石返し～三笑亭可楽・柳家小さん
『お笑い・漫才芸人列伝』
古今東西のお笑い・漫才芸人の貴重な映像・音声を集積。
明治・大正・昭和・平成・令和の数々の芸人を、映像と音声で紹介します。
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石返し～三笑亭可楽
かつぎ売りのしるこ屋の息子 与太郎。腰が痛くて店を出せないという父親に代わって汁粉の荷をかついで夜の商売に出ます。番町の暗いところで売り声を出す練習をしていると「汁粉屋、今ここから紐で鍋を下げるから汁粉を入れろ」と声がかかります。
大鍋に汁粉全部を入れると、鍋が引き上げられて窓は閉められてしまいます。「まだ、お足をもらっていませんが」と声をかけると窓が開き「ここから塀沿いに十間ほど行くと門があって門番がいるからそこでもらえ」と言われます。
言われた通りに門まで行くと、門番は「悪い狸に化かされよったな」と言って代金など払えないと追い返されてしまいます。仕方なく家に戻り父親に顛末を話しますと「言っておくのを忘れてた。あそこは番町鍋屋敷と言って、ゴロツキのような侍たちが商人をからかって、いじめているんだ」
父親は蕎麦と書いた行灯に火を入れ、荷に石を入れて、一緒に行ってやるからと与太郎を連れて番町鍋屋敷に向かいます。
覚書
三代目小さんから四代目、七代目三笑亭可楽、五代目小さんに継承されました。
商売は蕎麦屋や鍋焼きうどんなど、季節によって変えていましたが、いずれにせよオチが意趣返しの地口で通じない上にくだらないこともあって最近はトンと耳にしません。
石返し 柳家小さん
落語 石返し ディスコグラフィ
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