戦時中の禁演落語を古今東西の名人で聴き比べ。
「五人回し」「品川心中」「三枚起請」「突き落とし」「ひねりや」「辰巳の辻占」「子別れ」「居残り佐平次」「木乃伊取り」「磯の鮑」「文違い」「茶汲み」「よかちょろ」「廓大学」「明烏」「搗屋無間」「坊主の遊び」「白銅の女郎買い」「あわもち」「二階ぞめき」「高尾」「錦の袈裟」「お見立て」「付き馬(早桶屋)」「山崎屋」「三人片輪」「とんちき」「三助の遊び」「万歳の遊び」「六尺棒」「首ったけ」「目ぐすり」「親子茶屋」「宮戸川」「悋気の独楽」「権助提灯」「一つ穴」「星野屋」「三人息子」「紙入れ」「つづら間男」「庖丁」「不動坊」「つるつる」「引越しの夢」「にせ金」「氏子中」「白木屋」「せんきの虫」「蛙茶番」「駒長」「おはらい」「後生うなぎ」
搗屋無間~春風亭柳枝
堅物の徳兵衛が丸山花魁の絵姿に恋煩い 搗屋無間(前編)~春風亭柳枝 搗屋無間(後編)~春風亭柳枝 日本橋人形町の搗米屋 越前屋に十三年奉公している徳兵衛。いたって堅物で道楽もなく、主人への預け金も十四、五両になっています。その徳兵衛が寝込ん...
山岡角兵衛(角兵衛の娘)~三遊亭圓歌
角兵衛の遺志を継いで吉良邸へ 山岡角兵衛(角兵衛の娘)~三遊亭圓歌 忠臣蔵特集 落語 「山岡角兵衛」 二代目三遊亭円歌 赤穂の浪士の山岡角兵衛が病床につき、今際の際に娘のお縫を呼んで「どうか自分の遺志を継いで主君の仇討ちをしてほしい」と頼み...
三人兄弟~橘ノ園都・笑福亭松鶴
二階で謹慎中の三人兄弟が 三人兄弟~橘ノ園都 veohで再生します。 船場の相当なお店に三人の息子がおり、これが揃っての遊び人。 長男の作次郎は若旦那らしい上品な遊び、次男の彦三郎は着流しの雪駄ばきで三新内でもしようかという垢の抜けた遊び。...
六尺棒~立川談志・古今亭志ん生・三遊亭小遊三他【動画】
六尺棒~立川談志 落語 「六尺棒」 立川談志 道楽息子の孝太郎。「床屋へ行ってくる」と言って吉原へ行き、十日居続けた夜、家に帰ってきて店の戸を叩きます。「夜半おそくどなたです? 店は十時限り、お買い物なら明朝にお願いします」と中から親父の声...
悋気の独楽~桂文珍・入船亭扇辰・桂文枝・三遊亭兼好・露の都他
甘きもの食べさす者に油断すな すぐにあと腹痛むものなり 悋気の独楽~桂文珍 落語「悋気の独楽」 あるお店の主人、たびたび家に帰ってきません。ごりょんさん(御寮さん・主人の妻)は妾を囲っているのではと奉公人たちに聞いて回りますが要領を得ません...
五銭の遊び(白銅の女郎買い)~古今亭志ん生
片手を見せて女郎買い 五銭の遊び(白銅の女郎買い)~古今亭志ん生 大人のニコニコ落語 「五銭の遊び」 古今亭志ん生 ある男、「昨日は五銭で女郎遊びをしてきた。」と話しています。連れが、「どういうわけだ」と聞くと、「昨日は二銭しか持ってない...
町内の若い衆(氏子中)~古今亭菊之丞・古今亭志ん生・三遊亭圓楽
町内の若い衆のおかげです 町内の若い衆~古今亭菊之丞 ある職人の男が、大将のところを訪ねますと、応対に出たおかみさんがお茶を出し、主人は生憎寄り合いにでかけて留守だと言います。 男はいつも家の中をきれいにしてらっしゃる、大将も働き者だと茶話をしていますと庭のほうで工事の音がする。
写真の仇討ち(指切り)~林家正蔵・雷門花助
晋の予譲に倣って怨みを晴らせ 指切り~林家正蔵 宴会で親切にされた芸者と馴染んでお金を貢いでいた信次郎。その芸者に男があることがわかり、「女を殺して自分も腹を切る」と言いますが、叔父は中国の故事を話して諌めます。
坊主の遊び(剃刀・坊主茶屋)~三遊亭圓歌・桂米朝・古今亭志ん朝・古今亭志ん生
浅い川なら裾までまくれ深くなるほど帯を解く 坊主の遊び~三遊亭圓歌 蔵前の大店、息子に家督を譲りまして旦那は頭を丸めて楽隠居。床屋の大将を連れて吉原へ繰り出します。 床屋の大将、普段はよい人ですが酒が入ると人にからむ「からみ酒」。前にも酒で...
駒長~古今亭志ん生・古今亭志ん朝・五街道雲助
駒長~古今亭志ん生 借金だらけの長兵衛とお駒の夫婦。お駒が「借金の返済をどうするの」と聞きますと「あれば返すが無いものはしょうがない。俺にいい考えがある。あの丈八、借金が取れないと思いながらお前を目当てに通って来る。お前は丈八と度々会ってい...
権助提灯~立川談志・三遊亭圓遊
悋気のないのも考えもの 権助提灯~立川談志 【落語】立川談志 権助提灯 ある商家の旦那、妾を囲うことになったと妻に言いますと妻は快く承知します。 ある夜、妻が「うちは大勢いますから心配ないが、今日は風が強いから向こうへ行ってお泊りになっては...
首ったけ~古今亭志ん生・古今亭志ん朝【動画】
古今亭志ん生~首ったけ 吉原へ毎日のように出かけている辰つぁん。敵娼(あいかた)も紅梅と決まっていて、見世を出る時にはいってらっしゃい、仕事を終わって行くと、お帰りなさいというくらいの馴染みになっています。
目薬~露の五郎・橘家文左衛門・春風亭小朝
このこなぐすりはみみかきにいっぱいめじりにつけべし 目薬~露の五郎【動画】 ある男、目が霞んでしょうがないので、近所の薬屋に行きます。これがよく効くと渡され、効能書きをよく読んでその通りにしろと言う。 さてこの男、字は読めませんが効能書きが...
一つ穴~三遊亭圓生
悋気は女の慎むところ疝気は男の苦しむところ ひとつ穴~三遊亭圓生 旦那に女ができたという噂を聞いた女房。飯炊きの権助に旦那の伴をして様子をさぐるように言いつけます。旦那はなんとか権助をまいてしまおうと絵草紙屋に入り、権助が絵草紙に見入ってい...
品川心中~三遊亭圓生・古今亭志ん朝・立川談志・金原亭馬生・春風亭柳朝・三遊亭金馬
品川は衣衣の別れなり 品川心中~三遊亭圓生【動画】 品川遊郭の白木屋でずっと板頭(いたがしら)を張っていたお染。トウが立って来まして小じわを白粉で隠し、この間まで鼻先であしらっていた子供にいい客がついて自分が二番三番に落ちる。紋日には若い者...
つるつる~桂文楽・古今亭志ん朝・立川談志
岡惚れも三年すれば色のうち つるつる~桂文楽【動画】 吉原の幇間 一八。芸者のお梅に四年半越しで岡ぼれしています。今日こそと思い切って、お梅に「三日でもよいどっか行ってサシでごはんをいただきたい、三日がダメなら二日、二日がタメなら一日、三時...
突き落とし(棟梁の遊び)~三遊亭圓生・笑福亭松鶴・柳家小さん
突き落とし~三遊亭圓生 金の無い連中が集まって、一銭も払わずに吉原で遊ぼうという悪知恵をめぐらせます。兄貴分は、「俺が考えた趣向がある。これをうまくやればタダで遊べるんだがどうだ?」と持ちかけます。 「俺は羽振りのよい親分になる。お前たちは...
付き馬~古今亭志ん朝・三遊亭圓生・三遊亭金馬・立川談志
付き馬~古今亭志ん朝 ある男。吉原でバカ騒ぎをした翌朝に牛(ぎゅう・店の若い衆)が部屋に入ってきて勘定の催促をします。男は「吉原の中のお茶屋に手紙(請求)を書いたが判を忘れたので自分で訪ねようと思う。一緒に行かないかと誘います。」
星野屋~桂文珍・古今亭志ん生・春風亭柳橋・桂文楽
死んで花実が咲くものか 星野屋~桂文珍 落語 「星野屋」 桂文珍 星野屋の旦那、水茶屋で馴染みのお花に「大事な話がある、今日限り私と別れてもらいたい。」と言い出し、手切れ金二十両を差し出します。 お花は「こんな金がほしくて世話になっていたの...
お見立て~古今亭志ん朝・春風亭柳好・柳橋・五街道雲助・古今亭右朝・菊之丞
お見立て~古今亭志ん朝 吉原の喜瀬川花魁のもとへ毎日のように通って来る田舎者の杢兵衛。喜瀬川はこの男が嫌でたまらない。 「いま病気だと言って追い返しとくれ。」と牛太郎に頼みます。牛太郎が杢兵衛に告げますと「病気なら見舞いに行ってやんべえ。」...
辰巳の辻占(辻占茶屋)~古今亭右朝・笑福亭生喬
女郎の誠と卵の四角あれば晦日に月が出る 辰巳の辻占~古今亭右朝 あるお店の若旦那 猪之助。辰巳の遊女お玉のもとへ通いっぱなしで家に帰るのは月に二日か三日。伯父に呼ばれて「お前は騙されている。そうでないということが分かれば伯父さんが必ず一緒に...
錦の袈裟~古今亭志ん朝・柳家喬太郎・三遊亭金馬・三遊亭圓生・三遊亭圓楽
隣町には負けられねぇ なぁ与太郎 錦の袈裟~古今亭志ん朝 町内の若い衆を集めた兄貴分、「少しおもしろくないことができた。昨夜隣町の連中が吉原へ繰り込んで騒ぎ、お引けとなった時にみんなが着物を脱ぐと緋縮緬の長襦袢の揃いでカッポレの総踊りを踊っ...
鮑のし(祝のし)~古今亭志ん生・三遊亭圓楽
しっかり者の女房に言われるまま 鮑のし~古今亭志ん生 落語 「鮑のし」 古今亭志ん生 仕事に行ったが途中で身体の調子が悪くなって帰って来た男。「腹が減ってるんだ。飯を食わせろ」と女房のお光に言いますが、お光は「飯も米も金もない」と言う...
二階ぞめき~古今亭志ん生・立川談志・柳家小満ん
二階ぞめき~古今亭志ん生 落語 古今亭志ん生 二階ぞめき あるお店(おたな)の若旦那、毎日吉原へ通っております。番頭が見かねて「内緒で身請けしてしまって、他所に囲っておいて、旦那様に内緒で会いに行けばいいでしょう。」と言いますが、若旦那は「...
文違い~三遊亭圓生・古今亭志ん朝・古今亭志ん生・三笑亭可楽【動画】
金持ってこいがほんのこいなり 文違い~三遊亭圓生【動画】 内藤新宿の遊女お杉、馴染みの半七に「今、お父っつぁんが来て、これっきり親子の縁を切っても良いから二十円を用立ててほしいと言ってきた。お前と一緒になるのに親は面倒だ、いい潮だから用立て...
親子茶屋~桂吉弥・桂米朝・桂枝雀・桂文珍
桂吉弥~親子茶屋 ある商家。旦那に言いつけられ、丁稚が若旦那を呼びにいきます。「よく飽きもせず説教ばかり」と、小言を軽く聞き流し、馴染みの芸者ののろけを言い出す始末。旦那はカンカンですが番頭に仲裁され「阿彌陀さんにおすがりしよう」と家を出ま...
包丁(包丁間男)~三遊亭圓生・桂文珍
天網恢々疎にして漏らさず 包丁~三遊亭圓生 落語 「包丁」 三遊亭圓生 清元の師匠に生活全般面倒をみてもらって小遣いまでもらっている久治。弟分の寅を相談があると呼び出します。 寅を鰻屋へ誘って酒を飲ませて話すには、「脇に新しい女ができた。...
つづら(つづら間男)~五街道雲助・金原亭馬生
間男は七両二分と値が決まり つづら(つづら間男)~五街道雲助 外から帰ってきた子供が母親のお兼に、「友達が、そんな雑布みたいな汚い着物を着てる奴のそばへ寄ると汚れると言って遊んでくれない」と泣きます。「今縫っているのはお前の着物だよ」と子供...
疝気の虫~古今亭志ん生・立川談志
疝気の虫~古今亭志ん生 明治の時代のお話。ある医者が変な虫を見つけ「つぶしてしまおうか」と呟きますと、虫が「助けてください」と言います。「お前は何だ」と聞くと「自分は疝気の虫だ」と答えます。
宮戸川~古今亭志ん朝・古今亭志ん生・三遊亭円楽他
宮戸川《上》(お花半七なれそめ)~古今亭志ん朝 落語 「宮戸川」 古今亭志ん朝 《上》 お花半七なれそめ 将棋に凝っている半七、今日も夜遅くまで碁会所に入り浸りで家に帰りますが家に入れてもらえません。 一方、半七の幼馴染で向かいに住むお花も...