『お笑い・漫才芸人列伝』
古今東西のお笑い・漫才芸人の貴重な映像・音声を集積。
明治・大正・昭和・平成・令和の数々の芸人を、映像と音声で紹介します。
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おかみさんは今、機嫌がいいかい?
猿後家~立川志の輔
ある大きな商家の後家。顔が猿に似ており、近所の人に”猿後家”などと言われるのを気にして店の奥に閉じこもる毎日を送っています。店では”サル”は禁句で、うっかり言ってしまうと暇を出されることになってしまいますのでこれだけは言わないようにと気をつけております。
ここに久しぶりにやってきた貸本屋の源さん。「女房の親を江戸見物させて金が無くなった。少し金を貸してくれないか。」と番頭に頼みます。
番頭は、「自分も奉公の身だ。おかみさんに頼んだらどうか」と言い、源さんは「それもそうだ、おかみさんは今機嫌がいいか?」と聞きますと「すごく悪い。」と言う。
三日前、出入りの植木屋がおかみに泉水の脇に何か木を植えたいと言われて『さるすべり』がよいと言ってしまい、平伏して謝ったが、怒ったおかみは植木屋の顔をキセルで打った。植木屋が逆上して「今度は柿の木を植えてやるから木に登っておにぎりでも食ってろ!」と言い捨てて出ていった。
それから三日泣き通しだったが今日は少し落ち着いたみたいだから、ここでお前さんがおかみさんの機嫌を直してやれば小遣いも余計にもらえるだろう。
奥の間に乗り込んで行った源さん「親戚の京美人と間違えた」「素顔なのにきれいな化粧をしている」と持ち上げておかみさんは大喜び。「鰻を頼め」「お酒を持って来い」と女中に言いつけて、しばらく顔を見せなかった理由を聞くおかみ。
源さん「東京見物に来た両親を案内していた。皇居、日比谷から銀ブラ、天丼の特上をご馳走して、泉岳寺、靖国神社、上野、浅草と回ると黒山のひとだかり。見ると猿回し・・」
覚書
古い上方落語を昭和の始めに東京へ移して同じ『猿後家』で演じられます。
上方では伊勢参りの道中、奈良名所をならべたてるところで「猿沢の池」と言ってしまいます。サゲは楊貴妃を言い間違えて・・。
演者によってサゲに工夫があり、気の抜けない落語です。
猿後家 柳家小三治
猿後家~林家菊丸
落語 猿後家(Spotify)
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桂三若/猿後家
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