恨み酒~桂南光
『お笑い・漫才芸人列伝』 NEW!!
古今東西のお笑い・漫才芸人の貴重な映像・音声を集積。
明治・大正・昭和・平成・令和の数々の芸人を、映像と音声で紹介します。
恨み酒~桂南光
大阪のミナミ、阪町あたりの小料理屋さんの表に、昼間から一杯機嫌の男がやってきます。
「ちょっとごめん、大将、一杯呑ましてもらえますかいなぁ?」
と声をかけますと、主人は「まだ支度中でございまして、小一時間ほどしたらまた起こしいただければ」と言いますが、
男はこの店は初めてではなく、ずいぶん前に一度来たが、お酒も肴も美味しかったのでと頼みますと、主人は、それでございましたら、バタバタしていますがお酒くらいなら出せますので、よろしかったらどうぞと中へ招き入れます。
男は、酒を頼み「大将、ちょっと聞ぃてもらいたい。」と手を止めさせていろんな話を始め、酩酊するに従ってからんでいきます。
覚書
放送作家、エッセイストの織田正吉原作の「うらみ酒」を、桂枝雀が落語に直して1974年に口演、弟子の南光が引き継いでいます。
話題は演者や時期によって異なり、枝雀で4種類、南光で3種類の口演が残っています。
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