噌豆(みそ豆)~三升家小勝 「みそ豆が煮えたかどうか見てみろ」と言われた定吉。台床へ行って鍋のフタを取ると、おいしそうなにおいがして思わずつまみぐい。ご主人、「何をやってるんだ。つまみ食いするんじゃない」と叱り、外...
勉強~三遊亭金馬・林家三平【動画】
てぇこう秀吉、信長は秀吉の家来だ 勉強~三遊亭金馬 学校から帰ってきた息子が机にかじりついて背中を丸くしているのを見て何やってるんだと聞く父親。 宿題だと言う息子に父親は「分からないことがあったら聞きな、学問はなくったって苦労してる。」と言いますが息子は相手にしません。 「今やっているのは何だ」「地理。地理って何だか判
高砂や~柳家小さん・春風亭柳橋・雷門助六
高砂や~柳家小さん ご隠居の家に羽織を借りに来た八五郎。町内一の財産家と言われる伊勢屋の婚礼の仲人役を仰せつかったのだと言います。ご隠居がどうしたわけだと聞くと、八五郎が昔から出入りの材木問屋の娘に伊勢屋の若旦那が一目惚れして、八五郎が仲に...
仕立ておろし~雷門助六・雷門小福
牛肉を煮るのに鰹節が要るかってんだ 仕立ておろし~雷門助六 泣き上戸の男。女房の愚痴が止まりません。 六十年の不作と言うが一生の不作だね。エライ者を生け捕りました。あれは亭主の命を削るカンナだね。色気なんかどこにも無い。夕べ起きたらヘソを出して寝ていた。まるで木村屋のアンパンみたいのを亭主に見せるなんて。
しびんの花活け(しびん)~橘ノ圓都・桂文楽
しびんの花活~橘ノ圓都 立派な侍が古道具屋に入り、郷里に帰ることになっので土産に花瓶を買い求めたいと言う。あれこれと品定めをするうち、尿瓶(しびん)に目がとまり、「これは変わった花活けだな」と手にとります。
ご先祖様~桂春蝶
ご先祖様~桂春蝶(三代目) 【落語】桂春蝶(三代目)「御先祖様」 先祖代々の墓に納骨された男が、先輩の案内で墓の中にいるご先祖様たちに挨拶回りをします。まずは大化の改新で蘇我入鹿を暗殺した中大兄皇子だという先祖。後で先輩に聞いてみると、入鹿...
喧嘩長屋~桂文枝・桃月庵白酒・柳家金語樓
喧嘩長屋~桂文枝 落語 「喧嘩長屋」 桂文枝 始終喧嘩が絶えない長屋。人呼んで"喧嘩長屋"では今日も帰りが遅い亭主を待っている女房が「女遊びでもしているのだろう、今に帰ってきてみやがれ」と投げつけるものを手元に引き寄せだしています。
喜撰小僧~春風亭柳枝
喜撰小僧(きせんこぞう)~春風亭柳枝 丁稚の定吉が、おかみさんに呼ばれて旦那の後をつけていくようにと命じます。定吉が後をつけていきますが旦那に見つかり、旦那は仕方がないと定吉を連れて妾の家に入っていきます。
幽霊蕎麦~柳家権太楼
幽霊蕎麦~柳家権太楼 落語 「幽霊蕎麦」 柳家権太楼 腐ったはんぺん食べて死んだ夫が浪費癖のある妻のもとに出てきて「四十九日の法事もやってくれないので次に行けず返されてきた。供養してくれよ」と妻に訴えますが、妻は「香典で着物を買ったので金は...
本膳~柳家小さん・三遊亭金馬
里芋は膳の上に転がすだ 本膳~柳家小さん 手習いの先生の所にやってきた村人一同。何事かと聞きますと、村長の所に嫁が来て村人一同が祝物を差し上げ、その返礼として今晩ご馳走をすると回状が回ってきたのだが、簡単な料理だろうと思っていたら本膳の総振...
今戸焼~三笑亭可楽・九代目 桂文治【動画】
よせばよかった舌切雀 今戸焼~八代目 三笑亭可楽【動画】 仕事から帰った亭主。家に女房がいません。 近頃かみさん連中と話してた芝居に行ったのかと火鉢を起こしながら愚痴をこぼします。 変な女房をもらうと六十年の不覚というが、一生涯の不覚だね。 よせばよかった舌切雀 ちょいと舐めたが身の因果。えれぇもん舐めちやった。 そこ
しの字嫌い(しの字丁稚)~三遊亭圓生・桂福丸【動画】
しの字嫌い~三遊亭圓生 落語 「しの字嫌い/紙入れ」 三遊亭圓生 人の言うことに何かと逆らう人というのはままいるものでして、下男の清蔵は、主人が「火をおこせ」と言えば「それは炭をおこせということか」「煙草盆に火を入れろ」と言えば「それを言...
身投げ屋~柳家金語楼
俺の貧乏は足が早いんだ 身投げ屋~柳家金語楼 財布を落としたという男。「いくら入ってたのだ。」と聞くと「二百円入っていた。」、よくよく聞いてみると、そういう財布が落ちてないかなと。聞いていた男はあきれて「元手のかからない商売がある。」と教え...