梅津忠兵衛(小泉八雲)~柳家喬太郎






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梅津忠兵衛~柳家喬太郎

出羽の国、戸村十太夫に仕える梅津忠兵衛は、豪勇でならす侍。ある夜、忠兵衛が夜勤で城下の見廻りをしていまると、若い女が近寄ってきて「この子をしばらく預かっていただけないでしょうか」と話しかけてきます。

忠兵衛は、狐狸妖怪のたぐいかと訝りますが赤ん坊が笑いかけるのが可愛く、引き受けます。しかし、その赤子は次第に重くなってきます。やはり狐狸妖怪のたぐいであったか、いっそこの赤ん坊を殺してしまおうとも思いましたが、かわいい顔を見て思いとどまります。

もう支えきれないと思った時、思わず口から「南無阿弥陀仏」と念仏を三度唱えますと赤子は消え失せてしまいました。そこに戻って来たのが、先ほどの女。「自分はこの界隈の氏神で、あなたが抱いていたのは、今生まれたばかりの赤ちゃんです。難産のために非常に重く感じられたのではないでしょうか。あなたが唱えた念仏は、無事産道を通る手助けになり、母子とも無事だった」と言います。

「お礼に何か欲しいものは」と聞かれた忠兵衛は、「力。怪力がほしい」と言い、女は「子々孫々まで剛力を授けましょう」と言って消えます。

覚書

小泉八雲の同名の小説を柳家喬太郎が落語に仕上げました。秋田県横手市に残る伝説に、妹尾 兼忠(せお かねただ)の伝説が残っており、小泉八雲はこの話をもとにしています。

女から赤ん坊をあずかり、お礼に剛力をさずけてもらうところは同じ展開で、その後、大木を運搬中に木が橋の欄干に引っかかって動けなくなっているところを通りかかり、通行の邪魔だと言った兼忠に人夫たちが悪口をあびせたのを怒り、大木を持ち上げて橋の下の横手川の川原に投げ落としてしまいます。この大木を引き上げるのに、五十人の人夫が三日かけて引き上げたと言われています。また、横手城へ登城する際に、左の手の平に大石を乗せて苦もなく坂を登り、人々を驚かせました。

横置兼忠の碑と大石

横手城本丸跡(現:秋田神社境内)には「大力無双妹尾兼忠」と刻まれた石碑と、彼が片手で運んだとされる大きな石が残っています。

ある日、兼忠が横手川の関門の大扉を持ち、川の水を押し戻して力を誇示していたところ、様子を見ていた老人が笑いながら「上流をささえるより、下流を押し戻してみよ」と言い、兼忠が「容易なこと」と応じましたが、水に流されてしまいます。

陸に上った時には老人はおらず、それ以来、兼忠の力は弱まってしまったと言います。


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柳家喬太郎/梅津忠兵衛

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