今戸焼~三笑亭可楽・九代目 桂文治【動画】






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よせばよかった舌切雀

今戸焼~八代目 三笑亭可楽【動画】

仕事から帰った亭主。家に女房がいません。近頃かみさん連中と話してた芝居に行ったのかと火鉢を起こしながら愚痴をこぼします。「変な女房をもらうと六十年の不覚というが、一生涯の不覚だね。”よせばよかった舌切雀 ちょいと舐めたが身の因果”。えれぇもん舐めちやった。」

そこへ帰って来た女房、亭主が怒っているのを察して謝りますが亭主は睨んで喋りません。

覚書

短い噺ですが大正から昭和初期の匂いがして、女房を悪く言いながら夫婦の機微が感じられてよい味の落語です。

大正から昭和初期にかけて五代目の成駒屋 中村福助は美貌の女形として大変な人気があった役者で、今戸焼に福助を描いた福助火鉢も当時はごく一般的なものでした。

福助の風貌は絵や商標などで今でも馴染みはありますが、福助火鉢は知らない。ましてや大正時代の歌舞伎役者は見たこともない、となるとこういう落語は存続が難しく、どうしても廃れてしまいます。

八代目の可楽は、地味な印象であまり日のあたるところがありませんでしたが、「可楽が死んだら落語は聞かない」という熱烈な贔屓客も多い渋好み、玄人好みの噺家でした。貴重な映像で、女房が帰ってきたのを睨むしぐさは絶品です。

今戸焼~九代目 桂文治

こちらは映画好きの女房。戦後、映画が流行ったので芝居を映画に変えて「お前さんは渥美清だ」として、『君の名は』で一世を風靡した佐田啓二(中井貴一の父)の命日だとサゲて今戸焼は出てこない。

この演り方だと今の役者や韓流、ミュージシャンに置き換えてもおもしろくなるように思いますが今戸焼の福助はどうやったって出てこないので題も変えて新作にしなきゃしょうがないですね。

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