スマチュウ~立川志の輔



スマチュウ~立川志の輔

叔父さんを尋ねてきた学生の甥が「お金を貸してほしい」と言い出します。

叔父さんは、貸さないこともないが事情を話してみろと言いますと、彼女と地中海に旅行に行くのに足りないので、20万円ほど貸してほしいのだと言う。

甥は、叔父さんが話をしている間にもスマホをいじっている。
叔父さんは「人と話をする時には顔を見て話すのが礼儀だろう」と言いますが、彼女からのLINEだ、友達から犬の写真を送ってきたと片時も手放さない。

怒った叔父さんは、お前はスマホを使っているんじゃない、スマホに操られてるスマホ中毒、”スマチュウ”だ。スマホを手放さないなら金は貸さないと言いますが、「それは困るよ」と言った時だけ顔を見てその後はまたスマホをいじっている。

そこへ叔母さんが入ってきます。

覚書

2015年初演

これ、叔父さんの気持ちがよくわかります。
人が話していたり、食事の間にスマホをこちょこちょいじられるとイヤなもんです。

この噺を聞いて、日馬富士の傷害事件を思い出す方も多いんじゃないでしょうか。

横綱・日馬富士が、白鵬が幕内・貴ノ岩に対して説教をしている最中、貴ノ岩がスマートフォンをいじろうとしたことに日馬富士が怒って、貴ノ岩を平手で十数回、カラオケのリモコンで頭を数回殴り、日馬富士は引退、貴乃花親方は警察への届け出などをめぐって相撲協会と対立、そうこうしているうちに貴乃花部屋で付き人に対する暴力事件が起こって、貴乃花親方も相撲界を去ることになったのでした。

電車やバスの中ならまだしも、歩きながら、運転しながらでもスマホをいじっている「スマチュウ」。画面に気をとられてぶつかったり事故を起こしたりと他人に危害を加えることも少なくなく、困ったもんだと思いながら、自分も夜眠れない時などは一晩中スマホやタブレットをいじっていることがあって、あまり人のことは言えないですけどね。

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