青空おばあさん・おばあさん三代姿・おばあさんの縁談・峠の婆さん~古今亭今輔



青空おばあさん~古今亭今輔

新婚の秋男と春子。春子の実家の両親が秋男に「ぜひ遊びにいらっしゃい」と誘い、秋男もその気だが春子がいい顔をしない。

「秋夫さんに会わせたくない人がいるんです」と言うので、聞いてみると、七十一のおばあさんに会わせたくないのだという。

リュウマチが悪いので、両親が交通事故を心配して外に出さず、朝からテレビやラジオを聞いていて、変に新しいお婆さんができあがり、近ごろは英語を習い始めたという。

秋男は感心して「是非会わせてください」と言い、両親のもとへ向かいます。

おばあさん三代姿~古今亭今輔

「昔は良かった、昔は、昔は」と始終言っているおばあさん。

娘が、明治の時代になったから旅行も電信も出来るが、江戸時代にはなかったでしょうと言いますが、

「お前は文明開化と言うけれど、皆外国の真似だ。船にしても昔は風流だったが蒸気船が不粋に走ってる。鍋だって牛鍋や豚鍋、桜なべなんてのを食べている。江戸時代には汚れると言って食べなかった。」

さて、この娘さんもおばあさんになりまして、
「いやだねぇ。キャベツが一つ100円。昔は50円持って呉服屋に行けば、裏の付いた着物が買えておつりがきたもんだ」
と、同じように昔はよかった、昔はと始終言うようになります。

おばあさんの縁談~古今亭今輔

ある日、上司に「親孝行をしたいので協力してほしい」と言われた部下の竹田君。

よく聞いてみると、君の母親に、うちの父親の嫁に来てもらいたいという。

とにかく今度の日曜に見合いだけでもしてもらいたいので、新築した父親の隠居所の披露を名目で連れてきてくれと頼みます。

峠の婆さん~古今亭今輔

田舎に旅行に来た二人の男、一人はもう足に豆ができて歩けないと荷馬車を見つけて乗せてくれと頼みますが、畑にこやしを運ぶところだからだめだと断られます。

あの峠を越えたらすぐ町になると教えられて、歩きだすと茶屋が見える。

少し休もうと入るとおばあさんがいて二人がと東京から来たと聞くと、「この間村の娘が東京見物して、
「東京駅を降りれば西洋館が並んで外国へ行ったみたいだった。マルビルなんてのはこの家の何百倍もあると聞いておりゃ驚いたよぉ」
と話します。

覚書

「おばあさんの今輔」の噺を集めました。
「古典落語も、できたときは新作落語です」というのが口癖で、新作落語の創作と普及に努めました。

おばあさん系は今輔以後聞かれなくなりましたが、「ラーメン屋」などの人情噺は現在も語り継がれています。

こちらも合わせてたっぷりどうぞ