風呂敷～古今亭志ん生・志ん朝・立川談志【動画】

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『お笑い・漫才芸人列伝』
古今東西のお笑い・漫才芸人の貴重な映像・音声を集積。
明治・大正・昭和・平成・令和の数々の芸人を、映像と音声で紹介します。
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古今亭志ん生～風呂敷【動画】

亭主の友人半七が訪ねてきた。今日は亭主は遅くなると言って出かけて留守でしたが、女房は半七を中に入れていろいろと話をしています。と、雨が降ってきたので雨戸を閉める。そこへ亭主が突然帰ってきます。

この亭主は無類の焼きもち焼き。亭主の友人とは言え、亭主の留守に男を家に上げたとなれば殺されかねないと思った女房は、あわてて半七を押入れに隠し、亭主が寝たら逃がそうと思いますが、亭主は押入れの前にどっかりと腰を下ろして動かない。困った女房は、酒を買ってくると近くに住む兄に助けを求めます。

覚書

志ん生さん、動いてます・・。音声はたくさん残ってますが映像はほとんどなく大変希少です。終盤の亭主に風呂敷をかぶせるあたりからの動作、顔や目の動きは本当に絶品です。

NHKが『AIで彩るいだてんの時代』で、この志ん生の『風呂敷』の映像をフルカラーで再現しています。https://www.youtube.com/watch?v=tB3U7k4OME0

『風呂敷』は、戦中に浅草本法寺に葬られた”禁演落語“53話のひとつで、昔は『風呂敷間男』の題で半七を間男として描いた艶笑噺でした。二人で差しつ差されつしっぽり濡れて「おまえさんと末永く、ともに白髪の生えるまで添い遂げるよ」などと言って、気を引いているところに亭主が帰ってくるという設定でしたが、

後年、亭主を無類の焼きもち焼きという設定にして、女房が大家に家賃の払いを待ってくれと愛想笑いをしただけで怒り出すような男にすることや、半七が訪ねてきた時に雨が降ってきたので中に上がってもらう、雨戸を閉めるという設定を加えることで、突然の亭主の帰宅に慌てて半七を隠す動機が自然なものになり、家族連れにも聞いてもらえる落語に変容していきました。

古今亭志ん朝～風呂敷【動画】

立川談志～風呂敷

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