火事息子~古今亭志ん朝・三遊亭圓生・古今亭志ん生・林家正蔵



火事息子~古今亭志ん朝

ある冬の夜、神田三河町の伊勢屋という大きな質屋の近所が火事になります。

風上なので飛び火の心配も無いだろうとは言いながら、人様のお品を預かる商売、蔵に目張りもしていないようなことでは店の信用に関わると左官を呼びますがこういう時には忙しく来てくれません。

形でも良いから店の者でなんとかしようと土を練り、梯子をかけて番頭に登らせますが素人のことでうまくいきません。

そこへ屋根から屋根へと飛び移りながら火消人足が番頭のところまで来まして「俺だ」と言います。
見れば火事好きで勘当になった主人の息子。

火事が収まって見舞いの客がやって来る中、番頭が先程の火消しに礼をしてほしい、実はあの人は勘当なすった若旦那だと伝えます。

主人はそれを聞いて会わないと言いますが、番頭に、勘当すれば他人様。他人様に火事を助けていただいたのでぜひお礼をととりなされて会うこことにします。

覚書

前半の蔵の目張りのドタバタ、後半の勘当した息子とひさしぶりに会う両親のやりとりが見ものです。

噺の中にもあるように「臥煙」という火消人足は大名や旗本の抱え人で、民家の火事を消すことはなく博打場を仕切っていたりして素行の悪い者も多い町内の嫌われ者でした。

息子がそのような者になっていると知った親の落胆は大きかったと思いますがやはり親子の絆は切り難い。

母親が着物をやりたいと言い、父親は「そんなやつにやるくらいなら捨てたほうがマシなんだ」「捨てくらいならやってくださいよ」「解らないやつだ、小遣いでもつけて捨てれば拾うやつがいるだろう」「箪笥ごと捨てます」というようなくだりは人情噺。でもしんみりせず軽妙に語られます。

火事息子~三遊亭圓生

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