町内の若い衆(氏子中)~古今亭菊之丞・古今亭志ん生・三遊亭圓楽
『お笑い・漫才芸人列伝』
古今東西のお笑い・漫才芸人の貴重な映像・音声を集積。
明治・大正・昭和・平成・令和の数々の芸人を、映像と音声で紹介します。
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町内の若い衆のおかげです
町内の若い衆~古今亭菊之丞
ある職人の男が、大将のところを訪ねますと、応対に出たおかみさんがお茶を出し「生憎寄り合いにでかけて留守だ」と言います。男は「いつも家の中をきれいにしてらっしゃる。大将も働き者だと茶話をしています」と、庭のほうで工事の音がする。「何ですか?」と聞くと「茶室を建てている」と言います。
男は「この不景気に建て増しをするとは、おたくの大将は大した働き者ですね」とほめると、おかみさんは「町内の若い衆が、寄ってたかってこしらえてくれたようなものです」と謙遜します。
男は、俺もその若い衆の一人、ああいうふうに言われると大将に呼ばれたら一番に駆けつけようっていう気持ちになる。ああいうふうに言えるもんじゃないと感心しながら、それに引き換えうちの女房は・・うちの女房もこういうことが言えれば大したもんなんだがと思いながら家に戻ります。
覚書
笑話本『枝珊瑚珠』(元禄三年 1690年)の『人の情』が原典で、以来現在に至るまで筋はそのまま継承されています。
氏子中~古今亭志ん生
昭和十年頃七代目馬生を名乗っていた時の録音で『氏子中』の題ですが内容は『町内の若い衆』です。当時はまだ『氏子中』は禁演落語の指定がされてはいなかったものの、時代への遠慮でサゲは「育ててくれる」で興を削ぐものになっています。
ちなみに『氏子中』は艶笑噺で、《与太郎が一年半ぶりに旅から帰ると女房は臨月近く。女房は「子供ができるように神田明神へ日参していたから神田明神が授けてくださった」などと言っている。親分に相談すると、子供が生まれたら荒神様のお神酒で胞衣を洗うと相手の男の紋が浮き出る。出産祝いの席でその紋の羽織を着ている男がいるはずだ。お前には新しい女房を見つけてやるから女房と赤ん坊をそいつにくれてやれ。
与太郎がお七夜の席で胞衣を洗うと”神田明神”の文字。女房が「あたしの言った通りだろう」と言うとその後ろに”氏子中”》
町内の若い衆~三遊亭圓楽
落語 町内の若い衆・氏子中(Spotify)
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桃月庵白酒/氏子中
立川志らら/町内の若い衆
落語 町内の若い衆・氏子中 ディスコグラフィ
立川談志(CD)
五街道雲助(CD)
柳家小せん(CD)