蒟蒻問答~『三人落語』小さん・談志・小三治・春風亭柳橋・三遊亭圓生・古今亭志ん朝・林家正蔵・桂文楽・五街道雲助・滝川鯉昇【動画】



「法界に魚あり。尾も無く頭も無く、中の支骨を絶つ」こはいかに。

珍しい三人落語 小さん・談志・小三治~蒟蒻問答

小さん51歳、談志30歳、小三治27歳。1966年の貴重な映像です。

蒟蒻屋の六兵衛。昔は江戸で名の知れた悪でしたが、八王子に移ってからは蒟蒻屋を営んでおります。

足を洗ってからも六兵衛を頼って来る者は絶えず、そのたびに泊めてやり小遣いをやるなど世話をしています。

さて、江戸で借金を作って流れてきた八五郎、ここニ月ほど六兵衛のところに来ていますが、江戸に帰れないならここで何か商売でも始めろと勧め、住職のいない古寺の住職におさまります。

この頃、僧侶の間で流行っていたのが「禅問答」。この寺にも越前永平寺の僧が立ち寄り、問答を願いたいという。

問答に負けると寺を追い出されると聞いた六兵衛は、住職は出かけていて帰らないと言ってその場は帰し、六兵衛を頼みますが、もとより六兵衛も問答などはできません。

目も見えず口も聞けないふりをするから、いい加減なところでその僧をやっつけてしまおうという算段をたてます。

僧は問答に入ります。
「法界に魚あり。尾も無く頭も無く、中の支骨を絶つ」こはいかに。

ちなみにこの答えは「口」という漢字です。
漢字の【魚】この時の上(頭)と下(尾)を取って【田】
【田】から支骨(縦横の棒)を取ると【口】
このくらいなら単なるクイズですが、次の問いは禅宗を知らないとまったくわからないもので、

「法華経五字の説法は八遍に閉じ­、松風の二道は松に声ありや、松また風を生むや、有無の二道は禅家悟道の悟りにして、­いずれが理なるや、いずれが非なるや。これ如何に」

松の葉が鳴るのは風のせいか松のせいかというような問答ですが、禅宗では二者択一の問いに正解はないとされます。
手を打って音を鳴らし、「今、鳴ったのは右の手か左の手か」というのも有名で、いずれも「答えはあなたの心の内にあり」というのが正解となります。

六兵衛はもとより一切答えません。
これは無言の行の途中かと思った僧は、しぐさでの問答をしかけます。

僧が手で小さな丸を作ると六兵衛は両手で大きな丸で返します。
十本の指を突き出すと、片手で五本の指を出す。
三本の指にはアッカンべー。

この答えに旅の僧が恐れ入って退散してまうという展開になります。
皆首をかしげて両人にどういうやりとりだったのかと聞いてみると。。

春風亭柳橋(六代目)~蒟蒻問答【動画】

三遊亭圓生~蒟蒻問答

マクラで松尾芭蕉と僧のやりとりが描かれます。
仏を拝まない芭蕉に悪態をつく僧侶たちに向かって
「仏とは 極楽道の案山子かな」と一句。
僧侶は、なぜ仏を案山子と罵るか、と詰め寄ります。

芭蕉は扇子を取り出し
「開けば山嶽これ三界 つぼめば一本これ一片 涼風を忘れたもうないつまでも」
と詠みます。

それだけの悟りを開いておいでになるのなら、何故高僧になられないのかと言う僧に、
「夷荻を離れ禽獣に及ぶ、古池や蛙飛びこむ、水の音」と言ってその場を立ち去ります。

圓生は「なんのことか私には・・面目ないが覚えたことをしゃべってるだけで‥」と笑いを誘います。

古今亭志ん朝~蒟蒻問答

林家正蔵~蒟蒻問答

桂文楽 こんにゃく問答

五街道雲助~蒟蒻問答

滝川鯉昇~蒟蒻問答

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