新聞記事~三遊亭圓楽・柳亭痴楽



天ぷら屋だけに

新聞記事~三遊亭圓楽(六代目)


ご隠居のところへ話をしに来た八五郎に、お前は新聞を読んでいるかと聞きます。

読んていると答えた八五郎、隠居に近頃どんな記事に目が止まったかと聞かれると「旅順陥落」。大掃除したら古い新聞が出てきて今真珠湾攻撃に入っていると言います。

ご隠居あきれて、では今朝の新聞は見ていないだろうと言い、天ぷら屋の竹さんが泥棒に殺された記事が出ていたと言います。

竹さんは剣術の心得があるが生兵法は大怪我の元。脇にあった薪ざっぽうを掴んで構え、泥棒は逆上して持っていた日本刀で切りかかったが、竹さんは体をかわし、小手を叩いて刀を落としたところを馬乗りになる。ここで油断が出た。

泥棒は懐に持っていた匕首で竹さんの胸を刺し、そのまま逃げてしまった。
しかし、この泥棒五分経つか経たないうちに挙げられた。と隠居は続けます。

男は、それはいい供養になった。しかし、よくすぐに挙げられたものだと言いますと、ご隠居答えて「入った家が天ぷら屋だけにすぐ揚げられる」。

落とし噺と知った八五郎、これは面白い誰かに言ってやろうと外へ。

覚書

上方の「阿弥陀池」を昭和初期に昔々亭桃太郎が改作、題も「新聞記事」に改題して東京で広く演られるようになりました。

新聞記事~柳亭痴楽


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