『お笑い・漫才芸人列伝』
古今東西のお笑い・漫才芸人の貴重な映像・音声を集積。
明治・大正・昭和・平成・令和の数々の芸人を、映像と音声で紹介します。
Produced By 聴き比べ落語名作選
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昭和のアニメやドラマを映像で追体験!
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桂米朝 代書
桂枝雀~代書
色街の”箱屋”(芸者の三味線箱を持って歩く仕事で、芸者の着付けも行いました)に応募するのでと、履暦書の代書を頼みに来た男。本籍、現住所、生年月日、職歴と聞いていきますが、トンチンカンな答えで履歴書は抹消や訂正だらけに。最後に署名が必要なのですが、無筆とのことで自署不能ニ付代書として判を捺します。
次に、上品な老人が結納の受け取りの代書を頼みにきます。ゲンのものなのでと、筆と墨を新しいものでと頼み、代書屋は応じます。筆を下ろし、墨も高価なものををすったところで表の『中濱代書事務所』の字を見て、あまり名筆でないと帰ってしまいます。
次は、外国人が妹の渡航証明を頼みに来ます。言葉がかみ合わず死亡届けが出されていなかったり、妹の出生届が出ていないなど戸籍をきちんとするところからはじまって書類の山。これで届けをすれば大丈夫になるが、届けを怠ったということで二十円ほどの罰金をとられると聞いた客は、突然言葉がわかりませんと言ってそのまま帰ってしまいます。
入れ代わりにさきほど訪れた老人のところの女子衆さんが、さきほどは失礼したのでお筆料ということでお金を持ってきますが・・。
覚書
米朝の師匠四代目桂米團治が、昭和十年代に代書屋の副業をしていた経験から創作した落語です。サゲまで語られることはあまりなく、大抵は最初の男のところで切られます。
立川志の輔の新作落語「みどりの窓口」も客が入れ替わりで難題を持ってくるもので、大変身近でおもしろいものですが、無筆の人が多く代書屋というものが身近だった時代には、客側ももっと現実感のあるおもしろい話だったのだろうなと思います。
枝雀は「生年月日言うてもらえますか」と言われ、男が「生年月日」と大声で言う演出を加えて拍手と笑いを呼びました。
立川談志~代書屋
一人目の男は日本橋人形町に住む男、二番目は卒業証書を偽造してほしいという女学生、三番目は「お父さんお母さん喧嘩しないでください」と書いてください、という子供に変えています。
次の外国人は原作通り渡航証明の依頼で、すったもんだのあげく、「なんだかわかんなくなっちゃった」でサゲています。
桂春団冶~代書
落語 代書(Spotify)
Spotify:PC・タブレットでは無料会員でもSpotifyにログインしている状態で月15時間以内なら全編聴けます。スマホは無料会員はプレビュー再生後タップでSpotifyアプリに移動してランダム再生になります。運が良ければそのまま聴けます。
柳家権太楼/代書屋
桂三若/代書屋
コメント
[…] に収められた「みどりの窓口」を原作としたもので、 上方でも東京でも演じられる「代書(代書屋)」にも通じる、職員の苦労とともに、切符を買いに来る人のさまざまな事情が見えま […]
[…] どりの窓口」を原作としたもので、上方でも東京でも演じられる昭和初期に作られた「代書(代書屋)」にも通じる、職員の苦労とともに、切符を買いに来る人のさまざまな事情が見えま […]