金魚の芸者~柳家小満ん






お笑い・漫才芸人列伝お笑い・漫才芸人列伝
古今東西のお笑い・漫才芸人の貴重な映像・音声を集積。
明治・大正・昭和・平成・令和の数々の芸人を、映像と音声で紹介します。

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水中に牡丹くずるる金魚かな

金魚の芸者~柳家小満ん

本所で魚屋 魚勝を営む勝五郎。女房に「昨夜、妙な夢を見た。うちの水の金魚、”更紗の丸っ子”が」と話し始めます。この金魚は、ある日勝五郎が得意先へ魚を届けた帰りに道端に子供が二~三人集まっているのでふと見ると、雨上がりの日向水の中に金魚がいる。近くの豆腐屋で井戸水をもらって岡持ちに入れ、子どもたちには小遣いをやって金魚を引き取って”更紗の丸っ子”と名前をつけて家の泉水でかわいがっていました。

三年後、大きな金魚に育ち、近所でも評判。その噂を聞いてきたという金魚道楽の人が見せてもらいたいと来て「こんなみごとな金魚は見たことがない。色気といい、姿といい、このまま金魚で終わらせるのはもったいない、芸者にでもすれば左うちわで暮らせますよ」と言います。

これを聞いてたらしい金魚が夢枕に芸者姿で現れて、三つ指をついてにっこり笑い「私はあなたに助けられまして、何か恩返しをと思っていますところへ、芸者にでもなったら売れっ子になるだろうとおっしゃるのを聞きました。どうぞ私を芸者にして恩を返させてください。明朝改めてご挨拶に伺います」と言ったところで目が覚めた。

そこへ綺麗な娘が「池の金魚でございます」と入ってきます。

覚書

「鼻の円遊」と言われた初代三遊亭円遊が、明治26年(1893)に作った新作落語です。志ん生がマクラでさらっと演じることがありましたが、その後は柳家小満んの一手専売になっています。

金魚が唄ったのは、小唄『並木駒形』。浅草から吉原通いの道筋を唄ったもので、浅草並木、駒形、花川戸、山野堀、土手八丁へと、華やかな吉原情緒を現わしています。

“並木駒形 花川戸 山谷堀からチョイトあがる 長い土手をば通わんせ 花魁がお待ちかね (お客だよ アイアイ)”

落語 金魚の芸者 ディスコグラフィ

現在流通している音源は無いようです。かわいらしい噺なのにもったいです。

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