探偵うどん~古今亭志ん生


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探偵うどん~古今亭志ん生

明治の頃。本所と深川の境にある交番に飛び込んできた男。「小名木川に掛かる高橋で、主人の金三百円を取られた、どうか助けてください」と頼み、巡査は早速非常線を張りますが犯人は見つかりません。

夜、かつぎのうどん屋を呼び止めた男が、「うどん屋の荷をかつがせてくれ、身なりもそっくり貸してくれ」と言います。うどん屋が男についていくと吾妻橋から聖天山のあたりまで来てようやく荷を下ろします。

男は「自分は泥棒だ。非常線がきつくて逃れるために身なりを借りた」と言い、礼に一円を渡そうとしますが、うどん屋は受け取らず「自分はうどん屋だから一杯食べてもらって代金をもらいたい」と言う。

覚書

上方落語の『警察うどん』を志ん生が直して『探偵うどん』。明治期に作られたもので古典の分類に入ります。

交番ができ警察機構が始まった時分。”非常線”なんていう言葉も耳新しかったのでしょうね。志ん生以後は四国を中心に活躍している桂七福がたまに演じているようです。

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