春風亭一之輔 10日間連続生配信

今、最もチケットが取れない噺家の一人、春風亭一之輔のライブ配信アーカイブです。
第一幕は2020年4月21日~4月30日、第二幕は5月21日~5月30日のそれぞれ10日間で行われました。

4月21日から10日間東京・上野の鈴本演芸場でトリを務める予定でしたが、新型コロナの影響で4月4日から寄席が休席となり、全国の落語会も軒並み中止となってしまいました。
そこで、トリとして上がる予定だった時間に合わせ午後8時10分から午後9時まで10日間連続で落語を生配信します!
春風亭一之輔チャンネルより

第一夜 初天神からの大岡裁き(2020/4/20)

初天神に行く父親が女房に頼まれていたずら盛りの金坊を連れてくり広げるドタバタ劇「初天神」で、被害に会った餅屋が大岡様に訴え出て・・・。

聴き比べ「初天神」柳家小三治・笑福亭仁鶴・柳家さん喬他

第二夜 粗忽の釘

東京ではたいてい引っ越しが済んだところから始まりますが、上方落語の「宿替え」の筋で引っ越しするところからたっぷり。

聴き比べ「粗忽の釘」桂枝雀・立川志らく・滝川鯉昇・柳家小さん・春風亭柳朝・柳家小三治

第三夜 百川(ももかわ)

日本橋浮世小路の料亭「百川(ももかわ)」で、実際にあったことを落語にしたと言われる噺「百川」です。

百川に奉公人として来た田舎者の百兵衛が「主人家の抱え人」と言ったのを、客が今日待っている「四神剣の掛け合い人」と聴き間違えたことから・・・

聴き比べ「百川」三遊亭圓生・古今亭志ん生・柳家さん喬他

第四夜 千早ふる

「千早ふる神代もきかず竜田川からくれなゐに水くくるとは」の意味を聞かれたご隠居さん、普段から物知りで通り「先生」と言われていますがこの歌の意味は知りません。
知らないというのも沽券にかかわると思い、考えをめぐらせます。

聴き比べ「千早ふる」柳家小三治・桂吉朝・小遊三他

第五夜 青菜

付け焼き刃は剥げやすいと申しまして・・植木屋がご隠居の真似をして・・

聴き比べ「青菜」柳家小さん・桂枝雀・春風亭一之輔・桂文珍・柳家小三治・春風亭柳橋・三笑亭可楽

第六夜 らくだ

らくだの兄貴分にいいように使われる紙屑屋が酔うほどに形勢逆転していくのが聞きどころです。

聴き比べ「らくだ」桂米朝・笑福亭松鶴・桂ざこば・立川志の輔他

第七夜 笠碁

「碁がたきは憎さも憎し懐かしし」
喧嘩をしてしまった碁敵が家の前で行ったりきたり。迎える方もそれを横目で見ながらまだ入ってこないかとやきもき。
碁を題材にした噺の最高峰

聴き比べ「笠碁」柳家小さん・金原亭馬生・古今亭志ん生・立川談志・桂ざこば他

第八夜 鰻の幇間

幇間稼業はつらいもの。炎天の浅草でどうにも名前を思い出せない旦那を見つけた幇間が・・

聴き比べ「鰻の幇間」桂文楽・古今亭志ん生・古今亭志ん朝・三笑亭可楽・桂文楽(九代目)

第九夜 お見立て

吉原の喜瀬川花魁。嫌なお客に「自分は死んだと言っとくれ」と牛太郎に頼みます。
せめて墓参りでもという田舎大尽を案内しますが。。

聴き比べ「お見立て」古今亭志ん朝・春風亭柳好

第十夜 花見の仇討

千秋楽は鈴本演芸場の舞台で生配信。

ただの花見じゃつまらない、江戸中の話題になるような趣向を考えようと、巡礼兄弟の仇討ち茶番をやることにした四人組ですが・・・

聴き比べ「花見の仇討」柳家小三治・桂南光・三遊亭圓楽・三遊亭金馬・立川談志他


春風亭一之輔 10日間連続落語生配信 第2幕

5月21日から10日間東京・浅草演芸ホールでトリを務める予定でしたが、緊急事態宣言の延長により5月31日まで寄席が休席となってしまいました。
そこで、トリとして上がる予定だった時間に合わせ午後8時30分から午後9時まで10日間連続で落語を生配信します!
さらに!今回は、トリ前の色物さんが日替わりで登場!!
春風亭一之輔チャンネルより

第2幕 第一夜 あくび指南

さまざまな稽古事が流行った江戸末期。
「あくび」の仕方を教える「あくび指南所」へ行きたいという友人に嫌々つきあった男が・・

あくび指南」古今亭志ん生・桂米朝・三笑亭可楽・桂枝雀・古今亭志ん朝・立川談志

第2幕 第二夜 天狗裁き

寝ているところを女房に起こされた男が夢の内容を聞かれたことから大喧嘩、果ては奉行所、そして・・
天狗裁き」桂米朝・古今亭志ん生・柳家さん喬・桂文珍・柳家喬之進・古今亭文菊・入船亭扇辰・立川平林

第2幕 第三夜 猫の災難

隣の奥さんが捨てようとしていた鯛の頭と尾をもらい受け、兄ぃに酒を買わせて・・

聴き比べ「猫の災難」柳家小さん・古今亭志ん生・三笑亭可楽・柳家小三治

第2幕 第四夜 短命(長命)

伊勢屋の旦那はなぜ三度死んだのか。
器量のよい嫁をもらうと短命になるというお噺です。

聴き比べ「短命(長命)」立川談志・柳家さん喬他

第2幕 第五夜 蛙茶番(素人芝居)

素人芝居で蝦蟇の役を引いた伊勢屋の若旦那が公演当日に現れない。
丁稚の定吉にやらせることにして幕を開けますが・・・

聴き比べ「蛙茶番(素人芝居)」三遊亭圓生・三遊亭金馬・柳家小三治・三遊亭小遊三

第2幕 第六夜 夢八(夢の八兵衛)

「寝てて食える仕事はないか」とご隠居のところへ相談に来た八兵衛。
それでは、と紹介された寝てて食える仕事とは・・・。

聴き比べ「夢八」露の五郎・桂小南・桂雀々・三遊亭百生

第2幕 第七夜 ふだんの袴

かなりめずらしい噺です。稲荷町・彦六の正蔵以降は一之輔でしか聴けないかもしれません。

聴き比べ「ふだんの袴」林家正蔵・春風亭一之輔

第2幕 第八夜 意地くらべ

ご隠居に借りた金を返すために地主に金を借りに来た男が・・明治期の新作落語です。

聴き比べ「意地比べ(強情)」柳家小三治・柳亭小燕枝・柳家さん喬・柳家小さん

第2幕 第九夜 加賀の千代

橘ノ園都が昭和二十年代に上方俄(ニワカ)を落語に焼き直した新作落語で、戦後すぐの頃から、前段に「掛取り」のやりとりを入れて持ちネタにしていました。

東京の三代目桂三木助の前座名が「橘ノ園」であったことから園都に挨拶に行き、珍しい噺を教えてほしいと言ってこの「加賀の千代」を伝えたといいます。

上方ではあまり演る人もいなくなった噺ですが、東京では春風亭一之輔が高座にかけて好評を得ており、園都の噺が若い世代に受け継がれていくのはうれしいことです。

聴き比べ「加賀の千代」橘ノ園都・春風亭一之輔・入船亭扇橋・桂三木助・笑福亭生喬

第2幕 第十夜 明烏

雌猫が近寄ってもダメなほど晩生(おくて)で、本ばかり読んでいる日本橋田所町・日向屋半兵衛のせがれ時次郎。
固いのは良いが固すぎるのはいけないと、旦那が町内の遊び人源兵衛・太助に頼んで吉原へ連れて行ってもらうことに・・

黒門町 桂文楽の名演で多くの人に知られた噺で、売店の甘納豆が売り切れた逸話はあまりにも有名です。

聴き比べ「明烏」桂文楽・古今亭志ん朝・立川談志・立川談春・古今亭菊之丞・古今亭圓菊