清正公酒屋~立川談志






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清正公酒屋~立川談志

清正公(加藤清正)を篤く信仰して”清正公酒屋”と呼ばる酒屋、肥後屋清兵衛の倅 清七は、筋向いのまんじゅう屋『虎屋』の娘 お仲といい仲になりますが、親父は「あれだけはダメだ。思いきれ」と倅に言い渡します。

実はこの二つの家は昔から仲が悪く、宗旨は日蓮宗と一向宗、商売は酒と饅頭で上戸と下戸。さらに清正は毒饅頭で暗殺されたという俗説。『虎屋』から見れば虎退治の清正は仇だというわけでどうにも確執は深い。清七は勘当されてもお仲と切れるのはいやだと言うので、清兵衛は清七を分家へ預け、一方のお仲も芝の母親の実家に預けられることになります。

お仲は婆やを通じて酒屋の小僧に「一緒に連れて逃げてくれ」の文面の手紙を渡します。これを見た清七は、暗夜にお仲を連れ出し心中の道行となります。

覚書

豊臣家の重鎮であった加藤清正が、徳川家康の手によって慶長16年(1611)に毒饅頭(または毒酒)で暗殺されたという俗説に基づいて作られた古典落語です。

清正公を「せいしょうこう」と読むのは、有職読み(ゆうそくよみ)と言われるもので、敬うべき古人の実名(諱)を音読みにして敬意をあらわす日本(東南アジア)の風習からきています。

たとえば安倍晴明は「はるあき」ですが「せいめい」、徳川慶喜は「けいき様」と呼ばれるのを好みました。

肥後では、地元の農民が「せいしょこさま、せいしょこさま」と声をかけ、清正も気さくに答えていたようで、今でも「せいしょこさま」と呼んでいます。

東京は白金と日本橋浜町に神祇がありますが、こちらも「せいしょこさま」と呼ぶ人が多いですね。ちなみにこの噺の清正公様は浜町の細川家中屋敷内(現浜町公園)のほうです。

落語 清正公酒屋 ディスコグラフィ

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立川談志
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