小粒~桂文治



小粒~桂文治(九代目)

体が小さいのをいつも友達からからかわれている留さん。
往来を這いずって何してんだ、そっちから来る人の下駄の歯にはさまっちまうぞ。
大掃除に来てくれて縁の下にしゃがまずに入ったなどなどと言いたい放題。

悔しくてたまらない留さん、横丁の先生の所へ知恵を借りに行きます。

先生は、
「浅草の観音さまはお身丈一寸八分だが、十八間四面の大きなお堂に入っている。
仁王は大きくても門番だ。牛や馬はでかいがネズミを取らん。
太閤さまは、五尺に背が足りない体でも加藤だ福島だのという大きい家来がいる。
山椒は小粒でもぴりりと辛い」
相手が小さいと言えば、こう言い返してやれと教えます。

留さん喜んで、とって返します。

覚書

昔のサゲは「三布布団(みのぶとん)を横に掛けて寝ておりました」というものでしたが、現在はお聞きの通り「敷布団を横にして寝ておりました」になっています。

ちなみに三布布団。布団の横幅を表すのに三布、四布など「布」という単位を使います。
一布(ひとの)が35cm強ですので、三布布団は横幅140cm強。三寸(約9cm)足が出て身長150cmというところでしょうか。わかっていれば身長がだいたい想像できてリアルなのです。

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