強情灸~柳家小さん・古今亭志ん生・古今亭志ん朝



五右衛門はさぞ熱かったろうなぁ

強情灸~柳家小さん【動画】


友人が通りかかったのを呼び止めた男、どこへ行ってきたと聞きますと、熱いと評判の灸を据えに行ってきたと言います。

熱いったってたかが灸だろうと言いますと、お前なんぞが行ったら恥をかく。気の小さいやつなんか悲鳴をあげて飛び上がって天井を突き破ってどっか行っちゃうくらいだ。

みんなうんうん唸ってるんで据えそびれて人が溜まっちゃってしょうがないので番号で順番に据えることになってる。俺のは「への三十六番」最後のほうだ。

俺がぶつぶつ言ってると年頃二十四五のいい女が、熱そうなので据えそびれているんですが、お急ぎでしたら順番を変わってほしいと言ってくるんで札を取り替えた。

中に入ると、うちの灸は熱いので途中でやめる方もいます。全部で三十二個据えますが大丈夫ですかなんて言うので、たかが灸じゃねぇか全部いっぺんに据えてくれと言って据え始めたが熱いのなんのって。

今更逃げられないんでじっと我慢していると大勢が俺を取り巻いてなんて我慢強い人だ、男の中の男だなんて言ってる。番号取り替えてくれた女なんてこういうような人を夫に持ちたいわねぇなんて思ってやしないかと。

覚書

江戸っ子気質が感じられる楽しい噺で、語り手の表情や顔色が変わっていくのが見ものでもあります。音声だけだと物足りない、寄席で生で見たい落語です。

上方の「やいと丁稚」を移したものですが、こちらは小僧にやいと(灸)を据えて熱いと泣くので、旦那が熱くないとやって見せますが我慢できずにすぐ払い落とし「熱かったら払い落としてもいいのだ」という情けない噺なので、発想だけ移して独自に作り上げたものと言ってよいものです。

強情灸自体は短い噺なので、マクラでいろいろと我慢の話をふっています。中でも熱い風呂に入って「ぬるくて足ぃ食いつくね」「ぬるいから喋るんじゃねぇ」などというのは可笑しく、個人的には本編よりもこっちのほうが好きですね。

強情灸~古今亭志ん生

強情灸~古今亭志ん朝

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