小田原相撲~春風亭小朝・京山幸枝若・桃川燕雄



小田原相撲~春風亭小朝

「おらが国さで見せたいものは昔谷風、今伊達模様」と謳われた 二代目 谷風梶之助全盛の頃、伊豆下田に大巌大五郎という素人相撲がいました。

大巌は汚い取り口で相手を負かし、土俵で人を殺してしまったことも数度という。
背後には地回りのヤクザがついていて手が付けられない。

この大巌が「江戸の力士と勝負したいが、俺が怖くて箱根を越えられないらしい」と豪語していると聞いた谷風、温厚な人柄で滅多に怒ったことはない人ですが、本物の相撲がどういうものか教えてやろうじゃないかと、小田原での興行を組みます。

大巌の初日は頭突きの名人 鯱清五郎。
立会いから大巌めがけて頭から突っ込みますが、大巌は受けとめ、行司の見えないところで禁じ手の目潰し。鯱がたまらずのけぞったところで土俵の外へ投げ出してしまいます。

これを見ていた谷風が、明日は自分が大巌とやると言いますと、後に名横綱となる雷電為右衛門が「順序として明日はわしが取りましょう」と申し出ます。

覚書

講談や浪曲の「寛政力士伝」を落語に移した演目です。

「寛政力士伝」には、病気の親の看病のため不振に陥っている力士に勝ちを譲る「佐野山権平・情け相撲」横綱谷風の品格を描いた「谷風七善根」、親不孝の若者を改心させる「出羽屋幸吉」、侠客を救う「橋場の長吉」などがあり、落語にも多く移されましたが、現在でも演じられるのは本編と「佐野山」」くらいでしょうか。

浪曲 小田原情相撲 雷電為右衛門 京山幸枝若

講談 寛政力士伝の内 雷電の初土俵 桃川燕雄


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