夢たまご~桂枝雀
『お笑い・漫才芸人列伝』
古今東西のお笑い・漫才芸人の貴重な映像・音声を集積。
明治・大正・昭和・平成・令和の数々の芸人を、映像と音声で紹介します。
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夢たまご~桂枝雀
夏の夕方。小腹の空いた男が、何か虫養いがほしいと思っていたところへ「たまご~、たまご~、夢たまご~。たまごは要らんかなぁ~?」と卵売りの声。ちょうどよいと呼び止めますと、売っているのは”ゆで卵”ではなく”夢たまご”。このたまごを食べると夢を見ることができるという。
たまごの種類で見たい夢が見られるのもあるが、自分の売っているのはこういうお楽しみのお分かりになるお方向けの、どういう夢を見るかわからないほうのものだと言う。
早速食べてみると、自分が夢たまご屋に変身して町を売り歩いています。家に帰ると女房、子供が待っていて料理やお銚子も出してくれます。これは夢たまご屋の女房だが今は自分の女房・・・では、そうさせてもらおう。
覚書
桂枝雀の創作落語で、「落語というものは”夢か現か、現か夢か”というようなところじゃないか、というようなことに思い至りまして、まぁこしらえたもんでございます。」という枝雀の思いから生まれた噺です。不思議なSFのような感覚になる噺で、枝雀の世界観が作品に込められているように思います。
“虫養い”というのも使われなくなりましたが、お腹が減った時にグゥと鳴る”腹の虫”を抑えるためにきちんとした食事ではなく少しだけ食べる物を言います。
噺はこの後夢たまご屋に「お前は誰に何してるんじゃい!」と叩かれて目が覚めると、遠くに夢たまご屋が歩いているのが見える。サゲは、夢たまご屋が売り声で「たまご~、たまご~、夢たまご~。たまごはいらんかなぁ~? なんぼ夢の中でもしていいことと悪いことがあるぞ~」
落語 夢たまご ディスコグラフィ
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桂枝雀
CD