古典落語 興津要編について

落語に興味を持った人が必ず目にするこの本。

興津要氏(大正13年(1924年)-平成11年(1999年))は、早稲田大学の名誉教授として落語、戯作、ジャーナリズムを中心とした近世文学の研究を行い、1972年から1974年にかけて「古典落語」(全6巻)を編纂、現在に至るまで落語の入門者から噺家、研究者の必読本となっています。

本を手元にごゆっくり聴き比べをしてみてください。


古典落語(上)
興津要編
(講談社文庫)

古典落語(下)
興津要編
(講談社文庫)

古典落語(続)
興津要編
(講談社学術文庫)

古典落語(続々)
興津要編
(講談社文庫)

古典落語(続々々)
興津要編
(講談社文庫)

古典落語(大尾)
興津要編
(講談社文庫)


古典落語(続々々)


古典落語(続々々)
興津要編
(講談社文庫)

《演目》
うなぎ屋(素人鰻) 狸賽 釜泥 かわり目 松曳き 付き馬 五月のぼり 高田の馬場 いも俵 富士まいり 磯のあわび 笠碁 鉄拐 権助提灯 禁酒番屋 坊主のあそび 本膳 水屋の富 開帳の雪隠 三助のあそび 星野屋 唐茄子屋政談 小粒 盃の殿様 百川 お血脈 ふたなり お化け長屋 夢金 淀五郎 馬の田楽 愛宕山 たばこの火 くっしゃみ講釈 景清 箒屋娘

演 目
概  要
聴き比べ
128.うなぎ屋(素人鰻) 明治維新後の秩禄処分(ちつろくしょぶん)で、一時金は入ったが以降の家禄を失った旗本。 以前に屋敷に出入りをしていた明神下「神田川」の元板前 金のすすめで鰻屋をはじめること 柳家小三治, 桂文楽
129.狸賽 博打好きの男が寝ようとすると戸を叩く音。 戸を開けると狸が立っています。 今日は子供に捕まっているところを助けていただいてありがとうございました。 両親に話しましたところ、恩返しをして来いと言わ 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 柳家小さん(五代目), 桂米朝
130.釜泥 石川五右衛門が釜茹での刑になったことから、泥棒仲間が世の中から釜をなくしてしまおう、釜という釜をすべて盗んでやろうと相談がまとまります。 三遊亭円楽(六代目・楽太郎), 柳家三三, 桂文我
131.かわり目 酒を飲んでへべれけの男が夜道を歩いています。 「俥差し上げましょうか」と俥屋が声をかけると「力持ちだなぁ、じゃあ差し上げてみてくれ」とからかい、 今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 桂枝雀, 桂米朝
132.松曳き 粗忽な大名 赤井御門守が、殿様に輪をかけた粗忽者の家来 田中三太夫を呼びます。 築山の松の木が月を隠すので、泉水べりへ植え替えられないかと聞きます。 柳家小さん(五代目), 桃月庵白酒
133.付き馬 ある男、吉原でバカ騒ぎをした翌朝、牛(ぎゅう・店の若い衆)が部屋に入ってきて勘定の催促をします。 男は吉原の中のお茶屋に手紙(請求)を書いたが判を忘れたので自分で訪ねようと 三笑亭可楽, 三遊亭圓生, 三遊亭金馬, 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 立川談志
134.五月のぼり 酒呑みの熊さんの家では、息子の初節句というのに祝い事をする金もない。 女房の兄が見かねて人形でも買ってやれと金を渡すのを見ていた熊さん、「俺が人形を買ってくる」と言い出します。 春風亭柳枝, 柳家小袁治
135.高田の馬場 花見客で賑わう浅草。浅草寺の境内では蟇の油を売る姉弟が口上を述べています。 人だかりの中から一人の老侍が進み出て、二十年前に受けた傷に蟇の油が効くかと尋ねます。 三遊亭金馬, 古今亭志ん朝
136.いも俵 とある大店に盗みに入る相談をしている二人の盗賊。 ここは締りが厳重だが、芋俵に芋の代わりに人を入れ、向こうが店をしまうという頃に店へかついでいく。 三遊亭萬橘, 柳家小さん(五代目), 桂文三
137.富士まいり 「講」を組んで富士山へと出かけた長屋の連中。 ろくに登ってもいないのに早くも先達に一休みしましょうと言い出します。 先達は「六根清浄」と掛け声をかけながら登ると体にはずみがついてよいと教え、しばらくは調子よく登りますが結局続かず休憩をとることになります。 三遊亭小園朝, 柳家権太楼
138.磯のあわび 町内の若い者が集まって、吉原の噂話。 俺たち色男は花魁に惚れられていろんなものをもらって生活しているようなもんだ。 これを聞いていた与太郎が、女郎買いは儲かるのかと聞きますと、 三遊亭兼好, 林家けい木
139.笠碁 毎日のように碁を打っている二人、今日もあれこれと言い合いながら碁を打っています。 今日は待ったなしの一番だ。と始めますが「こりゃぁまずいなぁ、この石どけてくれないか 古今亭志ん生, 桂ざこば, 立川談志, 金原亭馬生
140.鉄拐 支那の横町に上海屋唐左衛門という大きな貿易商がありまして、海外にも支店を持って大きな商売をしていました。 毎年正月には世界中から出入りの商人や友人知人を集めて大きな宴会を催して、珍しい芸人に余興をやらせます。 柳家小満ん, 立川談志
141.権助提灯 ある商家の旦那、妾を囲うことになったと妻に言いますと妻は快く承知します。 ある夜、妻が「うちは大勢いますから心配ないが、今日は風が強いから向こうへ行ってお泊りになってはいかがで 三遊亭圓遊, 立川談志
142.禁酒番屋 芸州 森安芸守の家中で月見の宴が行われ、酒の上とは言いながら刃傷沙汰があり、一人の若者を殺してしまいます。 殺したほうは泥酔して寝てしまいましたが、翌朝事態を知ってとんでもないことをしたと 春風亭傳枝, 林家小染, 柳家小さん(五代目), 桂小金治, 桂文治, 立川志の輔, 鈴々舎馬風
143.坊主のあそび 蔵前の大店、息子に家督を譲りまして旦那は頭を丸めて楽隠居。 床屋の大将を連れて吉原へ繰り出します。 床屋の大将、普段はよい人ですが酒が入ると人にからむ 三遊亭円歌(二代目), 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 桂米朝
144.本膳 手習いの先生の所にやってきた村人一同。 何事かと聞きますと、村長の所に嫁が来て村人一同が祝物を差し上げ、その返礼として今晩ご馳走をすると回状が回ってきたのだが、 三遊亭金馬(四代目), 柳家小さん(五代目)
145.水屋の富 玉川や神田上水で汲まれた水を差し担いにして、客に売り歩いている水屋。 毎日のことで休むこともできず、他の商売をしたいと富くじを買います。 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 柳家さん喬
146.開帳の雪隠 寺院の出開帳(仏像を他の寺院に出張して公開)で、有料の雪隠(トイレ)で商売をしようと思いついた二人。 人出が多い上に女性は立ち小便というわけにもいかず、食べたくもない料理屋や茶屋に入って用足しをしなけ 三遊亭圓生, 桂米朝, 立川談志
147.三助のあそび
148.星野屋 星野屋の旦那、水茶屋で馴染みのお花に大事な話がある、今日限り私と別れてもらいたいと言い出し、手切れ金二十両を差し出します。 お花は、こんな金がほしくて世話になっていたのではない、 三遊亭圓楽, 古今亭志ん生, 春風亭小朝, 桂文楽, 桂文珍
149.唐茄子屋政談 商家の若旦那の徳三郎、吉原通いが過ぎて家にもなかなか帰ってこない。道楽をやめなければ勘当だと言い渡されますが、「勘当?結構、お天道さまと米のメシはついてまわりますから。さいならっ」と家を出て行ってしまいます。 三遊亭圓生, 三遊亭金馬, 古今亭圓菊, 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 林家正蔵(八代目・彦六の正蔵), 柳家さん喬
150.小粒 体が小さいのをいつも友達からからかわれている留さん。 往来を這いずって何してんだ、そっちから来る人の下駄の歯にはさまっちまうぞ。 大掃除に来てくれて縁の下にしゃがまずに入ったなどなどと言いたい放題 桂文治
151.盃の殿様 ある大名。江戸詰の際には毎日登城してはお詰めの場所で座布団も敷けず、お茶も弁当も自分でしなければならない。 お国へ帰れば今日は剣術の稽古、今日は馬術の稽古などと決まっています 三遊亭圓生
152.百川 江戸は日本橋、浮世小路にあった名代の料亭「百川(ももかわ)」に、百兵衛という下働きの男が来ます。 当分洗い方の手伝いをして、慣れてきたら出前なども頼みたいと話していると二階のお客さんから呼ばれます。 三遊亭圓生, 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 柳家さん喬, 柳家小三治, 金原亭馬生
153.お血脈 信濃の善光寺に「お血脈(おけちみゃく)」という印があり、金百疋の浄財を捧げて額にこの印を押してもらうと、どんな罪状も消滅して極楽往生ができるというので 古今亭志ん生, 桂文治, 立川志の輔
154.ふたなり 枚方近くの村で、猟師の亀右衛門のところに夜分遅くに二人の若い衆が訪ねてきます。 馬を買うと言って借りた村の金十両を枚方の女郎屋で使い込んでしまい、夜逃げするから挨拶に来たと言います。 古今亭志ん朝, 桂枝雀, 桂米朝
155.お化け長屋 ある長屋。住人たちが空き家を物置代わりに使っていたら、大家が長屋連中から店賃の割り前を取ると言う。 借り手がつかないようにしてやって生涯物置代わりにしてやろうじゃないかと企んだ連中、店子の古株 古狸の杢兵衛が、借り手が来たら俺のところへ寄こせ、断ってやるということになります。 三遊亭圓生, 三遊亭金馬, 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 柳家小三治, 桂歌丸, 立川談志
156.夢金 浅草の船宿の二階で、「百両欲し~い、百五十両でもいい~」と言う大きな寝言が聞こえてきます。 寝言でも金が欲しいと言うこの船頭熊蔵に、船宿の主人も閉口しています。 そこへ表の戸を叩く音。 三遊亭圓生, 古今亭志ん朝, 立川談志
157.淀五郎 『仮名手本忠臣蔵』の塩冶判官の役者が急病で出られなくなり、座頭の市川團蔵は、相中の澤村淀五郎にやってみろと言います。 判官の役は名代がやる役ですので淀五郎は相中から名代に昇格、喜びます。 三遊亭圓生, 古今亭志ん生, 立川談志
158.馬の田楽 商家山権(やまごん)の軒先に味噌樽を積んだ馬を繋いで男は中へ。 悪い子供が四・五人、馬のお腹の下をくぐって遊ぼうと言い出します。 桂南光(べかこ), 桂米朝, 立川談志
159.愛宕山 明治の初年頃の春先。 大阪ミナミの幇間 一八と茂八の二人。仲良く御茶屋をしくじりまして、つてを頼って京都祇園町で働いています。 室町あたりの旦那が野掛けでもしようと、芸者や舞妓、幇間を引き連れて 古今亭志ん朝, 古今亭菊之丞, 桂吉朝, 桂文枝(五代目), 桂文楽, 桂米朝
160.たばこの火 住吉神社の鳥居前。通りかかった上品なお年寄りに二人の駕籠舁きが声をかけます。 「南から来たので北のほうへ」と言うので担いで走り出しますが、よく聞けば和泉の佐野から駕籠出て堺まで来たが 林家正蔵(八代目・彦六の正蔵), 立川談志
161.くっしゃみ講釈 化け物屋敷と呼ばれて長らく人が住まない家が最近講釈場になり、東京から来ているという講釈師 後藤一山の口演で繁盛しています。 この後藤 三遊亭金馬, 春風亭一之輔, 桂吉朝, 桂枝雀, 桂米朝
162.景清 失明した目貫師(彫金職人)の定次郎が近所の旦那、甚兵衛と話をしています。 医者にも見放され、神仏にすがろうと眼病に効くといわれる柳谷観音へ二十一の日の間 三遊亭百生, 桂文楽, 桂枝雀, 桂米朝
163.箒屋娘 若旦那の宗三郎は、いつも部屋で本ばかり読んでいる。 大旦那の宗兵衛は論語読みの論語知らず、世間知らずなのも困るし、閉じこもってばかりでおかしな病気にでもなれば大変と、 桂子南

古典落語(大尾)


古典落語(大尾)
興津要編
(講談社文庫)

《演目》
金明竹 牛ほめ 花見の仇討ち つづら泥 山崎屋 反対車 将棋の殿様 豆屋 長者番付(東の旅より) のめる みいらとり(木乃伊取り) 肝つぶし だくだく 金玉医者 こうふい 首ったけ 喜撰小僧 ねこの茶碗(猫の皿) ちきり伊勢屋 お茶くみ 犬の目 片棒 そば清 茗荷宿屋 穴どろ いいわけ座頭 仏師屋盗人 でんがく食い(田楽食い・ん回し) 吹き替え息子 猿後家 猫の災難 誉田屋

演 目
概  要
聴き比べ
164.金明竹 叔父さんの骨董屋に世話になっている松公。とんだ与太郎で身仕舞いをきれいにしろと言われれば猫のヒゲを抜く、猫の爪を切る、表の掃除をしろと言えば水の撒き方もわからず通る人に水をかけてしまう。 三遊亭圓生, 三遊亭金馬, 古今亭志ん生, 柳家小三治
165.牛ほめ 叔父さんに呼び出された与太郎。隣町の池田にもう一人の叔父が家を建てたのをほめて小遣いをもらって来いと言います。 「まず表が総一面の栂造り、内へ入ると庭 春風亭柳好, 桂文我, 笑福亭仁鶴, 笑福亭松喬
166.花見の仇討ち 仲の良い四人組が花見に行く話をしています。 ただ花見だけしてもしょうがないので江戸中の話題に 三遊亭圓楽, 三遊亭金馬, 柳家小三治, 桂南光(べかこ)
167.つづら泥
168.山崎屋 日本橋横山町の鼈甲問屋で、旦那が番頭と話をしています。 遊び人の若旦那、徳三郎に三百円の集金を頼んだところ、ここ三日ほど帰ってこない。 三遊亭圓生, 三遊亭金馬, 林家正蔵(八代目・彦六の正蔵), 立川志の輔, 立川談志
169.反対俥 明治から大正にかけて、人力車が人と足となっていた時代。 神田近く。終電までに上野駅に行きたいと、俥屋を探してしいる男。見つけたのは今川橋で居眠りをしている車夫。 上野まで急いでくれと乗り込みます 林家染二, 柳家喬太郎, 柳家権太楼, 柳家花緑, 桂春団治
170.将棋の殿様 江戸期後半の平穏な時代。将棋に凝りだした殿様が家来を相手に毎日将棋を指します。 しかし、駒も自分では並べず、自分の駒が取られそうになると「お取り払い」「お飛び越し」など無茶なルール。 柳家小さん(五代目), 笑福亭仁鶴
171.豆屋 仕事が続かずそら豆の行商をすることになった男。 ある長屋の通りを売り歩いていますと、「こっちへ来い」と呼ぶ声。 家に入ると怖そうな男が、中に入って戸を閉めろと言います。 桂文治
172.長者番付(東の旅より) 造り酒屋で酒を買おうとしますが、一升二升では売れないと言う主人。このウンツクめ、ドンツクめと悪態をつきます。主人は職人に戸を締めさせ、二人の周りを職人に取り囲ませて、酒は呑ませるが、さっきのウンツク、ドンツクとはどういう意味だ?、ワシが納得できる説明をしないとここから出さない、と脅します。 柳家小さん
173.のめる 不景気でいかん、どこかでパーっと呑める話はないかと「呑める」というのが口癖の男が入ってきます。 ワシは長年の付き合いなので良いが、そう呑める呑めると言っていると人間が卑しく見える 三遊亭金馬, 桂米朝, 笑福亭福笑
174.みいらとり(木乃伊取り) 若旦那が三日も帰らない。心配して探し回りますと吉原の角海老で居続けていることがわかります。 主人は番頭に命じて迎えに行かせますが、番頭も帰ってきません。 三遊亭圓生, 柳家さん喬, 立川談志
175.肝つぶし 男が、病気で寝ている友人の見舞いに訪れます。(上方では「ヨシマ」(吉松)、東京では「タミ」(民吉)) ヨシマは、『恋わずらい』と告げます。 三遊亭圓生, 柳家さん喬, 桂ざこば, 桂米朝
176.だくだく 家賃をためて長屋を出ていった男、家財を売り払って別の長屋に引っ越します。 模造紙を買って壁一面に貼ります。 隣に住む絵好きの先生に頼んで壁に床の間、花瓶に花、 柳家喜多八, 桂文治, 立川平林, 立川志の輔
177.金玉医者 八丁堀の大店 気鬱の病でふさぎ込んで寝ている伊勢屋の娘に、旦那はいろんな医者を呼んできますがいっこうに良くなる気配がない。 立川談志, 柳屋小さん, 柳亭市馬
178.こうふい 豆腐屋の店先で卯の花を盗み食いした男を、店の若い者が殴っています。 出てきた主人が店の者を 三笑亭可楽, 三遊亭圓窓, 古今亭志ん朝, 柳家小三治
179.首ったけ 吉原へ毎日のように出かけている辰つぁん。 敵娼(あいかた)も紅梅と決まっていて、見世を出る時にはいってらっしゃい、仕事を終わって行くと、お帰りなさいというくらいの馴染みになっています。 三遊亭円歌(二代目), 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生
180.喜撰小僧 丁稚の定吉が、おかみさんに呼ばれて旦那の後をつけていくようにと命じます。 定吉が後をつけていきますが旦那に見つかり、旦那は仕方がないと定吉を連れて妾の家に入っていきます。 春風亭柳枝
181.ねこの茶碗(猫の皿) 掘り出し物を探して地方を回る道具屋。茶店で休憩をしますと近くで猫がエサを食べています。 この道具屋、かわいがっていた鶏を猫に食われたことから大の猫嫌い。よくこんなものを食い物屋の前に置くなと店の主人に 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 柳家小三治, 桂米朝, 立川志の輔
182.ちきり伊勢屋 麹町の質屋「ちきり伊勢屋」の若旦那傳次郎(でんじろう)が、評判の高い易者の白井左近を訪ねて自分の縁談の吉兆を見てもらいたいと申し出ます。 三遊亭圓生, 三遊亭金馬, 林家正蔵(八代目・彦六の正蔵)
183.お茶くみ 吉原の安大黒に上がった男、相方の花魁が部屋に入るなり悲鳴を上げて逃げ出してしまいます。 しばらくして戻ってきた花魁にどういうわけだと聞けくと、 古今亭志ん朝, 柳家小三治, 桂歌丸
184.犬の目 四、五日前から眼が疼くという男。 友人に紹介してもらった医者に行きますと、医者は眼玉を取り外して、悪いところを修繕してまた放り込めばすぐに治ると言います。 たこ焼きの要領で眼をポンとくり抜いて、薬液につけておけと助手に命じます。 春風亭柳好, 桂文我, 桂米朝
185.片棒 石町の赤螺屋(あかにしや)の主人ケチ兵衛。倹約を重ねて一代で大きな身代を築きました。 寄る年波には勝てず、三人の息子の誰かに身代を託そうと思い、 三遊亭金馬, 古今亭志ん朝, 古今亭菊之丞, 桂文治
186.そば清 毎日蕎麦屋にきて十枚の蕎麦をペロッと食べてしまう男に、近所の男が十五枚食べられるかどうか、一分で賭けをやらないかと声をかけます。 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 桂吉弥, 桂文治, 桂枝雀, 桂米朝
187.茗荷宿屋 東海道神奈川宿に茗荷屋という名代の料理屋がありましたが、当代の主人の道楽がたたって店をつぶし、宿場はずれに小さな宿屋を開きます。 しかし、客あしらいも悪く宿も汚いため、いっこうに客が寄り付かない。 柳亭市馬
188.穴どろ 金策に走り回る男。家に帰ってくると女房から「どこへ行ってたんだよ 金はできたのかい」 「たった三両の金ができないとはだらしない、豆腐の角に頭をぶつけて死んじまいな!」 頭にきた男、家を飛び出しますが当てがあるわけではなく、思案しながら浅草新堀端あたりにやってきます。 古今亭志ん生, 春風亭柳好, 柳家小さん(五代目), 桂文楽
189.いいわけ座頭
190.仏師屋盗人 十両盗めば首が飛んだ江戸時代。 ある夜、仏師屋の家に強盗が入ります。仏師に刀を突きつけて「金を出せ」と脅しますが、仏師は落ち着いた様子。 笑福亭三喬
191.でんがく食い(田楽食い・ん回し) てんてんてんまのてんじんさんで六本もらおか 三笑亭夢之助, 三遊亭百生, 桂小南(二代目), 桂米朝, 桂雀々
192.吹き替え息子
193.猿後家 ある大きな商家の後家、顔が猿に似ており、近所の人に「猿後家」などと言われるのを気にして、店の奥に閉じこもる毎日を送っています。 古今亭菊六, 柳家小三治, 桂文枝(四代目), 立川志の輔
194.猫の災難 たまの休みで朝湯に行った熊五郎、帰ってきてお酒が飲みたくてたまらないが一文無し。隣のかみさんが声をかけるので見ると大きな鯛の頭と尻尾を持っている。家の猫が病気で見舞いに鯛をもらって身は食べさせたが頭としっぽが残って捨てに行くと言う。 三笑亭可楽, 古今亭志ん生, 柳家小さん(五代目), 柳家小三治
195.誉田屋

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