柳の馬場~三遊亭円歌・林家正蔵



柳の馬場~三遊亭円歌

日頃から大言壮語の按摩の杢市(もくいち)。客も多くついていて、さる武家の屋敷にも贔屓にあずかっています。

ある日、殿様に「その方武芸百般と聞いたが、それはまことか?」と聞かれ、調子に乗って 剣術は小野派一刀流 免許皆伝、槍術は宝蔵院流 免許皆伝、弓術は日置流免許皆伝と並べ立てる。

「弓術は無理だろう、的が見えまい」と言われますが、「そこは心眼で・・」

「馬術はどうだ」と聞かれ、「馬術の大坪本流免許皆伝」答えたのが運の尽き、先日、癖馬を買い求めたが乗りこなるものがおらずただ草を食んでいるので一鞍責めろと言われます。

覚書

三遊亭圓生は、幼少の頃に見た四代目橘家円喬の名演について「円喬は座って演じているのに、杢市が枝にぶら下がった足先に、本当に千尋の谷底が黒々と広がって見えた」と語り、生涯この噺を手がけませんでした。

彦六の正蔵と円歌が、三遊(亭)一朝に習って時折高座にかけた後は演者が出てきません。

三遊(亭)一朝は円朝の直弟子で「稽古台」と言われるほど噺の数が多く、正蔵は前座、二ツ目の噺から、真打の噺、それにお家芸となった怪談噺まで、圓生は二代にわたって、文楽、今輔などもこの一朝に多くの噺を教わりました。

柳の馬場~林家正蔵

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