珠玉の人情噺の聴き比べ。「芝浜」「唐茄子屋政談」「文七元結」「子別れ」「藪入り」「ねずみ」「井戸の茶碗」「厩火事 」「「徂徠豆腐」「しじみ売り」「雁風呂」「おせつ徳三郎」「浜野矩随」「帯久」「淀五郎」「中村仲蔵」など古今東西の名人でたっぷり
陸奥間違い~三遊亭兼好
陸奥間違い~三遊亭兼好 御台所小納戸役50俵2人扶持という小禄の小役人 穴山小左衛門。他の御家人同様、大晦日に金策に走り回っていましたが、どうにもならず、同僚で出世頭の松納に頼もうと、中間に"芝内の松納陸奥守"まで手紙を持って行くように言い...
箒屋娘~桂小南
箒屋娘~桂小南 船場で木綿問屋を営む相模屋。若旦那の宗三郎は、いつも部屋で本ばかり読んでいます。大旦那の宗兵衛は論語読みの論語知らず、世間知らずなのも困るし、閉じこもってばかりでおかしな病気にでもなれば大変と、番頭に外へ出かけるようにしてく...
業平文治~古今亭志ん生
業平文治~古今亭志ん生 本所業平村に住む侠客 浪島文治郎。歳は二十四、親孝行で新陰流の極意を極めた剣客。力は七人力で弱きを助け、強気をくじくという義侠心で老若男女から慕われています。その頃、杉の湯という風呂屋があり、その頃は湯女もおり、男女...
大坂屋花鳥~金原亭馬生
大坂屋花鳥~金原亭馬生 江戸、番町に住む旗本 梅津長門は、長屋も持っていて生活には事欠かなかったが、無役でやる事もなく二十三歳で初めて連れて行かれた吉原で大坂屋に登楼し、相方となった遊女 花鳥とお互い気が合って通うようになります。
人情八百屋~立川談志・立川談慶・立川平林【動画】
人情八百屋~立川談志【動画】 日本橋茅場町で棒手振り八百屋を営む平助。7日ほど前に霊岸島の裏長屋で、茄子を五つだけ分けて欲しいというおかみさんに茄子を渡すと、子供が出てきてその茄子を生のままかじりだしたと言う。
ざこ八~桂三木助・入船亭扇橋【動画】
「ざこ八」を潰したのはお前さんだよ ざこ八~桂三木助 落語 「ざこ八」 桂三木助(三代目) 枡屋新兵衛を訪ねた男。「叔父さん、眼鏡屋の弟の"鶴"でございます、十年ほど東京へ行っていてずいぶんご無沙汰しております」と挨拶をします。町内の様子が...
笠と赤い風車~林家正蔵
平岩弓枝作 子を思ふ道にまどひぬるかな 笠と赤い風車~林家正蔵 落語 「笠と赤い風車」 林家正蔵 豆腐屋の嘉吉 浅草馬道で豆腐屋を営む嘉吉(かきち)。男の子が産まれましたが女房の産後の肥立ちが悪く、三日目に亡くなってしまいます。女房の妹...
佐野山~金原亭馬生・柳家権太楼【動画】
横綱谷風の人情相撲 佐野山~金原亭馬生 十両筆頭の佐野山は小さな体と大の親孝行が評判で人気がありました。ある時、母親が寝付いてしまい、その看病をしていましたが一向に良くならず医者代、薬代の支払いに追われて、看病疲れの上に十分なものも食べずに...
松山鏡~桂文楽・古今亭志ん生・柳家三三他【動画】
「亡き人の恋しきときは鏡をぞ見よ」 松山鏡~桂文楽 鏡というものを知らない人が大半だった時代の話。越後の松山村に"正直正助"と言われる実直な男がおりました。両親が亡くなって十八年の間墓参りを欠かしたことがない親孝行。お上からご褒美をいただく...
お藤松五郎~三遊亭圓生【動画】
頼み難きは心なりけり お藤松五郎~三遊亭圓生【動画】 水茶屋いろはのお藤 両国広小路の水茶屋いろはの看板娘 お藤。歳は十九で一枚絵(錦絵)に描かれるほどの美人で知られ、お藤見たさに客が詰めかけ大層繁昌しています。お藤は横山町二丁目で道具屋を...
心眼~桂文楽
心眼~桂文楽 落語 「心眼」 桂文楽 目が不自由な按摩の梅喜(ばいき)。家に帰ってきた梅喜に「顔色が悪いがどうしたのか」と女房が聞きますと、「横浜から歩いて帰ってきたので疲れが出たのだろう」と答えます。しかし、突然こらえきれないように泣き出...
心のともしび~三遊亭圓生
無筆の町人が読み書きを字を覚えたい理由とは 心のともしび~三遊亭圓生 昔、大正の頃までは読み書きが全くできない人もおりました。長屋で傘張りをしている浪人のもとに、今日も羅宇屋の源六がが来て字を教えてくれとい言います。 一向に覚えない町人に短...
猫定~三遊亭圓生【動画】
半ならニャオン、丁ならニャオニャオ 猫定~三遊亭圓生【動画】 両国回向院の鼠小僧の墓の横に猫塚というものがありまして、猫が死んだらここへ持ってきてお経を上げてもらって埋葬します。ここへ最初に入った猫のお話でございます。 八丁堀玉子屋新道の長屋に、定吉という魚屋がいまして魚屋は名ばかりで実態は博打打ち。 定吉が朝湯の帰り
小猿七之助~立川談志
小猿七之助~立川談志【動画】 船宿では、一人船頭に一人芸者は船の中での間違いを避けるため固く禁じられていました。その晩、山谷堀から乗って来た客4人に芸者が1人。鉄砲洲の稲荷河岸でお客が上がると、船内は船頭1人、芸者1人になってしまいます。
藪入り~三遊亭金馬・柳家小三治・三遊亭圓楽【動画】
「見てえんだけど目が開かねぇんだ・・。開けると涙がこぼれちまうんだよォ」 三遊亭金馬(三代目)~ 藪入り【動画】 不朽の名作落語「藪入り」三代目三遊亭金馬 昔の奉公というのは、ほんの十歳くらいの頃に商家などに入り、食事や寝泊りをしながら仕事...
塩原多助一代記~古今亭志ん生・三遊亭圓生
『本所に過ぎたるものが二つあり 津軽屋敷に炭屋塩原』 塩原太助 上州沼田の塩原角右衛門は、三百石の田地を有する豊かな家で、後添いのお亀と娘のお栄、養子の多助の四人。お栄と多助を夫婦にして何不自由なく暮らしております。角右衛門が風邪がもとで亡...
長崎の赤飯(強飯)~三遊亭圓生
世の中は三日見ぬま間の桜かな 長崎の赤飯~三遊亭圓生 日本橋金吹町で質両替屋を営む金田屋金左衛門。息子の金次郎が唄を習ったのが気に入らず叱責して勘当だと言ったところ、息子は家出をして行方知れず。女房との茶飲み話に、「今頃孫の顔でも見ることが...
御家安とその妹(鶴殺疾刃庖刀・つるごろしねたばのほうちょう)~古今亭志ん生
極道者の御家安と一顧傾城の妹お春の顛末 御家安とその妹~古今亭志ん生 前編(上) 発端 氏勝の陣笠 徳川直参で十万石の大名 東城左近太夫氏勝。歳三十四で文武両道に達して和歌の道に長けています。家来からも慕われ、奥方も大事にする行いのよい人。...
小判一両~三遊亭圓生
親の形見の一両小判。恩が仇となり 小判一両~三遊亭圓生 笊(ざる)屋の安七には昔、女房子供がありましたが、この二人を亡くしたことからやけになり、博打で身をもちくずします。安七の父は「やけにならず堅気になって商売でもするように」と一両の小判を...
妲己のお百~立川談志・神田山緑
妲己のお百~立川談志 怪談噺INにこにこ 「妲己のお百」 立川談志 深川美濃屋の女主人 小さんは、『妲己のお百』の渾名(あだな)を持つ悪女。この美濃屋に元芸者で目を患っている峰吉が、娘のおよしを預けにきます。
肝つぶし~桂ざこば・三遊亭圓生・柳家さん喬【動画】
年月の揃った妹の肝を・・ 桂ざこば~肝つぶし 男が、病気で寝ている友人の見舞いに訪れます(上方では「ヨシマ」(吉松)、東京では「タミ」(民吉))。ヨシマは、「恋わずらい」と告げます。
甲府い~古今亭志ん朝・柳家小三治・三笑亭可楽・春風亭小柳枝
縁は異なもの味なもの とうふごまいりがんもどき 甲府い~古今亭志ん朝 豆腐屋の店先で卯の花を盗み食いした男を、店の若い者が殴っています。出てきた主人が店の者を諌め、男に事情を聞きますと、「私は善吉と申しまして、早くに両親を亡くし叔父夫婦に育...
福禄寿~三遊亭圓生・柳家さん喬
圓生最後のネタ下ろし 福禄寿~三遊亭圓生 落語 「福禄寿」 三遊亭圓生 福徳屋万右衛門の福徳 深川万年町の福徳屋万右衛門。本名は福田と言いますがあの人は福徳が備わっている、福徳屋だとこれが店の名前となります。子供が十八人、そのうち万右衛門の...
おかめ団子~古今亭志ん生【動画】・古今亭志ん朝
「鶴は餅亀は団子で名は高し」人情噺 麻布名物おかめ団子の一席 おかめ団子~古今亭志ん生【動画】 江戸時代に飯倉片町に「おかめ団子」という団子屋がありまして、大層流行っています。ここの一人娘のおかめというのが美人で、帳場で世辞をふりまくので若...
お若伊之助~古今亭志ん朝・三遊亭圓生・桂歌丸・古今亭志ん生
お若も伊之助も悪くないのに・・ お若伊之助~古今亭志ん朝 落語 「お若伊之助」 古今亭志ん朝 お若が流行りの一中節を習いたいと言うので、出入りの鳶頭の初五郎に相談して元武士の菅野伊之助というのが三味線の腕もよく、年は若いが身の固い者だという...
宋珉の滝~古今亭志ん朝・古今亭志ん生【動画】
なぜ死んだ虎を彫る? 古今亭志ん朝~宋珉の滝【動画】 腰元彫りの名人、橫谷宗珉の弟子宗三郎は、諸国流浪のはてに紀州熊野権現前の旅籠、湯浅屋にたどりつきます。十日ほど逗留し、酒や料理を頼みますが文無しが露見して、主人の松兵衛は「仕事をして返し...
幸助餅~林家染丸・林家菊丸【動画】
藤山寛美を思い出す人情噺 幸助餅~林家染丸(四代目)【動画】 大黒屋孝介の凋落 妹のお袖身売りの場 大阪新町の廓北門。門前の湯豆腐屋「夜明け」の店先では、明日から開かれる大阪相撲の話でもちきりです。通りかかった大阪屈指の大店 堺屋吉兵衛を住...
佃祭~古今亭志ん朝・三遊亭金馬・古今亭志ん生・春風亭柳朝・柳家権太楼・三遊亭圓楽【動画】
情けは人の為ならず 江戸人情噺 佃祭~古今亭志ん朝 神田お玉ヶ池の小間物問屋の主人次郎兵衛。今日は楽しみにしていた佃島・住吉神社の大祭が開かれますので朝からうきうきと支度をしています。悋気持ちの女房は「祭りが白粉をつけて待ってるんでしょ」な...
歓喜の歌~立川志の輔
歓喜の歌~立川志の輔 歓喜の歌 ある年の大晦日前日。大晦日に公民館でコンサートを行う予定のコーラスグループが、ダブルブッキングになっていることが判明します。
ラーメン屋~古今亭今輔/人情ラーメン夢屋~桂三枝
泣ける創作落語 ラーメン人情噺二題 ラーメン屋~古今亭今輔 落語 「ラーメン屋」 古今亭今輔 老夫婦二人のラーメン屋。最近ラーメンを食べる人も多くなってきて店は繁盛。仲の良い夫婦ですが子宝に恵まれず寂しい思いをしています。「そろそろ店を閉め...