動物の落語

か~こ

後生鰻~桂歌丸・古今亭志ん生

後生鰻~桂歌丸 あるご隠居。信心深く、殺生はしない。蚊に血を吸われても痛い痒いを我慢して吸わしてあげるほど。ある日、浅草の観音様へお詣りをしまして天王橋のところまできますと、鰻屋が鰻を割き台に乗せてキリを通そうとしています。
た~と

たがや~古今亭志ん朝・志ん生・右朝他【動画】

古今亭志ん朝~たがや 安永の五月二十八日、両国では川開きで花火が行われて両国橋の上は大勢の見物人で賑わっています。本所方向から旗本の一行が「寄れい、寄れい!」と人ごみを押しのけて橋を渡ろうとしているところへ、反対側の広小路方向からたがやが家...
さ~そ

素人鰻(士族の商法・士族の鰻)~桂文楽・柳家小三治【動画】

士族が鰻屋をはじめますが 素人鰻~桂文楽【動画】 明治維新後の秩禄処分(ちつろくしょぶん)で、一時金は入ったが以降の家禄を失った旗本。以前に屋敷に出入りをしていた明神下の鰻屋『神田川』の元板前 金さんのすすめで鰻屋をはじめることにします。こ...
さ~そ

鹿政談~桂米朝・三遊亭圓生・神田伯山・五街道雲助【動画】

鹿政談~桂米朝【動画】 奈良東大寺近くで三条横町の豆腐屋を営む六兵衛は、早朝に豆腐の仕込みをしているところ、外に出してあった「オカラ(切らず・卯の花)」を食べている犬に薪割りを投げつけますと、当たり所が悪かったと見えて倒れて動きません。
た~と

狸賽~柳家小さん・桂米朝・古今亭志ん生・志ん朝【動画】

天神様頼む! 柳家小さん~狸賽【動画】 博打好きの男が寝ようとすると戸を叩く音。戸を開けると狸が立っています。「今日は子供に捕まっているところを助けていただいてありがとうございました。両親に話しましたところ、恩返しをして来いと言われまして」
な~の

ねずみ~立川志の輔・入船亭扇遊・桂歌丸【動画】

左甚五郎の彫った"ねずみ"が 立川志の輔~ねずみ 落語 立川志の輔 「ねずみ」 (2013) 改 仙台の宿。江戸から来た男は子供に呼び止められ、仙台一小さな宿屋『ねずみ屋』というところに泊まることになります。布団代は先払い、腰の立たない主人...
な~の

猫の皿~立川志の輔・古今亭志ん朝・古今亭志ん生・柳家小三治

猫の皿~古今亭志ん生 掘り出し物を探して地方を回る道具屋。茶店で休憩をしますと近くで猫がエサを食べています。この道具屋はかわいがっていた鶏を猫に食われたことから大の猫嫌い。「こんなものを食い物屋の前に置くな。」と店の主人に怒ります。
あ~お

東の旅(伊勢参宮神乃賑)~桂米朝他【動画】

大坂から奈良を越えて伊勢参り 大津へ出て京都から大坂に戻る壮大な連作 桂米朝~発端・煮売屋・七度狐 大坂から奈良を通り、伊勢参りに向かう喜六と清八。「腹が減った」と峠にある煮売屋に立ち寄ります。
か~こ

狐芝居・そってん芝居~桂吉朝【動画】

桂吉朝~狐芝居 旅の武士が茶屋で一服して去った後、「刀を忘れた」と戻ってきます。茶屋の老夫婦は、武士の魂である刀を忘れるとは、さては武士の格好をしてタカリなどをやっているに違いないと思いましたが、男は「大坂の芝居役者で武士の役がついたので武...
た~と

たぬき(狸札・狸の鯉)~柳家小さん【動画】

柳家小さん~たぬき(狸札・狸の鯉)【動画】 落語   「たぬき」  柳家小さん 子供に捕まっていた狸を助けた男のもとに、狸が恩返しにやってきます。朝、狸が化けた小僧に起こされた男、ご飯の支度もできています。米なんぞなかったはずだと問うと、古...
か~こ

権兵衛狸~桂枝雀・三遊亭金馬・立川談志・鈴々舎馬風【動画】

あぁ、朧月夜か。狸の野郎が浮かれて悪さぶちに来やがったな 桂枝雀~権兵衛狸 春。山合いに住んで床屋を営む権兵衛。近所の人たちは仕事が終わるとここへ集まって四方山話をします。今日もずいぶん遅くまでわいわいやっておりましたが、明日の仕事に差し支...
か~こ

仔猫~桂枝雀・笑福亭生喬【動画】

人三化七っちゅう言葉知ってるか?うちのおなべは人一化九やで 仔猫~桂枝雀 船場の大きな問屋の前。田舎から出てきた女衆(おなごし)"おなべ"が、書きそこないの蝙蝠のような恰好で「ちょっくらものを尋ねるがのう」と番頭に声をかけます。「口入屋の子...
た~と

天神山(安兵衛狐)~桂枝雀・古今亭志ん生・林家染二・桂文枝【動画】

花見ならぬ墓見で幽霊が嫁に。これを聞いた隣の安兵衛 桂枝雀~天神山【動画】 春、桜満開の中、行きかう人々も華やいでいます。変わり者の源さん。"変ちきの源さん"と呼ばれ、花見ではなく"墓見"に行くと、おまるの弁当、尿瓶の水筒を持って一心寺の墓...
あ~お

王子の狐~柳家小さん・古今亭志ん朝・三遊亭円遊・古今亭志ん生・春風亭柳枝【動画】

人間にだまされちゃいけないよ 執念深いからね 柳家小さん~王子の狐 王子稲荷へ参詣した男、帰りに狐が年頃の女に化けるところを目撃します。化かされる前に化かしてやろうと「お玉さんじゃありませんか?」と声をかけ、一緒に扇屋という料理屋に入ります...
か~こ

雁風呂~三遊亭圓生・桂米朝

ご存知水戸黄門が雁風呂由来の話を聞き 三遊亭圓生~雁風呂【動画】 遠州掛川で昼食をしようと茶屋に入った水戸のご隠居 黄門水戸光圀様。屏風に描かれた絵を見て土佐派の将監光信の筆と見ますが、「松に雁とは・・」と首をひねります。松ならば日の出に松...
ま~も

まめだ~桂米朝他【動画】

米朝の愛した落語。語るたび涙を禁じえない「まめだ」 桂米朝~まめだ 雨の日、役者の右三郎(うさぶろう)が帰宅中、傘が妙に重くなる。見上げると軽くなる。また重くなる。見上げると軽くなる。さては"まめだ"やな、と重くなった瞬間に傘を持ったままト...
ま~も

元犬~桂三枝・古今亭志ん朝・古今亭菊之丞・古今亭志ん生・金原亭馬吉【動画】

四万六千日 お暑いさかりでございます。 桂三枝 元犬【動画】 江戸落語では蔵前、上方では天満の天神さん界隈が舞台になります。 ここに真っ白な犬が住み着いており、シロと呼ばれて可愛がられていました。参詣する人に「来世は人間になるよ、来世は人間...
な~の

猫屏風(小泉八雲・猫を描いた少年)~柳家喬太郎

猫屏風~柳家喬太郎 ある寺に預けられている小僧。頭も良く機転もきき和尚もかわいがっていますが、絵を書くのが好きで、朝から晩までずっと猫の絵ばかりを描いている。和尚は「それでは修行にならない。仕置だ」と言って今日は一人、本堂で寝るようにと言い...
か~こ

金魚の芸者~柳家小満ん

水中に牡丹くずるる金魚かな 金魚の芸者~柳家小満ん 落語 金魚の芸者 柳家小満ん 本所で魚屋 魚勝を営む勝五郎。女房に「昨夜、妙な夢を見た。うちの水の金魚、"更紗の丸っ子"が」と話し始めます。この金魚は、ある日勝五郎が得意先へ魚を届けた帰り...
あ~お

馬大家~三遊亭円歌

馬大家~三遊亭円歌 ある長屋に部屋を借りに来た男。住人らしい人に声をかけます。住人は「歳はいくつだ」と聞きます。「三十三です」と答えると、「午年だな、午年なら借りられるかもしれない」と住人。
や~ん

柳の馬場~林家正蔵・三遊亭円歌

柳の馬場~林家正蔵 落語 林家正蔵(八代目) 柳の馬場 日頃から大言壮語の按摩の杢市(もくいち)。客も多くついていて、さる武家の屋敷にも贔屓にあずかっています。ある日、殿様に「そのほう、武芸百般と聞いたがそれはまことか?」と聞かれ、調子に乗...
あ~お

稲荷俥~桂米朝・桂小文治

儂は人間ではない、産湯稲荷の使いだ 稲荷車~桂米朝 明治の頃、高津神社の表は昼間は賑やかなところですが夜が更けると寂しいところ。ここに人力車が一台客待ちをしています。夜の九時少し前、どんよりと曇って今にも雨が降りそうな空模様。金縁の眼鏡をか...
あ~お

鰻屋~橘ノ園都・桂枝雀・古今亭志ん生【動画】

開業したての鰻屋で 鰻谷・鰻屋~橘ノ園都 鰻谷(鰻谷の由来) 魚料理屋の「菱又」(ひしまた)の主人は偏屈者で、普段は店を開けず、魚が不漁で他の店が開いていない時に限って店を開きます。ある日、大層な不漁で他の料理屋が軒並み店を開けられない。菱...
は~ほ

ハナコ~立川志の輔

「予め申し上げておきます」 ハナコ~立川志の輔 落語 立川志の輔 「ハナコ」 音声のみです。 温泉旅館に来た三人の男、女将が今日は仲居が一人休みで手が届かないところがあるかもしれないことを「予め申し上げておきます」と言います。 部屋に案内さ...
か~こ

釜猫~桂米朝

悪魔祓いに空釜を焚け 釜猫~桂米朝 ある商家の若旦那。遊びが過ぎて旦那から「七日間家から出てはならん、禁足じゃ」と言われます。若旦那は暇でしょうがない、何度も店の表側にある手水場に入っては表を眺めています。そこへ通りかかったのが、床屋の職人...
あ~お

牛の丸薬~桂米朝・桂春之輔・古今亭駿菊【動画】

牛の急病治します 牛の丸薬~桂米朝 春。雨の降った翌日に男が友人の家を訪ねますと「奥に入ってこい」と縁側に呼びます。縁先にいた男は「土で作った大和炬燵を片付けようと外に置いていたら、雨に濡れてぼろぼろになってしまった。これを指でほじって丸め...
か~こ

熊の皮~春風亭柳枝・桂文朝・三遊亭遊雀

これは尻に敷くものです 熊の皮~春風亭柳枝 仕事が早く終わった甚兵衛。帰ってきて「腹が減った。足を洗う」と言いますと、女房は「洗濯物を洗ってくれ、干してくれ」ようやく足を洗って「飯にしてくれ」と言いますとお膳がない。私は先に食べたから自分で...
あ~お

馬の巣(馬の尾)~桂文楽・桂米朝【動画】

馬の毛を抜くとどうなるか知らないのか 馬の巣~桂文楽 釣りが好きでたまらない男。女房が仕事が溜まっているのにと文句を言います。 さて、と道具を出しますとテグスがいかれている。そこへ馬子が通りかかり、馬をつないでどこかへ行ってしまいます。 男は馬の尻尾の毛を抜いてテグスにしますが、そこを通りかかった友達の勝っつあん、
た~と

つる~桂米朝・桂吉朝・桂歌丸・桂枝雀【動画】

「ツ~~ッ」と飛んで来て つる~桂米朝【動画】 横町に住むご隠居の甚兵衛。評判はあまり良くないが物知りで知られます。 この甚兵衛を訪ねてきた男、屏風に書いた千羽鶴を見て、鶴というのはなぜ鶴というようになったかと聞きます。 甚兵衛は「昔、ひとりの老人が浜辺へ立って遥かな沖合いを眺めてござった。唐土の彼方からこの首長鳥の雄
た~と

動物園~桂枝雀・桂米朝・桂福丸【動画】

力もいらず頭もいらず喋らず朝早くなく稼げる仕事とは 動物園~桂枝雀 ある男、仕事が続かずまた辞めたと話しています。 トラックの助手をしたが荷物の上げ下ろしは重労働で辞めた、コンピュータの会社は頭が重労働で辞めた。自動車のセールスマンをやったが肝心な事が喋れないので辞めた、新聞配達は朝が早いので辞めたと