上方落語の真骨頂 爆笑話、旅ネタ、芝居噺を古今東西の名人で聴き比べ。
「地獄八景亡者戯」「東の旅」「延陽伯(たらちね)」「天神山」「本能寺」「いもりの黒焼」「たちぎれ線香」「軒付け」「狐芝居」「蛸芝居」「不動坊」「お玉牛」などたっぷり
法華坊主~桂米朝
鶏の鳴き声が法華坊主と聞こえて 法華坊主~桂米朝 法華宗の坊さん。村の若後家へ法要に再々出入りをしているうちに、割りない仲になります。村の衆の目に付いてはいけないと世間が寝静まった頃に忍んでまいりまして、夜が明ける前に寺に帰る逢い引きが続い...
しびんの花活け(しびん)~橘ノ圓都・桂文楽
しびんの花活~橘ノ圓都 立派な侍が古道具屋に入り、郷里に帰ることになっので土産に花瓶を買い求めたいと言う。あれこれと品定めをするうち、尿瓶(しびん)に目がとまり、「これは変わった花活けだな」と手にとります。
ご先祖様~桂春蝶
ご先祖様~桂春蝶(三代目) 【落語】桂春蝶(三代目)「御先祖様」 先祖代々の墓に納骨された男が、先輩の案内で墓の中にいるご先祖様たちに挨拶回りをします。まずは大化の改新で蘇我入鹿を暗殺した中大兄皇子だという先祖。後で先輩に聞いてみると、入鹿...
狸茶屋(金玉茶屋)~笑福亭松鶴
狸茶屋(金玉茶屋)~笑福亭松鶴 落語 「たぬき茶屋」 笑福亭松鶴(六代目) 新町の茶屋。ここらあたりは、"照らしの小山"(おやま)ではなく、"送り"の店が多くありました。男が馴染みの茶屋へ上がります。女将が「長らく顔を見せなかったが、またあ...
鼻ねじ(隣の桜)~桂小南・林家染左【動画】
鼻ねじ~桂小南 ある商家の主人が丁稚の定吉を呼び、「隣家に住む学者がうちの桜の枝を折っていたので、行って談判してこい」と言いつけ、口上を教えます。
鶴満寺~桂雀々・桂文楽
鶴万寺~桂文楽 大阪の船場の旦那連中が花見にでも行こうかと、馴染みの芸者や舞妓、太鼓持ちの茂八などを引き連れて枝垂桜の名所 長柄の鶴満寺(かくまんじ)へ出かけます。
堀川~林家小染
親父の頭なら勿体無くなかった 堀川~林家小染 長屋で、親子三人侘び住まいをしている家族。元は立派な商売をしておりましたが、息子の酒好き女好きの極道で店も財産も呑み潰してしまった。 今日も大トラで家に帰ってきますが、父親はもう家に入れるなと母親に言います。 この間、寝ている親父の頭につまづいて「もったいない」と言った。
箒屋娘~桂小南
箒屋娘~桂小南 船場で木綿問屋を営む相模屋。若旦那の宗三郎は、いつも部屋で本ばかり読んでいます。大旦那の宗兵衛は論語読みの論語知らず、世間知らずなのも困るし、閉じこもってばかりでおかしな病気にでもなれば大変と、番頭に外へ出かけるようにしてく...
苫ヶ島(とまがしま)~笑福亭松鶴・桂文我
出たな物の怪 苫ヶ島~笑福亭松鶴 紀州公のご帰還 紀州の殿様 紀伊大納言頼宣が長らくの江戸詰めから久し振りに紀州の方へお帰りになります。大名行列が和歌山へと近付いてまいりまして、いよいよ本日お国入りと聞き、和歌山の本町筋では領民一同で町並み...
泣き塩~古今亭志ん生・桂米朝
往来で泣く若い男女を見た焼き塩屋は 泣き塩(焼き塩)~古今亭志ん生 往来を歩いていた侍が、お花という若い娘に呼びとめられます。娘は「私は女中奉公をしていますが、故郷の母親が身体を悪くしたとのことで心配をしているところへこの手紙が届きました。...
三人兄弟~橘ノ園都・笑福亭松鶴
二階で謹慎中の三人兄弟が 三人兄弟~橘ノ園都 veohで再生します。 船場の相当なお店に三人の息子がおり、これが揃っての遊び人。 長男の作次郎は若旦那らしい上品な遊び、次男の彦三郎は着流しの雪駄ばきで三新内でもしようかという垢の抜けた遊び。...
加賀の千代~橘ノ園都・春風亭一之輔【動画】
朝顔や釣瓶とられてもらひ水 加賀の千代~橘ノ園都 借金の算段ができない喜六夫婦。 女房が近所のご隠居に借りておいでと言い出します。 喜六は、ご隠居にはたびたび借りていてダメだと言いますが、女房は、あの隠居さんはお前さんを可愛がってくれているんだから貸してくれるよと自信のある様子。
人形買い~笑福亭松鶴・三遊亭圓生・笑福亭仁鶴・桂三木助
人形買い~笑福亭松鶴 "祓い給えの先生"が、子供の初節句だと長屋の連中にちまきを配ります。何かお返しをしなければならないと皆で相談して「柏餅くらいならお祝いは普段のツナギの四十八文でいいだろうが、向こうも気張ってチマキを撒いているから倍の百...
蛸坊主~林家正蔵(彦六)
蛸坊主~林家正蔵(彦六) 不忍池近くにある小料理屋に入った四人の旅の僧。「我々は高野山の僧である。生臭いものは頂かない。前栽物(せんざいもの・野菜類)の椀を」と注文をします。
無いもん買い~笑福亭仁鶴・初代 桂春団治
無いもん買い~笑福亭仁鶴 退屈していた喜六と清八。清八が「"無い物買い"をしにいこか」と喜六を誘い、町へ向かいます。
ざこ八~桂三木助・入船亭扇橋【動画】
「ざこ八」を潰したのはお前さんだよ ざこ八~桂三木助 落語 「ざこ八」 桂三木助(三代目) 枡屋新兵衛を訪ねた男。「叔父さん、眼鏡屋の弟の"鶴"でございます、十年ほど東京へ行っていてずいぶんご無沙汰しております」と挨拶をします。町内の様子が...
質屋芝居~笑福亭松鶴・桂小文治
定吉の勘平、番頭の伴内。二人ともなかなかやりよる 質屋芝居~笑福亭松鶴 忠臣蔵特集 落語 「質屋芝居 」 笑福亭松鶴(六代目) 主人から丁稚まで皆、芝居好きな質屋。ある男が、葬式が始まるので葬式用の裃をすぐに出してほしいと入ってきます。丁稚...
仏師屋盗人~笑福亭松喬
二朱は明日煙草を買うから置いておけ 仏師屋盗人~笑福亭松喬 十両盗めば首が飛んだ江戸時代。ある夜、仏師屋の家に強盗が入ります。仏師に刀を突きつけて「金を出せ」と脅しますが、仏師は落ち着いた様子。「明かりをつけろ」と言うと仏師は「自分のことは...
へっつい盗人~笑福亭仁鶴・三遊亭百生・桂春団治
へっつい盗人~笑福亭仁鶴 【落語】笑福亭仁鶴「へっつい盗人」 清八のところへ遊びに来た喜六に、友達の松ちゃんが宿替えをしたので何か祝い物をしようと相談します。「"値安で、手軽で、場がある物"がいいな」と清八が言うと、喜六は「カンナ屑はどうか...
土橋万歳~林家染二・桂米朝・桂小南【動画】
忠義の番頭に若旦那は改心するか 土橋万歳 林家染二 船場の大店 播磨屋の離れ座敷。丁稚の定吉が割り木を片手に若旦那の作次郎を見張っています。作次郎、定吉に羊羹と二十銭銀貨を与えて「ミナミの茶屋大梅の連中と約束がある。ご飯を食べたらすぐに帰っ...
鯉舟~桂米朝
鯉舟~桂米朝 ある若旦那が大川へ網打ちに行こうと舟で船頭と用意をしているところを、橋の上から見つけたのが廻り髪結いの磯七。磯七は「お供をさせてくれ」と降りてきます。
昆陽の御池(唖の釣り)~桂吉朝・桂三木助・三升家小勝・春風亭柳朝【動画】
昆陽の御池~桂吉朝 甚兵衛さんのところへ来た喜六。たくさんの釣り竿が置いてあるのを見て、横町(よこまち)の床屋で若いもんが寄って、この世の中で一番のアホは「魚釣りする人間だ」と言っていたと言い出します。
有馬小便~桂春團治・笑福亭鶴志
有馬小便(ありましょんべん)~桂春團治(三代目) 落語 桂春團治 有馬小便 隠居のところへ来て、何かよい商売はないかと相談しに来た男。隠居は「日本もずいぶん平和な国なったが、大火や地震などの災害の後はそのまま。これからは娯楽地、温泉地を活性...
野崎詣り~桂春團治・笑福亭松之助・桂枝雀・桂春團治(初代)
野崎詣り~桂春團治 毎年5月1日から10日間の野崎詣りは大変大勢の人で賑わいます。喜六と清八も野崎詣りに向かっていますが、徳庵堤(とっかんづつみ)にかかったところで、喜六が足が痛いと言い出し、船に乗ることに。
地獄八景亡者戯~桂米朝・桂吉朝・桂枝雀他【動画】
桂米朝の真骨頂~地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ) 鯖に当たって死んでしまった男。冥土に向かう道で、にぎやかな一行に出会います。道楽をしつくして冥途見物でもしようかと伊勢屋のご隠居が馴染みの幇間や芸者衆と一緒にフグを食べて死...
夢八~笑福亭松鶴・笑福亭松橋・桂雀々・柳家小せん
夢八 笑福亭松鶴 ご隠居の甚兵衛のもとに「寝てて食える仕事はないか」と来た夢八。よくしゃべるから幇間持ちはどうだと甚兵衛が言うと、「あれは懲りた。冬は寒くて太鼓のバチが持てない」と夜番(夜回り)と勘違いして夜番の難しさを滔々と語ります。ひと...
洒落小町(口合小町)~三遊亭圓生・立川談志
ありゃあ 命を削るカンナだね 洒落小町~三遊亭圓生 近所でガチャガチャのお松とあだ名のついている騒がしい女房がご隠居のところへやって参ります。 亭主が近頃穴っぱいり(浮気)をして帰って来ない、あの野郎には愛想もこそも尽き果てた、タヌキ野郎、モグラ野郎と言いたい放題。 隠居が、別れるという腹で相談に来たのかと聞きますと、
小咄・明石飛脚・堺飛脚~桂米朝【動画】
珍しい噺 小咄と小品集 明石飛脚~桂米朝【動画】 ご隠居の甚兵衛さんに明石まで今日中に手紙を届けてもらいたいと頼まれた男。大阪から明石まで十五里と聞いてそれなら間に合うだろうと、足拵え、尻からげいたしまして西に向かって走り出します。
万金丹(鳥屋坊主)~桂歌丸・笑福亭松喬・柳家小さん・柳家さん喬・立川談志・桂歌丸
ただし白湯にて用うべし 万金丹~柳家さん喬 落語 「万金丹」 柳家さん喬 旅の二人、路銀も尽きて口にするものは水ばかり。もう歩けないというところで古寺を見つけます。住職は快く二人を迎え、雑炊を振る舞われて食べてみますと赤土と藁の入ったひどい...
貝野村(手水まわし)~笑福亭松鶴・桂雀々・笑福亭鶴志
貝野村~笑福亭松鶴 大阪船場で二十人余りの使用人で呉服屋を営むお店。大旦那と若旦那の二人で若旦那は"今業平"と言われるほどの良い男。ここに出入りの棟梁の世話で丹波貝野村の庄屋の娘"おもよ"が女中に入ります。おもよは歳は十八で背はすらりと高く...