鬼背参り(おにのせまいり)~柳家喬太郎






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鬼になったお美津の向かう先は・・泣ける人情噺

鬼背参り(おにのせまいり)~柳家喬太郎

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生薬屋の若旦那 四方吉。恋人のお美津を捨てて他の女と上方へ駆け落ちをしましたが金の切れ目が縁の切れ目、お金が無くなった途端に女に愛想をつかされて二年ぶりに江戸に戻ります。贔屓の幇間善助にお美津の様子を聞きますと、お美津は気が触れて死んだと言います。

四方吉がいなくなったあと、お美津は四方吉の名を呼びながら町を探し歩き、善助の前のドブ板をはずしてその中まで探している様子。半年後に善助がお美津の家を訪ねると、庭中一面にきれいな菊の花。家の中に入ってみるとここでも菊の匂いがして、きれいな黒髪を広げたままお美津が死んでいました。

近所の者を集めて形ばかりの葬儀をし、亡骸を焼き場に持って行きますとお美津の亡骸が消えています。不思議に思ってお美津の家に行くと、善助が見つけたと同じ姿のお美津の亡骸。何度も焼き場に連れて行きますがまたもとの家に戻ってくるのだと言います。

それからお美津は夜な夜な善助や近所の若い衆の家に四方吉を探しにくる。善助が戸の隙間から恐る恐る見てみるとお美津は鬼となっています。

覚書

作家の夢枕獏が柳家喬太郎のために書き下ろした新作落語です。舞台は江戸時代で、古典落語と言われても違和感はないかもしれません。

鬼となったお美津の一途さ、四方吉との思い出の場所を探し回る場面は何度聞いても涙が出てきます。

鬼背参り(おにのせまいり)~柳家喬太郎” に対して3件のコメントがあります。

  1. 相本 則子 より:

    素晴らしい 良いお噺でした。お美津さんの健気さに ホロっときました。四方吉が反省して お美津が 灰になるのを庇うところ……もう一緒に死んだって良いと思うところ……喬太郎師匠 上手いわ!是非大阪で 生で 聴きたいです。

  2. 奏 弾平(そうだんべえ) より:

    タイトルの “鬼背参り” は(おにのせまいり)との読みの表記がされていますが、「そうだね…それこそ、会いたかったらその櫛持って神(髪)頼みだね」のオチからすると、(おにせまいり)と読んだ方が、お伊勢参り(おいせまいり)とシャレが効いてくる気がしますけど、どうでしょうか?余計なことを云ってすみません。

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