鮑のし(祝のし)~古今亭志ん生・桂春団治・三遊亭圓楽・桂文枝・立川志らく・三遊亭百生・林家木久扇
しっかり者の女房に言われるまま 鮑のし~古今亭志ん生 仕事に行ったが途中で身体の調子が悪くなって帰って来た男。 考えたら腹が減ってるんだ。飯を食わせろと女房のお光に言いますが、飯も米も金もないと言う。 友達のところへ五十銭貸してくれと言うと...
しっかり者の女房に言われるまま 鮑のし~古今亭志ん生 仕事に行ったが途中で身体の調子が悪くなって帰って来た男。 考えたら腹が減ってるんだ。飯を食わせろと女房のお光に言いますが、飯も米も金もないと言う。 友達のところへ五十銭貸してくれと言うと...
百日でダメなら二百日、三百日でもお詣りしてみなさいな 桂米朝~景清 失明した目貫師(彫金職人)の定次郎が近所の旦那、甚兵衛と話をしています。 医者にも見放され、神仏にすがろうと眼病に効くといわれる柳谷観音へ二十一の日の間、願掛けに行ったが、...
恋煩いの若旦那のために崇徳院の句を手がかりに奔走する熊五郎 桂枝雀~崇徳院 十日ほど前から若旦那が患いついてしまい、医者に見せても薬の盛りようがない、「これは気の病である」と医者に言われた旦那はその気がかりを聞き出そうとしますが、熊さんにだ...
天王寺詣り~笑福亭松鶴 彼岸の中日。男がご隠居のところに来て、「ヒガン」って見たことありますかと聞きます。 知らないと言うと、うちの台所の穴を出たり入ったりする鼠の少し大きい丈で「キチキチッ」と鳴く。 それはイタチではないかとご隠居が聞くと...
てんてんてんまのてんじんさんで六本もらおか 桂米朝~田楽食い 「寄合酒」と「田楽食い(ん廻し」は、江戸期の終わりまでは別々の噺として演じられ(文久元年に松光という噺家の手控え記録があります)、その後繋がって明治から昭和初期にかけては「寄合酒...
大坂から奈良を越えて伊勢参り 大津へ出て京都から大坂に戻る壮大な連作 桂米朝~発端・煮売屋・七度狐 大坂から奈良を通り、伊勢参りに向かう喜六と清八。 腹が減ったと、峠にある煮売屋に立ち寄ります。 村雨、庭さめ、じきさめなど変な酒しかなく、ど...
弁慶て言われたら、この三円の金が死に金になるねん 船弁慶~桂枝雀【動画】 夏の夕方、喜六のところへ清八が来て船遊びに行こうと誘います。 身近な友達と年増だが芸者も揚げるので一人三円くらいの割り前と言いますと、喜六は三円と聞いて「清水の舞台から飛び降りたつもりでやめとく」と言います。
へっつい盗人~笑福亭仁鶴 清八のところへ遊びに来た喜六に、友達の松ちゃんが宿替えをしたので何か祝い物をしようと相談します。 「値安で、手軽で、場がある物」がいいなと清八が言うと、喜六はカンナ屑はどうか。 そんなものではなく何かびっくりするも...
夢八~笑福亭松鶴 ご隠居の甚兵衛のもとに「寝てて食える仕事はないか」と来た夢八。 よくしゃべるから幇間持ちはどうだと甚兵衛が言うと、あれは懲りた。寒くて太鼓のバチが持てないと夜番(夜回り)と勘違いして夜番の難しさを滔々と語ります。 ひととお...