佐野山~柳家権太楼・春風亭柳朝・桂文生



横綱谷風の人情相撲

佐野山~柳家権太楼

十両の佐野山。小兵で巨漢を倒す相撲と親孝行が評判でしたが、今場所勝ち越せば幕内となるというところで母親が患い付いてしまい、自分の食い扶持を減らして面倒を見ます。

さて本場所となりますが十分に食べていないために力が出ず五連敗。
このままで負け続けると幕下へ落ちる。幕下に落ちるくらいなら相撲をやめよう。しかし一度くらい「佐野山!」と声をかけてもらえるようになってからやめたい。

横綱谷風がこれを伝え聞き、明日の一番を佐野山との対戦にしてほしいと勧進元に頼みます。

十両と横綱の対戦と聞き、客は遺恨相撲だと噂が広まります。
佐野山が廻しの一本でもとれば五両、両方とれば十両、一歩下がることになったら一歩ずつに二十両、負かしたら百両だと騒いでおります。

さて翌日、いよいよ結びの一番、呼び出しがかかります。

覚書

横綱谷風。身長189cm、体重169kgと言いますから当時図抜けて大きな力士でした。
東西49場所で258勝14敗。江戸場所では優勝20回以上、50連勝以上、通算勝率9割以上と現在でもこの記録は破られていない大変な力士。

気難しい部分もあったとされますが、その強さと人格者ぶりで当代一の人気を誇りました。現役のままインフルエンザをこじらせて44歳で早世します。

この噺は実話でなく、谷風が八百長相撲をしたということはありませんが、この噺を聞いて江戸っ子は喝采。現代では横綱剥奪、相撲協会総辞職というようなことでしょうが、さすがは谷風とさらに名が上がったと言われます。

現在、佐野山は親方株としてのみ、その名を残しています。
権太楼のサゲが効いていますね。

佐野山~春風亭柳朝


長嶋引退の話をしていますから1974年、柳朝42歳の録音ですね。

佐野山~桂文生【動画】

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