『お笑い・漫才芸人列伝』
古今東西のお笑い・漫才芸人の貴重な映像・音声を集積。
明治・大正・昭和・平成・令和の数々の芸人を、映像と音声で紹介します。
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桂米朝~阿弥陀池
近所の隠居の家を訪ねた喜六。隠居に「新聞を読め」と言われますが喜六は「便所の壁が剥がれたときに親父が貼ったものを毎日読んでいる」などと言っています。隠居は「堀江の通称『阿弥陀池(あみだがいけ)』和光寺の強盗事件を知っているか?」と尋ねますが、喜六は知るよしもありません。
和光寺は尼寺で、強盗がここにピストルを持って押し入りますが、尼僧は胸をはだけて「過ぎし日露の戦いで、我が夫 山本大尉は心臓を撃ち抜かれて名誉の戦死を遂げられました。同じ死ぬなら夫と同じ所を撃たれて死にたい。さぁ、誤たずここを撃ちなさい」と強盗に言います。
これを聞いた強盗は三尺下がって平伏し「私はかつて山本大尉の部下で、山本大尉は命の恩人。その恩人の奥様にピストルを向けるとは・・・平に御免」と言うなり、ピストルを喉に当てて自殺しようとしますが、尼僧は賊を諭し「誰かが行けとそそのかしたのであろう。誰が行けと言うた」と聞きます。強盗が答えていうのに「阿弥陀が行けと言いました」
「一生懸命聞いてたのに仁輪加かいな」と呆れる喜六に隠居は、「東の角の米屋の親父が殺されたというのを知ってるか?」と聞きます。
覚書
明治の上方落語家 桂文屋が作った噺で、東京へは昭和初期に昔々亭桃太郎が「新聞記事」の題に移しました。東京では阿弥陀池の強盗の話は省かれ、米屋は天ぷら屋に変わります。
桂枝雀~阿弥陀池
桂ざこば~阿弥陀池
林家染左~阿弥陀池
落語 阿弥陀池(Spotify)
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鈴々舎八ゑ馬/阿弥陀池
落語 阿弥陀池 ディスコグラフィ
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コメント
[…] 上方の「阿弥陀池」を昭和初期に昔々亭桃太郎が改作、題も「新聞記事」に改題して東京で広く演られるようになりました。 […]