聴き比べ落語名作選へようこそ!

古典落語、新作落語・創作落語から、季節の落語、人情噺、滑稽噺、そして古き良き廓話や艶笑落語まで、古今東西の大看板の映像・音声で聴き比べています。

ただいま人気の演目





お笑い・漫才芸人列伝NEW!!
古今東西のお笑い・漫才芸人の貴重な映像・音声を集積。
明治・大正・昭和・平成・令和の数々の芸人を、映像と音声で紹介します。



春に聴きたい落語ベスト5

春の落語 春の落語一覧はこちらへ

春は恋 恋する二人の物語

演 目
概  要
聴き比べ
1.崇徳院 恋煩いの若旦那のために崇徳院の句を手がかりに奔走する熊五郎 三遊亭圓楽, 三遊亭百生, 古今亭志ん朝, 桂ざこば, 桂三木助(三代目), 桂米朝, 金原亭馬生
2.紺屋高尾 「傾城(けいせい)に誠なしとは誰(た)が言うた」紺屋高尾の一席でございます。 三遊亭圓楽, 三遊亭圓生, 桂歌丸, 立川志の輔, 立川談志, 立川談春
3.おせつ徳三郎(花見小僧・刀屋)
大店の娘で器量よしの「おせつ」が縁談を断り続ける理由とは 三遊亭圓生, 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 柳家小さん(五代目)

春は旅 上方旅落語

演 目
概  要
聴き比べ
1.東の旅(伊勢参宮神乃賑) 大坂から奈良を越えて伊勢参り 大津へ出て京都から大坂に戻る壮大な連作 三遊亭圓生, 三遊亭百生, 柳家小さん(五代目), 桂九雀, 桂吉朝, 桂文枝(四代目), 桂枝雀, 桂米朝, 笑福亭松鶴
2.西の旅(明石・舞子・須磨)
おなじみ大阪の喜六、清八。「どうや、金毘羅はんへ参詣でもしよやないか」と讃岐の国・金毘羅山へ参詣をいたしまして帰りは播州めぐり 橘ノ園都
3.兵庫船(桑名船・鮫講釈) 西の旅最終編。兵庫から大阪へ戻る船で大騒動が。 桂枝雀, 立川談志

ピックアップ新作 志の輔 VS 喬太郎

今、最も聴きたい落語家として常に五本の指に入る立川志の輔と柳屋喬太郎。
古典には新しい演出を加え、新作も次々と発表している二人の新作名作をピックアップしました。

立川志の輔 立川志の輔の演目一覧はこちら

演 目
概  要
みどりの窓口 JR東京駅のチケット売り場「みどりの窓口」の窓口係。割り込みをした、国会議員の分の指定席を出せ、日本を半周するほどの切符を出させて大安かどうかわからないからと帰ってしまう老夫婦。疲れ果てた窓口係が同僚と飲み屋へ行きますが・・・
モモリン 町おこしで開催されるゆるキャラコンテストの会場。 開催地となった桃井市では、桃をイメージした「モモリン」が大人気。モモリンを激励に行った市長がちょっとしたいたずら心からモモリンの着ぐるみをかぶったことから・・。
身代わりポンタ 隣村の村おこしプロジェクトが事業仕分で中断になったという話を聞き、うちの村の「狸の展望台」の予算はだいじょうぶかと村長のところへ来たあけぼの建設の社長。そこへ県会議員の山川が来て・・・
先用後利 江戸で紙屋を営む番頭が外出から帰ってくると、丁稚の定吉が留守の間に越中富山から来たという薬屋さんが薬箱を置いて行ったと言います。 定吉に薬箱を開けさせてみますとぎっしりと薬が詰まっています。代金も取らず半年ほど経ったらまた来て使った分だけお金をいただくいう。 番頭は「それは隠密だ。この薬は絶対に使うな」と言い・・
忠臣ぐらっ 大石内蔵助に命じられて吉良邸の絵図面を手に入れるため、吉良邸の裏で酒屋を営む町人に身を変えている岡野金右衛門。 近所の者がそれと気付き、なんとか吉良邸の絵図面を手に入れてあげられないかと画策をして・・

柳屋喬太郎 柳屋喬太郎の演目一覧はこちら

演 目
概  要
鬼背参り(おにのせまいり) 生薬屋の若旦那 四方吉。恋人のお美津を捨てて他の女と上方へ駆け落ちをしましたが金が無くなった途端に女に愛想をつかされます。江戸へ帰った四方吉はお美津が亡くなったことを聞かされ・・・
擬宝珠 さるお店の若旦那が寝込んでしまい、医者も原因がわからない。幼馴染の熊さんが原因を聞き出しますと、若旦那の意外な嗜好が明らかに。
孫帰る 夏休み。 おじいさんの家に遊びに来た小学生の孫 健一。楽しいひとときを過ごしますが・・・泣ける創作落語です。
ついたて娘(小泉八雲・衝立の娘) 将来を約束した芸者と若旦那。何も描かれていない衝立を「もっと色気のあるものにすればいいのに」という若旦那に芸者は、この衝立にまつわる、学者と娘の話を語り始めます。
赤いへや(江戸川乱歩・赤い部屋) あらゆる道楽をしつくして、退屈を持て余している人達が集まる「赤い部屋」。ここに呼ばれた噺家が一席のあと「本当に話したかったのは私の退屈しのぎの話だ」と話し始めます。

エディターズチョイス

心にひびく何回も聞きたい落語

演 目
概  要
聴き比べ
唐茄子屋政談 勘当された若旦那が食うに困って吾妻橋から身投げしようとするところを、叔父さんに助けられて唐茄子の担ぎ売りに。吉原や浅草の風景が目に浮かび、江戸下町の人情があふれる名作です。 古今亭志ん朝 / 三遊亭圓生 / 古今亭志ん生 / 三遊亭金馬 / 古今亭圓菊 / 林家正蔵 / 柳家さん喬
芝浜
人情噺の最高峰。夫婦の情愛が最高潮になったところでのサゲも秀逸で、泣き笑いをしながら胸が暖かくなっているのを感じます。 三笑亭可楽, 五街道雲助, 古今亭志ん朝, 古今亭志ん生, 柳家さん喬, 柳家小三治, 桂三木助(三代目), 桂雀三郎, 立川談志
中村仲蔵 忠臣蔵の弁当幕 五段目の定九郎役を振られた仲蔵の悔しい心情とそれを支える女房。妙見様のご利益を得てついに役の工夫を仕上げて初日に挑む仲蔵。どの場面も目が離せない展開です。 三遊亭圓生・古今亭志ん朝・林家正蔵・古今亭志ん生・金原亭馬生
ねずみ 名工 左甚五郎が仙台の小さな宿屋を助けます。勧善懲悪は日本人好みですよね。 立川志の輔・柳家さん喬・桂歌丸
死神
演者によって結末が変わります。命の蝋燭が消えるか消えないか男が死んでしまうか生き残るかぜひ聴き比べてみてください。 三遊亭圓生, 三遊亭金馬, 柳家さん喬, 柳家小三治, 立川志の輔, 立川談志

相撲の落語

演 目
概  要
聴き比べ
花筏 ばかばかしくも手に汗にぎる千秋楽結びの一番。笑い所満載の相撲噺です。 桂米朝・三遊亭圓生・桂枝雀・金原亭馬生・林家染丸・柳亭市馬
阿武松 第六代横綱となった阿武松緑之助の出世噺。みごとなまでの大食ぶりと宿屋の主人や錣山親方の人情が気持いい。 三遊亭圓生 / 入船亭扇辰 / 立川談志
幸助餅 幸助と雷関の涙なくして聞けない人情噺。なつかしすぎる藤山寛美の松竹新喜劇も併載。 林家染丸 / 藤山寛美

相撲の落語をもっと聴く

吉原遊郭・花魁の落語

演 目
概  要
聴き比べ
五人廻し 林家正蔵(彦六)演ずるネチネチとイヤミな客に思わず拍手! 遊郭噺は数あれどこれがイチオシ 林家正蔵 / 三遊亭圓生 / 五街道雲助 / 古今亭右朝 / 古今亭志ん朝 / 古今亭志ん生 / 立川談志
明烏 この口演のあと、売店の甘納豆が売り切れたという逸話の残る文楽、梅干の種をまきちらす志ん朝、どれをとっても名演揃いです。 桂文楽 / 古今亭志ん朝 / 三遊亭圓窓 / 古今亭圓菊 / 林家はな平 / 柳家喜多八 / 立川談志 / 金原亭馬生
居残り佐平次 「付き馬」「突き落とし」と並んで廓噺の三大悪(後味の悪い噺)とされていますが、遊郭の雰囲気を満喫できる名作です。 三遊亭圓生 / 古今亭右朝 / 古今亭志ん朝 / 古今亭志ん生 / 春風亭柳好 / 柳家小満ん / 桂文朝 / 立川志らく / 立川談志
錦の袈裟 隣町の連中に負けじと趣向をこらして吉原に乗り込む若い衆がかわいい。 古今亭志ん朝 / 柳家喬太郎 / 三遊亭金馬 / 三遊亭圓生 / 三遊亭圓楽
幾代餅 両国名物『幾代餅』の由来。紺屋高尾と同じ筋ですがどらかと言うとこちらのほうが好みです。 古今亭志ん朝 / 古今亭志ん生 / 柳家さん喬 / 古今亭菊之丞 / 古今亭圓菊 / 金原亭馬生 / 柳家権太楼

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夢の噺

演 目
概  要
聴き比べ
天狗裁き 男の夢がとんでもない騒動を引き起こす。夢の噺ではイチオシです。 桂米朝 / 古今亭志ん朝 / 古今亭文菊 / 柳家さん喬 / 入船亭扇辰 / 柳家喬之進 / 柳家権太楼 / 桂文珍 / 立川平林
夢の酒 旦那の夢に嫉妬して、義父に夢の場所へ行って文句を言ってきてくれと頼む若妻。 黒門町 桂文楽の名演をぜひ映像で 桂文楽 / 柳家さん喬 / 入船亭扇辰
橋場の雪(夢の瀬川) 人情噺「松葉屋瀬川(雪の瀬川)」を改変したもので、さらに「夢の酒」へと変化します。「夢の酒」とひと味ちがうストーリーをお楽しみください。 柳家三三
鼠穴 弟に渡した三文は兄の愛情か。弟は善人か。奥の深い落語です。 立川志の輔 / 立川談志 / 三遊亭圓生 / 桂福團治 /三遊亭圓楽
心眼 盲目の按摩 梅喜のせつない気持ちや女房のあたたかさが心に染みる。せつない結末の絶滅危惧噺です。 桂文楽

じっくり聴きたい人情噺
【上級者向け】

人情噺は、夫婦や親子などの人情を感じさせ、気持ちがやすらぐ噺だと思っておられる方も多いと思います。
広義にはそれも人情噺と言って間違いないのですが、狭義では、特に江戸落語界では、落語と人情噺は別物とされてきました。

簡単に言えば、落語はオチのある噺であるのに対して、人情噺にはオチはなく、ドラマの登場人物になりきってストーリーを演じていくもので、一席は40分から1時間程度、ストーリーによっては数回に分けて口演する「続き噺」の形態をとります。

演 目
概  要
聴き比べ
穴釣り三次 三筋町の紙問屋 甲州屋の一人娘、今年十七歳のお梅と手代の粂之助の悲恋。お梅を襲った三次と粂之助、兄の玄道の因縁とは 古今亭志ん生
粟田口霑笛竹(あわだぐち しめすふえだけ) 1:29 刀屋の番頭 重三郎が芝の金森家から家宝の刀、粟田口国綱を預かった帰り道、山岡頭巾を被った侍が近づいて粟田口を包んだ風呂敷を奪おうと襲いかかります。 林家正蔵・古今亭志ん生
安中草三 親とも思う恒川半三郎のために盗みを働き、半三郎の身代わりに人殺しの罪を着る草三 三遊亭圓生 / 古今亭志ん生
梅若禮三郎 能役者の梅若礼三郎。芸に行き詰まりを感じて、世の中を太く短く生きようと貧乏人を助ける義賊になります。 神田鍋町の長屋に住む小間物屋の利兵衛は 三遊亭圓生
江島屋騒動(江島屋怪談) おすすめ! イカモノの婚礼衣装のために川に身を投げたお里。母親のお松は衣装を売った江島屋を鬼のようになって呪い・・ 古今亭志ん生・桂歌丸・柳家蝠丸・一龍斎貞水
おさん茂兵衛 おすすめ! 深川仲町の呉服屋の職人、茂兵衛は女嫌いで通っていましたが、上尾の料理屋で見かけたやくざ者の女房おさんを見初めて・・ 三遊亭圓生・桂米朝
お富與三郎 両国横山町のべっ甲問屋 伊勢屋喜兵衛の一人息子与三郎が、博徒の親分の妻お富と惹かれ合ったことで体中を切り刻まれて・・ 五街道雲助 / 金原亭馬生
鬼あざみ 上方にはめずらしい人情噺。子供の頃から手癖が悪く、奉公先を飛び出して東の土地で鬼あざみと言われる悪党になった清吉が 桂文團治
怪談阿三の森 深川牡丹町の近く「阿三(おさん)の森」の由縁。 阿三が恋したのは腹違いの兄 新重郎。 古今亭志ん生
怪談牡丹燈籠 おすすめ! 浪人の萩原新三郎に恋したあげく焦れ死にをした旗本飯島平左衛門の娘お露。 自分のために死んだと聞いた新三郎のもとにカランコロンと下駄の音 三遊亭圓生 / 桂歌丸
怪談累草紙 おすすめ! 与右衛門が巣鴨の実家に帰る途中、宿屋で耳にした上方歌に心を惹かれ、姿かたちを見ないまま契りを結びますが・・ 林家正蔵
怪談乳房榎 おすすめ! 絵師の菱川重信は、女房のおきせと息子の真与太郎の3人で幸せに暮らしていましたが、弟子の磯貝浪江がおきせを籠絡し、邪魔な重信の殺害を企てます。 三遊亭圓生 / 桂歌丸
髪結新三 絶世の美女 お熊をなんとか自分のものにしようとする新三は、お熊が想いを寄せる忠七の名前でお熊を呼び出します。 三遊亭圓生
御家安とその妹(鶴殺疾刃庖刀・つるごろしねたばのほうちょう) 徳川直参の大名 東城左近太夫氏勝。父の形見の陣笠を道頓堀川に落としたのを見事な身ごなしで拾ってくれたのは、十九歳くらいの器量のよい娘。 古今亭志ん生
三味線栗毛(錦木検校) 酒井雅楽頭の次男 角三郎 大名 酒井雅楽頭の次男 角三郎は下々のことが好きで殿様とは意見が合わず、大塚の下屋敷に下げられて、五十石という禄で暮らしていました。 古今亭志ん生・柳家喬太郎
真景累ヶ淵 おすすめ! 落語好きなら一度は聞いておきたい圓朝怪談の最高峰。皆川宗悦殺しに端を発して因縁が因縁を呼ぶ超大ネタ 三遊亭圓生 / 古今亭志ん朝 / 林家正蔵
真景累ヶ淵 おすすめ! 桂歌丸 渾身のライフワーク。圓朝以来の「お熊の懺悔」を加えた通し7時間たっぷり 桂歌丸
心中時雨傘 根津権現の喧嘩祭りで「どっこい屋」という菓子当て物の屋台をしているお初。 歳は二十三、色白で口元が締まり小股の切れ上がったいい女で、婚礼話は数あれど、母親と二人暮らしで嫁に行くと母親が生活できなくなると、断りつづけている孝行娘。 古今亭志ん生
双蝶々 おすすめ! 下谷山崎町の山崎屋という黒米問屋の小僧 定吉。番頭の権九郎を殺害して逐電する。圓生と彦六正蔵の珠玉の高座を掲載。 三遊亭圓生・林家正蔵
大丸屋騒動 上方には珍しい世話物です。でもオチはあります。妖刀村正を手にした男が、自分の意思に反して人を次々と殺めていき、、 桂文枝 / 露の五郎兵衛
操競女学校(みさおくらべおんながっこう) 孝女の仇討ち二編。お里の伝 麹町表三番町にお小納戸役を努めていた永井源助 ある日、永井が剣術の指南をした旧友、讃岐丸亀の京極備中守の家臣 村瀬東馬が永井を訪ね、村瀬の盟友の姪で十六歳のお里をここで奉公. 三遊亭圓生 / 古今亭志ん生
緑林門松竹(またかのお関) おすすめ! 根津七軒町の医者 山木秀永を殺した新助。新助の狙いは秀永の持つ蒼白譽石(そうはくよせき)という恐ろしい毒。耳かき一杯で人は七穴から血を履いて死ぬと言う。 林家正蔵・三遊亭圓生
松葉屋瀬川(雪の瀬川) 古河で穀屋を営む大店 下総屋善兵衛の若旦那 善治郎。本の虫で毎日家にこもって本ばかり読んでいる。 こもってばかりでは身体にも良くないと旦那が番頭に金を渡して吉原へ遊びに行くようにと 柳家さん喬・三遊亭圓生
吉原綺談(芳原奇談雨夜鐘より) 下谷長者町の八文湯から出てきたお仲。歳は十七で大変な美人。 その後ろ姿を見送っていたヤクザの権次。いい女だ。あんないい女を磨いていい成りをさせればたまらないと後をつけます。 古今亭志ん生