五銭の遊び(白銅の女郎買い)~古今亭志ん生






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片手を見せて女郎買い

五銭の遊び(白銅の女郎買い)~古今亭志ん生

ある男、「昨日は五銭で女郎遊びをしてきた。」と話しています。連れが、「どういうわけだ」と聞くと、「昨日は二銭しか持ってないので外へ出てもしょうがない、家でごろごろしていると母親に、馬道まで無尽に行ってほしいと頼まれてて出かけた。無尽の花割りで五銭が当たって金が七銭になった。」

浅草の瓢箪池まで来て、懐に七銭の金があると思うと足が勝手に北へ北へと向かう。見世に上がる懐具合ではないが、しばらく行ってないから顔だけ見せて女を安心させてやろうと吉原へ入って行った。」

覚書

男は金は無いと片手を見せ、女が五十銭と踏んであとはなんとかすると言って上げてしまう。

他愛のない話と言えばそれまでですが、志ん生がやるからおもしろい。貧乏の話と廓の話は実体験がモノを言いいます。

「白銅」は明治に発行された五銭銀貨のことで、女にこれをチラっと見せて五十銭銀貨と勘違いさせるという筋で進めるものもあります。

「無尽」は、近所の特定のメンバーが月に一度程度集まって食事などをして、食事代とは別に金を出して積立て、誰か物入りのことができたり冠婚葬祭などでまとまったお金が必要になった時にはそこから融通する庶民の融資制度で、積み立てた金の利息を「花割り」という抽選を開いて還元していました。

現在は金融機関が発達してこの無尽もなくなってきていますが、山梨県ではこの習慣が根強く残っていて、一人あたり二~三の無尽に参加、多い人では十以上に入り、昔ながらに金を融通するところもあれば、単に飲み会であったり、積立をして旅行をするなどさまざなかたちで受け継がれています。

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