鴻池の犬~桂米朝・桂枝雀・林家正蔵【動画】






お笑い・漫才芸人列伝お笑い・漫才芸人列伝
古今東西のお笑い・漫才芸人の貴重な映像・音声を集積。
明治・大正・昭和・平成・令和の数々の芸人を、映像と音声で紹介します。

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鴻池の犬~桂米朝

商家の主人、早朝に小僧を起こし、「すまないが店の表で何やら音がするので見てきてほしい。」と頼みます。小僧が表に出て帰ってきますと「捨て子だ」と言い、よく聞いてみると白、黒、ぶちの三匹の子犬。「お前が世話をするなら」と主人は家に置くことにします。

ある日、男が店に来て「黒犬をほしい。」と言い、主人が承知をしますと、「今日は通りがかりなので吉日を選んで改めていただきに参ります。」と言って帰ります。

主人は、犬をもらうのに吉日を選んでとは大層なこと。からかわれたのだろうと思って忘れておりましたが、数日後に男が紋付きに羽織袴、伴を従えてやって参ります。

「どうぞこれをお納めいただいて」と男が差し出したものを見て主人は「この話は変改(へんがい)にさせてもらいたい。」と言い出します。「犬の子一匹もらったこともあげたこともないが、物には程というものがある。ジャコのひとつかみや鰹節一本やであれば、どうぞと差し上げますが、鰹節一箱、酒が二升、反物が二反。”あそこの家は拾った犬で金儲けをした”と言われれば暖簾に傷がつきます。」

男は「言葉が行き届かず申し訳ない。自分は鴻池善右衛門の手代でございます。実は主人の子供が物心ついた頃から一緒に育った黒犬がおりまして、”クロよクロよ”とかわいがっていたものが急死いたしました。それ以来ご飯も食べずクロに似た犬を連れて行っても”これはクロやない、クロはどこへ行った”と機嫌が悪く体も痩せてまいりました。先日ご門前を通りかかりました時にこの黒犬がクロに生き写し。善右衛門にも相談いたしましたらすぐにでもということで、今日はよい日でございますのでいただきに上がりました。」

主人は得心し、黒犬は立派な輿に乗って鴻池の本宅へ。

覚書

古い上方落語です。鴻池善右衛門は『はてなの茶碗』にも登場する上方の富豪の代表格。

今橋の本邸は間口36間(約65m)、奥行20間(約36m)、表屋造りの巨大な町家建築で48畳の大広間を含む住居の一部と茶室、庭などがあり、大阪美術倶楽部旧館として利用されていましたが老朽化のため平成19年(2007)に取り壊されています。

鴻池の犬~桂枝雀

笑福亭松鶴 鴻池の犬

大処(おおどころ)の犬~林家正蔵

落語 鴻池の犬(Spotify)

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柳家さん喬/鴻池の犬

落語 鴻池の犬 ディスコグラフィー

柳家さん喬(CD)

桂文我(Audible)

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