辻八卦~金原亭馬の助



忠臣蔵五段目を語る客に

辻八卦~金原亭馬の助


往来の辻占い。今日は師匠の十三回忌である。余興に当て物をしようと男を呼び止めます。

取り巻いていた男を呼んで、商売を当てよう「金物屋ではないですかな」と言うと当たっている。「頭がやかんで金壺眼、おまけに髭が針金だ」

今度は年配の男を呼び、町処姓名年齢を当てようとこれも当てます。
そんなことまでわかりますかと聞きますと「笠の裏に書いてある」

ようやくみてほしいという客が来ますが、これが芝居好きで忠臣蔵五段目『山崎街道』を延々となぞります。

たっぷり一段を語り終え「定九郎は何に生まれ変わったのかをみてもらいたい」と言います。

覚書

前半は『近江八景』と同じで、サゲは忠臣蔵四段目のお決まりの地口。
桂歌丸も持ちネタにしていました。

五段目は大ネタの人情噺「中村仲蔵」や素人芝居のドタバタ「五段目(吐血)」などがあり、芝居の筋を語るこの噺は廃れていっていますが、当時は一般にも芝居が浸透しており、場面や台詞を暗記している人も多くいて、聴衆も芝居の場面を思い浮かべながら聴いていたのでしょう。

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