花見酒~古今亭右朝・春風亭柳橋・三遊亭小園馬



酒なくて何の己が桜かな

花見酒~古今亭右朝

桜は満開、金無しの兄貴分が弟分に花見に行って金儲けしないかと持ちかけます。

おととい向島へ行ったんだが、花は満開人も大勢だが白鬚から先に茶店が一軒もない。
三升ばかり酒を持っていって湯呑みに一杯五銭くらいで売れば飛ぶように売れると思うんだかどうだ?

弟分もこの噺に乗ると言いますがどちらも一文無し。
お前の知り合いの酒屋へ行って借りて来ようじゃないか。俺がうまい具合にまとめると言って二人で酒屋へ。

酒に樽、かつぐための青竹に縄、茶碗、釣り銭まで借りて向島へと向かいます。

覚書

二人で同じ銭を回してみんな飲んじまうというお噺で、こいつらバカだと笑ってばかりもいられない。

この噺をもとに「花見酒経済」という言葉が初めて出たのは高度成長期の1962年。
「身内で売買を繰り返すことで、見かけ上売上が伸びたように見えるが、実質は変わらず場合によっては借金だけが残るような取引」(花見酒の経済 笠信太郎著)という定義で、バブル崩壊、オイルショック、リーマンショックなどの大きなツケはそれで儲けた当事者のみならず周りにも大迷惑。

他にもたとえば銀行が融資している会社から資金調達。要は身内食い共食いで資本を増やしたと大きな顔で胸を張って「そりゃあ無駄がなかった」と言っているわけで、そういう輩が大勢いる中で私達は生きてるわけですな。

花見酒~春風亭柳橋

花見酒~三遊亭小園馬

こちらも合わせてたっぷりどうぞ





This entry was posted in は~ほ, 古今亭右朝, 春風亭柳橋 and tagged , , . Bookmark the permalink.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*