きゃいのう~柳家金語楼・古今亭志ん丸



はじめてもらった台詞が「きゃいのう」

きゃいのう~柳家金語楼

駆け出し役者の團五兵衛。友人に声をかけられ女言葉で挨拶します。

今、どこかへ出ているのかと聞かれて「どうして、見に来てくれないの」と言いますが、初舞台はどこに出たか分からず後で聞いたら、車引きの牛の後足だった。

二度目は、五段目の猪、次は塩原太助の馬。牛、猪、馬、お前は十二支専門だよ。

獣でない役は浅草で天竺徳兵衛のガマ。動物一式をやって、爬虫類にかかり、そのうち魚類を・・・。

團五兵衛、役者の修行中は仕方がない。この頃ではちゃんと女形の役が付き、師匠から言われて、普段から女の様な仕草をしている。

今度はたった三人しか出ない腰元の一人で台詞もある。書き抜きに台詞が書いてあり、朝晩見て忘れないように稽古していると言う。

見ると、たった一行「きゃいのう」。

腰元が三人掃除をしているところへ乞食がやって来て、腰元が台詞を分けて一人目が「むさくるしいわい」、二人目が「とっとと外へ行」そして私が「きゃいのう」と言う割り台詞。

覚書

『武助馬』の改作とされている噺です。

金語楼はかなり改変をして途中で切っており、こちらのほうが有名になりましたが、本来はもっと長い噺で、下の古今亭志ん丸のものが正編です。

友人と話すくだりはなく、市川團十郎の弟子 團五兵衛が楽屋でさまざまなものが足りずに苦労しているところから始まり、舞台までが語られます。

きゃいのう~古今亭志ん丸(志ん太)

團五兵衛が床山に行くとカツラがない。

親方は初日に来なかったから用意が無いのだと怒り、帰れと言います。

泣いて頼んでカツラを用意してもらったのは相撲取りが余興でかぶった大きなもの。

詰め物をしてなんとか用意を終えて舞台へ向いますが、親方の吸っていた煙草の火玉が詰め物の中に入ってしまっています。

気づかず舞台に上がった團五兵衛。乞食を追い払う場面で二人の腰元が「むさ苦しい」「とっとと外へ行」、最後に団五兵衛が「う~ん、熱いのう」でサゲになります。

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