古典落語 興津要編について

落語に興味を持った人が必ず目にするこの本。

興津要氏(大正13年(1924年)-平成11年(1999年))は、早稲田大学の名誉教授として落語、戯作、ジャーナリズムを中心とした近世文学の研究を行い、1972年から1974年にかけて「古典落語」(全6巻)を編纂、現在に至るまで落語の入門者から噺家、研究者の必読本となっています。

本を手元にごゆっくり聴き比べをしてみてください。


古典落語(上)
興津要編
(講談社文庫)

古典落語(下)
興津要編
(講談社文庫)

古典落語(続)
興津要編
(講談社学術文庫)

古典落語(続々)
興津要編
(講談社文庫)

古典落語(続々々)
興津要編
(講談社文庫)

古典落語(大尾)
興津要編
(講談社文庫)


古典落語(上)


古典落語(上) 興津要編 (講談社文庫)

《演目》
うそつき弥次郎 かつぎや 明烏 長屋の花見 三人旅 厩火事 寝床 千早振る 猫久 しわいや 転失気 出来心 湯屋番 まんじゅうこわい 短命 そこつ長屋 酢豆腐 悋気の火の玉 三方一両損 たがや 居残り佐平次 目黒のさんま 小言幸兵衛 宿屋の富 道具屋 なめる 時そば たらちね もと犬 無精床 芝浜

演 目
概  要
聴き比べ
1.うそつき弥次郎 ご隠居のもとに弥次郎が訪ねてきて、武者修行をしてきましたと言います。 また嘘八百だろうと思いながらご隠居さん、まぁ話してみろと言いますと、まず北海道では寒いからお茶はすぐ凍りついて皆お茶をかじっている … 三遊亭圓生・桂枝雀・立川談志他
2.かつぎや 近所の毘沙門天に毎日お参りをしている喜六。居眠りをしておりますと、毘沙門天がやって来て起こします。 「いつもお参りしてもらっているので今日は良い目をさせてやろう。これから福の神仲間の宴会がある。連れて行って … 桂米朝・立川志の輔・笑福亭松鶴他
3.明烏 雌猫が近寄ってもダメなほど晩生(おくて)で、本ばかり読んでいる日本橋田所町・日向屋半兵衛のせがれ時次郎。 固いのは良いが固すぎるのはいけないと、旦那が町内の遊び人に頼んで… 桂八代目桂文楽・古今亭志ん朝
4.長屋の花見 上方落語の「貧乏花見」。 大正時代に三代目馬楽が東京に伝えて「長屋の花見」の題でもおなじみの落語です。 東京では大家さんが音頭をとって花 … 三笑亭可楽, 三遊亭圓楽, 三遊亭圓遊, 三遊亭金馬, 春風亭一之輔, 柳家小さん(五代目), 桂枝雀, 桂米朝, 立川談志
5.三人旅(東の旅~三人旅浮之尼買) 大坂から奈良を越えて伊勢参り 大津へ出て京都から大坂に戻る壮大な連作 桂米朝~発端・煮売屋・七度狐 大坂から奈良を通り、伊勢参りに向かう喜六と清八。 腹が減ったと、峠にある煮売屋に立ち寄ります。 村雨、庭さめ、じきさめな … 三遊亭圓生, 三遊亭百生, 柳家小さん(五代目), 桂九雀, 桂吉朝, 桂文枝(四代目), 桂枝雀, 桂米朝, 笑福亭松鶴
6.厩火事 髪結いの女房が大家さんのところへ駆け込み、亭主には愛想がつきた、大家さんには仲人をしてもらって申し訳ないけれど別れたいと言い出します。 大家が亭主の悪口を言い「じゃ別れちまえ」と言うと女房は、 三遊亭圓楽, 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 柳家小三治, 桂文楽 |
7.寝床 下手な義太夫に凝っている商家の旦那。今夜もみんなに聞いてもらおうと長屋の連中を呼び集めますが、店子たちはさまざに事情を作って誰も聞きに来ません。 店の者も仮病を使って誰ひとり出てこず、怒った旦那は長屋の者は … 三遊亭圓生, 三遊亭金馬, 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 桂枝雀, 桂雀三郎, 立川談志
8.千早振る ご隠居さんがお茶を飲んでいるところに、八五郎が訪れます。 娘に百人一首の在原業平の歌の意味を聞かれて答えられなかったので、ご隠居さんに教えてもらいたいと言います。 三遊亭小遊三, 古今亭志ん生, 柳家小さん(五代目), 柳家小三治, 桂吉朝
9.猫久 おとなしくて怒ったところを見た人がないという八百屋の久六。 長屋の連中からは猫みたいにおとなしい、猫の久六、猫久だと言われています。 ある日、この久六が血相を変えて家に帰り、 「今日という今日は勘弁ならないと 春風亭一之輔, 春風亭柳橋, 立川談志
10.しわいや 始末の先生のところへ訪ねてきた男。自分も始末に関しては誰にも負けないと思っていたがこの先生にはかなわないとたびたび始末の方法を教えてもらいに来ます。 扇子を十年使う方法を考えた。 林家正蔵(八代目・彦六の正蔵), 桂枝雀, 桂米朝, 金原亭馬生
11.転失気 ある住職、体調が悪く医者に診てもらいます。 医者に「てんしき」があるかと聞かれた住職、何のことかわかりませんが、知らないと言うのが大嫌いな性分で、「ございません」と答えます。 三遊亭圓生, 三遊亭金馬, 春風亭一之輔, 林家たい平, 柳家三三, 柳家喬太郎
12.出来心 何をやってもうまくできない、こうなれば泥棒にでもなってやろうと思った男、 兄貴分に泥棒の心得を教えてもらいます。 ある家に入っていろいろと物色してみますが何んにもない。 そこへ男が帰って来ます … 古今亭志ん朝, 柳家小さん(五代目), 柳家小三治, 桂文我, 桂文朝
13.湯屋番 遊びが過ぎて勘当された若旦那。金もなくなり出入りの大工熊五郎の家に居候をしています。 出店迷惑様づけの居候、日がな一日何をするでもなくぶらぶらと暮らしていますが、 熊五郎に、お前のかみさんは 三遊亭圓生, 三遊亭圓遊, 三遊亭金馬, 古今亭文菊, 柳家三三, 柳家小さん(五代目), 柳家小三治
14.饅頭こわい この噺の筋を知らない人はいないと言ってもよい「饅頭こわい」です。 前座が落語の修行の最初に覚える「前座話」として定着していますが、上方落語としての正式なものは、五十分ほどかかる大ネタです … 古今亭志ん生, 柳家喬太郎, 柳家小さん(五代目), 桂枝雀, 桂米朝
15.短命 伊勢屋出入りの職人が近所のご隠居のところへきて、 伊勢屋の旦那が三度死んだと話しだします。 三度死んだとはどういうわけだと聞くと、伊勢屋の娘さんに来た養子、 ひとり目は色白のやさ男だったが一年たたずでわず … 三遊亭圓楽, 柳家さん喬, 柳家小さん(五代目), 柳家小三治, 桂歌丸, 立川志らく, 立川談志
16.そこつ長屋 八五郎と熊五郎は同じ長屋に住む粗忽者同士。 八五郎が浅草の観音様へお参りに行った帰り、広小路で人だかりがしているのでのぞいてみると、行き倒れで死んでいます。 顔を見せてもらうと、熊五郎によく似ている 古今亭志ん生, 柳家小さん(五代目), 柳家小三治, 桂文珍, 立川談志, 金原亭馬生
17.酢豆腐(ちりとてちん) 旦那のところに近所に住む男が訪ねて来ます。 今日は旦那の誕生日というので、酒は白菊、鯛の刺身、茶碗蒸しなどを出され、いちいち「初めて食べる」と喜んで食べ、旦那も上機嫌。 三遊亭圓生, 古今亭志ん朝, 柳家小さん(五代目), 桂文楽
18.悋気の火の玉 ある商家の若旦那。親戚のすすめで嫁をもらいます。 たいへんによくできた嫁で、若旦那は外へ出かけても用事が終わるとまっすぐに家に帰ってきます。 ある日、悪友に連れられて行った吉原で、 三遊亭圓楽, 三遊亭小遊三, 桂文楽
19.三方一両損 神田白壁町 左官の金太郎、柳原の土手で財布を拾います。 中には三両の金と書付、印形が入っています。 書付を確認すると大工町の吉五郎(熊五郎)のもの。 困っているだろうと早速家を訪ねます。 三笑亭可楽, 古今亭志ん朝, 春風亭柳朝, 立川志の輔, 立川談志
20.たがや 安永の五月二十八日、両国では川開きで花火が行われて両国橋の上は大勢の見物人で賑わっています。 本所から旗本の一行が「寄れい、寄れい!」と人ごみを押しのけて橋を渡ろうとしています。 反対側の広小路方向 三遊亭圓楽, 古今亭右朝, 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 金原亭馬生
21.居残り佐平次 貧乏長屋の連中を連れて品川遊郭に来た佐平次という男。 翌日、連れを帰しますが自分は居残りをします。 連日飲み食いをしながら、勘定を催促されると、連れが持ってくると言って取りあいません。 三遊亭圓生, 古今亭右朝, 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 春風亭柳好, 柳家小満ん, 桂文朝, 立川志らく, 立川談志
22.目黒のさんま さる殿様、秋のよき日に遠乗りを思い立ち、馬を駆って屋敷を飛び出します。 急な思いつきで殿様が出かけてしまいましたから、家来達は大慌てで後を追います。 日頃乗り慣れない馬、目黒のあたりまで来ると・・ 三遊亭圓生, 三遊亭金馬, 春風亭柳橋, 林家正蔵(八代目・彦六の正蔵), 金原亭馬生
23.小言幸兵衛 長屋の家主 幸兵衛。女房をはじめ長屋を回ってはのべつ小言が絶えないので人呼んで小言幸兵衛。 この幸兵衛のもとに、部屋を借りたいという豆腐屋が入ってまいります。 三遊亭圓生, 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 柳家さん喬, 柳家小さん(三代目), 桂文楽, 桂歌丸, 立川談志
24.宿屋の富 船場大川町の宿屋に泊まります。 金が有り余って困っている、千両箱を漬物石替わりに使っているなどと言います。 宿屋の主人も信じこみ、あまりお客様にお泊りいただけないので、いろんなことをやっております 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 桂ざこば, 桂文枝(四代目), 桂枝雀, 桂米朝, 立川談志
25.道具屋 毎日ぶらぶらと遊んで暮らしている男。叔父が呼び出し自分が内職でやっている夜店の道具屋を手伝うように言います。 売り物が入っている風呂敷を広げて見せてもらうと、火事場で拾ってきて鋸の錆を落として油を塗り、 柳家小さん(五代目), 柳家小三治, 桂文我, 桂文治, 桂枝雀, 桂米朝
26.なめる 芝居見物にやってきた男、満員なので立ち見をして「音羽屋!」など声を上げてほめています。 前に座っていた年増女が男に声をかけ、一緒にいるお嬢様が音羽屋贔屓で、自分たちの升に座って音羽屋をほめてほしいと 三遊亭円歌(二代目), 三遊亭圓生
27.時そば 今何時だい? 昔は夜鷹蕎麦という商いがあり、振り分け荷をかついで蕎麦を売り歩きます。 二八そばとも言われ 古今亭志ん朝, 柳家喬太郎, 柳家小三治, 桂吉朝, 桂文我, 桂枝雀
28.たらちね 近所に住む甚兵衛さんがやもめの男に、色の白い、鼻筋のスッと通った、目元の涼しい、口元のキュッと締まったなかなかの別嬪さんを女房にどうかと聞きます。 男は喜んでもらいますと言いますと、甚兵衛さん、この人に一つキズが 三遊亭圓生, 三遊亭金馬, 柳家小さん(五代目), 桂文我, 桂枝雀, 立川談志
29.もと犬 江戸落語では蔵前、上方では天満の天神さん界隈が舞台になります。 ここに真っ白な犬が住み着いており、シロと呼ばれて可愛がられていました。 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 古今亭菊之丞, 桂三枝(文枝), 桂文我, 金原亭馬吉
30.無精床 無精床の異名をとる床屋。誰も寄り付かずいつもガラガラ。 誰も入らないかと思えば、知らない人が覗いて空いてるからすぐやってもらえるだうろと入って来る。 三遊亭圓生, 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 柳家小さん(五代目)
31.芝浜 天秤をかついで魚を行商している熊五郎。 魚を見分ける目も効き、包丁も一流だが、無類の酒好き。 ここ三月ほど酒ばかり飲んで行商に出ていきません。 ある日、業を煮やした女房に … 三笑亭可楽, 五街道雲助, 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 柳家さん喬, 柳家小三治, 桂三木助(三代目), 桂雀三郎, 立川談志

古典落語(下)


古典落語(下)
興津要編
(講談社文庫)

《演目》
御慶 寿限無 そこつの使者 転宅 三枚起請 やかん 崇徳院 位牌屋 夢の酒 天災 大山詣り 権助芝居 つるつる 代脈 野ざらし 青菜 船徳 道灌 包丁 不動坊 近日むすこ お七 松山鏡 錦の袈裟 らくだ 松竹梅 首屋 尻餅 がまの油 子別れ

演 目
概  要
聴き比べ
1.うそつき弥次郎 ご隠居のもとに弥次郎が訪ねてきて、武者修行をしてきましたと言います。 また嘘八百だろうと思いながらご隠居さん、まぁ話してみろと言いますと、まず北海道では寒いからお茶はすぐ凍りついて皆お茶をかじっている … 三遊亭圓生・桂枝雀・立川談志他
2.かつぎや 近所の毘沙門天に毎日お参りをしている喜六。居眠りをしておりますと、毘沙門天がやって来て起こします。 「いつもお参りしてもらっているので今日は良い目をさせてやろう。これから福の神仲間の宴会がある。連れて行って … 桂米朝・立川志の輔・笑福亭松鶴他
3.明烏 雌猫が近寄ってもダメなほど晩生(おくて)で、本ばかり読んでいる日本橋田所町・日向屋半兵衛のせがれ時次郎。 固いのは良いが固すぎるのはいけないと、旦那が町内の遊び人に頼んで… 桂八代目桂文楽・古今亭志ん朝
4.長屋の花見 上方落語の「貧乏花見」。 大正時代に三代目馬楽が東京に伝えて「長屋の花見」の題でもおなじみの落語です。 東京では大家さんが音頭をとって花 … 三笑亭可楽, 三遊亭圓楽, 三遊亭圓遊, 三遊亭金馬, 春風亭一之輔, 柳家小さん(五代目), 桂枝雀, 桂米朝, 立川談志
5.三人旅(東の旅~三人旅浮之尼買) 大坂から奈良を越えて伊勢参り 大津へ出て京都から大坂に戻る壮大な連作 桂米朝~発端・煮売屋・七度狐 大坂から奈良を通り、伊勢参りに向かう喜六と清八。 腹が減ったと、峠にある煮売屋に立ち寄ります。 村雨、庭さめ、じきさめな … 三遊亭圓生, 三遊亭百生, 柳家小さん(五代目), 桂九雀, 桂吉朝, 桂文枝(四代目), 桂枝雀, 桂米朝, 笑福亭松鶴
6.厩火事 髪結いの女房が大家さんのところへ駆け込み、亭主には愛想がつきた、大家さんには仲人をしてもらって申し訳ないけれど別れたいと言い出します。 大家が亭主の悪口を言い「じゃ別れちまえ」と言うと女房は、 三遊亭圓楽, 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 柳家小三治, 桂文楽 |
7.寝床 下手な義太夫に凝っている商家の旦那。今夜もみんなに聞いてもらおうと長屋の連中を呼び集めますが、店子たちはさまざに事情を作って誰も聞きに来ません。 店の者も仮病を使って誰ひとり出てこず、怒った旦那は長屋の者は … 三遊亭圓生, 三遊亭金馬, 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 桂枝雀, 桂雀三郎, 立川談志
8.千早振る ご隠居さんがお茶を飲んでいるところに、八五郎が訪れます。 娘に百人一首の在原業平の歌の意味を聞かれて答えられなかったので、ご隠居さんに教えてもらいたいと言います。 三遊亭小遊三, 古今亭志ん生, 柳家小さん(五代目), 柳家小三治, 桂吉朝
9.猫久 おとなしくて怒ったところを見た人がないという八百屋の久六。 長屋の連中からは猫みたいにおとなしい、猫の久六、猫久だと言われています。 ある日、この久六が血相を変えて家に帰り、 「今日という今日は勘弁ならないと 春風亭一之輔, 春風亭柳橋, 立川談志
10.しわいや 始末の先生のところへ訪ねてきた男。自分も始末に関しては誰にも負けないと思っていたがこの先生にはかなわないとたびたび始末の方法を教えてもらいに来ます。 扇子を十年使う方法を考えた。 林家正蔵(八代目・彦六の正蔵), 桂枝雀, 桂米朝, 金原亭馬生
11.転失気 ある住職、体調が悪く医者に診てもらいます。 医者に「てんしき」があるかと聞かれた住職、何のことかわかりませんが、知らないと言うのが大嫌いな性分で、「ございません」と答えます。 三遊亭圓生, 三遊亭金馬, 春風亭一之輔, 林家たい平, 柳家三三, 柳家喬太郎
12.出来心 何をやってもうまくできない、こうなれば泥棒にでもなってやろうと思った男、 兄貴分に泥棒の心得を教えてもらいます。 ある家に入っていろいろと物色してみますが何んにもない。 そこへ男が帰って来ます … 古今亭志ん朝, 柳家小さん(五代目), 柳家小三治, 桂文我, 桂文朝
13.湯屋番 遊びが過ぎて勘当された若旦那。金もなくなり出入りの大工熊五郎の家に居候をしています。 出店迷惑様づけの居候、日がな一日何をするでもなくぶらぶらと暮らしていますが、 熊五郎に、お前のかみさんは 三遊亭圓生, 三遊亭圓遊, 三遊亭金馬, 古今亭文菊, 柳家三三, 柳家小さん(五代目), 柳家小三治
14.饅頭こわい この噺の筋を知らない人はいないと言ってもよい「饅頭こわい」です。 前座が落語の修行の最初に覚える「前座話」として定着していますが、上方落語としての正式なものは、五十分ほどかかる大ネタです … 古今亭志ん生, 柳家喬太郎, 柳家小さん(五代目), 桂枝雀, 桂米朝
15.短命 伊勢屋出入りの職人が近所のご隠居のところへきて、 伊勢屋の旦那が三度死んだと話しだします。 三度死んだとはどういうわけだと聞くと、伊勢屋の娘さんに来た養子、 ひとり目は色白のやさ男だったが一年たたずでわず … 三遊亭圓楽, 柳家さん喬, 柳家小さん(五代目), 柳家小三治, 桂歌丸, 立川志らく, 立川談志
16.そこつ長屋 八五郎と熊五郎は同じ長屋に住む粗忽者同士。 八五郎が浅草の観音様へお参りに行った帰り、広小路で人だかりがしているのでのぞいてみると、行き倒れで死んでいます。 顔を見せてもらうと、熊五郎によく似ている 古今亭志ん生, 柳家小さん(五代目), 柳家小三治, 桂文珍, 立川談志, 金原亭馬生
17.酢豆腐(ちりとてちん) 旦那のところに近所に住む男が訪ねて来ます。 今日は旦那の誕生日というので、酒は白菊、鯛の刺身、茶碗蒸しなどを出され、いちいち「初めて食べる」と喜んで食べ、旦那も上機嫌。 三遊亭圓生, 古今亭志ん朝, 柳家小さん(五代目), 桂文楽
18.悋気の火の玉 ある商家の若旦那。親戚のすすめで嫁をもらいます。 たいへんによくできた嫁で、若旦那は外へ出かけても用事が終わるとまっすぐに家に帰ってきます。 ある日、悪友に連れられて行った吉原で、 三遊亭圓楽, 三遊亭小遊三, 桂文楽
19.三方一両損 神田白壁町 左官の金太郎、柳原の土手で財布を拾います。 中には三両の金と書付、印形が入っています。 書付を確認すると大工町の吉五郎(熊五郎)のもの。 困っているだろうと早速家を訪ねます。 三笑亭可楽, 古今亭志ん朝, 春風亭柳朝, 立川志の輔, 立川談志
20.たがや 安永の五月二十八日、両国では川開きで花火が行われて両国橋の上は大勢の見物人で賑わっています。 本所から旗本の一行が「寄れい、寄れい!」と人ごみを押しのけて橋を渡ろうとしています。 反対側の広小路方向 三遊亭圓楽, 古今亭右朝, 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 金原亭馬生
21.居残り佐平次 貧乏長屋の連中を連れて品川遊郭に来た佐平次という男。 翌日、連れを帰しますが自分は居残りをします。 連日飲み食いをしながら、勘定を催促されると、連れが持ってくると言って取りあいません。 三遊亭圓生, 古今亭右朝, 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 春風亭柳好, 柳家小満ん, 桂文朝, 立川志らく, 立川談志
22.目黒のさんま さる殿様、秋のよき日に遠乗りを思い立ち、馬を駆って屋敷を飛び出します。 急な思いつきで殿様が出かけてしまいましたから、家来達は大慌てで後を追います。 日頃乗り慣れない馬、目黒のあたりまで来ると・・ 三遊亭圓生, 三遊亭金馬, 春風亭柳橋, 林家正蔵(八代目・彦六の正蔵), 金原亭馬生
23.小言幸兵衛 長屋の家主 幸兵衛。女房をはじめ長屋を回ってはのべつ小言が絶えないので人呼んで小言幸兵衛。 この幸兵衛のもとに、部屋を借りたいという豆腐屋が入ってまいります。 三遊亭圓生, 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 柳家さん喬, 柳家小さん(三代目), 桂文楽, 桂歌丸, 立川談志
24.宿屋の富 船場大川町の宿屋に泊まります。 金が有り余って困っている、千両箱を漬物石替わりに使っているなどと言います。 宿屋の主人も信じこみ、あまりお客様にお泊りいただけないので、いろんなことをやっております 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 桂ざこば, 桂文枝(四代目), 桂枝雀, 桂米朝, 立川談志
25.道具屋 毎日ぶらぶらと遊んで暮らしている男。叔父が呼び出し自分が内職でやっている夜店の道具屋を手伝うように言います。 売り物が入っている風呂敷を広げて見せてもらうと、火事場で拾ってきて鋸の錆を落として油を塗り、 柳家小さん(五代目), 柳家小三治, 桂文我, 桂文治, 桂枝雀, 桂米朝
26.なめる 芝居見物にやってきた男、満員なので立ち見をして「音羽屋!」など声を上げてほめています。 前に座っていた年増女が男に声をかけ、一緒にいるお嬢様が音羽屋贔屓で、自分たちの升に座って音羽屋をほめてほしいと 三遊亭円歌(二代目), 三遊亭圓生
27.時そば 今何時だい? 昔は夜鷹蕎麦という商いがあり、振り分け荷をかついで蕎麦を売り歩きます。 二八そばとも言われ 古今亭志ん朝, 柳家喬太郎, 柳家小三治, 桂吉朝, 桂文我, 桂枝雀
28.たらちね 近所に住む甚兵衛さんがやもめの男に、色の白い、鼻筋のスッと通った、目元の涼しい、口元のキュッと締まったなかなかの別嬪さんを女房にどうかと聞きます。 男は喜んでもらいますと言いますと、甚兵衛さん、この人に一つキズが 三遊亭圓生, 三遊亭金馬, 柳家小さん(五代目), 桂文我, 桂枝雀, 立川談志
29.もと犬 江戸落語では蔵前、上方では天満の天神さん界隈が舞台になります。 ここに真っ白な犬が住み着いており、シロと呼ばれて可愛がられていました。 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 古今亭菊之丞, 桂三枝(文枝), 桂文我, 金原亭馬吉
30.無精床 無精床の異名をとる床屋。誰も寄り付かずいつもガラガラ。 誰も入らないかと思えば、知らない人が覗いて空いてるからすぐやってもらえるだうろと入って来る。 三遊亭圓生, 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 柳家小さん(五代目)
31.芝浜 天秤をかついで魚を行商している熊五郎。 魚を見分ける目も効き、包丁も一流だが、無類の酒好き。 ここ三月ほど酒ばかり飲んで行商に出ていきません。 ある日、業を煮やした女房に … 三笑亭可楽, 五街道雲助, 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 柳家さん喬, 柳家小三治, 桂三木助(三代目), 桂雀三郎, 立川談志

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