『お笑い・漫才芸人列伝』
古今東西のお笑い・漫才芸人の貴重な映像・音声を集積。
明治・大正・昭和・平成・令和の数々の芸人を、映像と音声で紹介します。
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忠義の番頭に若旦那は改心するか
土橋万歳 林家染二
船場の大店 播磨屋の離れ座敷。丁稚の定吉が割り木を片手に若旦那の作次郎を見張っています。作次郎、定吉に羊羹と二十銭銀貨を与えて「ミナミの茶屋大梅の連中と約束がある。ご飯を食べたらすぐに帰ってくるのでちょっとだけ知らぬ顔をしておいてくれ。布団の中に座敷箒と座布団を丸めて寝ている形を作って、番頭が来たら昼寝をしていると言えばよい」と言って外へ飛び出してしまいます。
覚書
上方歌舞伎で元禄11年(1698年)の冬に大坂長町裏(現在の中央区日本橋)で起きた魚屋による殺人事件を題材とした『夏祭浪花鑑』の七段目、長町裏の場をもとにした古い上方落語です。
涙ながらに若旦那を諌める番頭、それを階段から突き落とす若旦那。中盤から後半にかけての番頭と若旦那のやりとりは、上質な芝居を見るようです。
サワリに少し説明がありますが、万歳(まんざい・萬歳)は正月や祭りの際に太夫と才蔵の二人が家々を回って鼓を打って舞いながら祝いの言葉を述べるもので、才蔵がボケ、太夫がツッコミの役割で現在の漫才につながっていきます。
土橋万歳 桂小南
伊勢萬歳
噺に出てくる太夫と才蔵の門付け芸「萬歳」。尾張萬歳から伝播して、伊勢・鈴鹿などでも多くの萬歳師があり、農閑期に奈良、大阪へ門付けに廻りました。
映像は、おそらく門付けを経験している現役では最後の萬歳師 村田清光氏(太夫)・中川晃氏(才蔵)のお二人。息の合い方、間合い、そして鍛え上げられたやさしい声。絶品です。
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