『お笑い・漫才芸人列伝』
古今東西のお笑い・漫才芸人の貴重な映像・音声を集積。
明治・大正・昭和・平成・令和の数々の芸人を、映像と音声で紹介します。
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与太郎を芋俵に入れて
芋俵~柳亭市馬
とある大店に盗みに入る二人の盗賊が相談しています。「ここは締りが厳重だが、芋俵に芋の代わりに人を入れ、向こうが店をしまうという頃に店へかついでいく。さっきの芋屋で釣り銭を忘れたが芋俵は重いので、後で取りに参りますのでちょっと預かってもらいたいと頼んでそのまま置いて取りにいかない。店ではこんなとこに置いといてはいけないと中へ入れてくれるだろう」
「みんなが寝入った頃を見はらかって、俵から出てきた奴が錠をあけて、俺たちが入るっていう寸法だ。芋俵をかつぐのには二人いる。芋俵の中に入るのと合わせて三人が必要だ」と与太郎を仲間に引き入れ、俵の中に入れてしまいます。
覚書
狂言の『柑子俵』(こうじだわら)をもとにした噺で上方では『芋屁』。20分前後で笑いも多いのでよく高座にかかります。
柳家のお家芸として受け継がれ五代目小さんも得意にしていました。この噺を四代目小さんが人形町の末廣で演じた時に、高座を降りたあとに皆が笑いだして次が上がれなかったことがあり、「本当の落語はこういうもんなんだ」とその場に居合わせた五代目が感じ入ったという話が残ります。
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