小猿七之助~立川談志






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小猿七之助~立川談志【動画】

船宿では、一人船頭に一人芸者は船の中での間違いを避けるため固く禁じられていました。その晩、山谷堀から乗って来た客4人に芸者が1人。鉄砲洲の稲荷河岸でお客が上がると、船内は船頭1人、芸者1人になってしまいます。

船頭は吾妻橋の船宿 遠州屋で、すばしこいので小猿七之助と呼ばれる七之助。芸者は浅草広小路の滝野屋で男嫌いで通っているお滝。雨が止み、永代の橋をくぐったところで、「南無阿弥陀仏」という男の声がして身投げで川に飛び込む音が聞こえます。七之助が船上に助け上げて名を聞くと、新川新堀の酒問屋・田島の若い者で名は幸吉。

店の使いの七十両を、船中のイカサマ博打でそっくり取られ、船から上がったところで「金を返せ」と迫ったが、返り討ちでボロボロにされてしまい、悔しさのあまり、永代橋から身を投げたのだと言う。その相手の男を聞くと、深川 相川町の網打ち、七蔵であるという。

これを聞いた七之助、幸吉に濡れた着物を脱ぐように言い、立ち上がったところで船をわざと傾けると、よろけた幸吉は川へ落ちてしまいます。「なんか知らないけれどまた飛び込んでしまいました」ととぼける七之助。船を元の方向へ戻し、また永代の下をくぐります。「私は辰巳の方へ帰るんだよ」とお滝は言いますが、七之助は匕首を懐から取り出し「その七蔵こそは自分の父親だ。父親を助けるために一度は助けた幸吉を殺した。事情を知ったお前も殺すしかない」と言い出します。

お滝は「未練ではないが聞いてくれ。命までもと思っていた七之助に殺されるなら本望だ」と心を打ち明けますと、七之助も、女房を持つならばお滝のような女を望んでいたと言う。

こうして二人は深い仲になりますが、この先の話はいつの日か。

覚書

講釈ネタを、黙阿弥が歌舞伎に仕立てて『網模様灯籠菊桐』(あみもようとうろのきくきり)。これをさらに落語に移しています。

初代 古今亭志ん生もこの『小猿七之助』をよく掛けていたと言います。『お初徳兵衛浮名桟橋』もこの話をもとにしただろうことは容易に推測できますね。

落語 小猿七之助 ディスコグラフィ

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