『お笑い・漫才芸人列伝』
古今東西のお笑い・漫才芸人の貴重な映像・音声を集積。
明治・大正・昭和・平成・令和の数々の芸人を、映像と音声で紹介します。
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大店の娘で器量よしの「おせつ」が縁談を断り続ける理由とは
柳家小さん~花見小僧
上段 花見小僧
日本橋横山町の大店の娘おせつは、評判の器量よしで山ほどの縁談が来ますが首を縦に振りません。旦那は頭を抱えますが、おせつが手代の徳三郎とできているという噂を聞き、先日花見に出かけた娘と徳三郎にお供をした小僧から、二人の様子を聞き出します。
向島の三囲(みめぐり)で船を降り、花見をしたあと植半で食事をし、散歩をしてこいと言われて帰ってきたら、ばあやに「お嬢様は癪(しゃく)が起きたので奥の座敷でお休みになっている」と言われ、行こうとしたらばやあに「気が利かない」と止められて、、とすべて話してしまいます。
聞いた旦那は怒り心頭、徳三郎に暇を出します。
中~下段 刀屋
叔父の家に預けられた徳三郎、今日、おせつが婿をとるという話を耳にします。逆上した徳三郎、おせつを切り殺して自分も死のうと、当時刀屋が並んでいた村松町へ走ります。
ある店に飛び込み、刀を物色しますが値が高く、仕方なく「二人だけ切れる刀を」と話す徳三郎。
これは心中だなと察した店主は事情を聞き出し、自分の息子の話をして諌めます。
その時、店に迷子を探しているという男が飛び込んできます。子供でなく大供なんですがと、おせつが婚礼の席から裸足で逃げて探しているという。徳三郎は駆け出します。
覚書
中段は、一つの噺としては独立せず、下段の刀屋の中で軽く状況の説明として語られることが多いのですが、おせつが婚礼をあげるというのは、おせつが蔵前あたりの大家の若旦那に夢中になり、一緒になれなければ死ぬと騒ぎ、旦那が先方と話をつけて婿にもらうことにしたというくだりが語られます。
徳三郎は、ついこの間まで自分に同じことを言っていたのに、と逆上しておせつを殺してしまおうと思いつめることになります。こうなるとおせつはずいぶん移り気な女だと写ってしまいます。
おせつが婚礼の席を逃げ出した後、この件は旦那がわざと噂を流したものということがわかりますが、少し無理があり、現在のように「親が決めた婚礼」とするかたちでよいように思います。
古今亭志ん朝~刀屋(おせつ徳三郎)
古今亭志ん生~刀屋(おせつ徳三郎)
三遊亭圓生~刀屋(おせつ徳三郎)
落語 おせつ徳三郎(Spotify)
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柳家さん喬/おせつ徳三郎1/2
柳家さん喬/おせつ徳三郎2/2
金原亭馬生/おせつ徳三郎
落語 おせつ徳三郎 ディスコグラフィ
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