馬の巣(馬の尾)~桂文楽・桂米朝【動画】






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馬の毛を抜くとどうなるか知らないのか

馬の巣~桂文楽

釣りが好きでたまらない男。女房が仕事が溜まっているのに釣りに行くのかと文句を言いますが聞く耳を持ちません。さて、と道具を点検しますとテグスがいかれている。そこへ馬子が通りかかり、馬をつないでどこかへ行ってしまいます。

男が馬の尻尾の毛をテグス代わりにしようと抜きますと、そこを通りかかった友達の勝っつあん、真剣な顔で「馬の毛を抜いたのか。これは白馬じゃないか。毛を抜いたらどうなるのか知らないのか」と言います。

気になった男、どうなるのかと聞きますと、タダでは喋れない一杯ご馳走しろと言う。家へ入れ酒を飲ませて枝豆を食べさせます。勝っつあん、年配の人にこれこれこういう祟りがあると聞いてぞっとしたなどと言いながらがぶがぶむしゃむしゃ。酒も枝豆もすっかり平らげてしまいます。

覚書

馬の尻尾の毛、馬尾毛と書いて”ばす”と読みます。『馬の田楽』で、悪ガキ達が馬の尻尾の毛を抜いてテグス代わりにするくだりがありますが、長くて丈夫な毛で手に入りやすいのでテグス代わりにも使われますし、バイオリンの弓にも白馬の尾の毛が使われています。

日本人は昔から白蛇、白馬など白い動物を神格化したり畏怖するきらいがあり、この噺でも「白馬じゃねぇか」という一言で、どんな祟りがあるんだろうという恐怖感が増します。

文楽の食べたり飲んだりする仕草は『明烏』で売店の甘納豆が売り切れたという伝説が残りますがこちらでも拍手が上がっています。動画のないのが残念です。

馬の巣~柳家燕弥

落語 馬の巣・馬の尾 ディスコグラフィ

桂米朝
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桂文我
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森乃福郎
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