天狗裁き~桂米朝・古今亭志ん生・柳家さん喬・桂文珍・柳家権太楼・桂春若・柳家喬之進・古今亭文菊・入船亭扇辰・立川平林【動画】
寝ているところを女房に起こされた男が夢の内容を聞かれたことから
桂米朝~天狗裁き
喜八が寝ているのを女房が見ています。
「なんやこの人、むつかしい顔したり笑ったり」
と喜八を起こし、どんな夢を見ていたかと聞きます。
夢なんか見てない、そんなことはない、なんで隠し事するんだと夫婦喧嘩になります。
隣家で幼馴染みの男が仲裁に入りますが俺には話せるだろう、夢は見ていないとまた喧嘩に。これを見た大家が仲裁に入りまた事情を聞きますが、だんだん大事に・・。
これくらいバカバカしい噺はないですね。
米朝はこの噺を、次に掲載している五代目金原亭馬生で初めて聴いて珍しい噺だと思っていたところ、明治時代の落語家 曽呂利新左衛門の著書にこの噺を見つけ、上方ネタかとやってみる気になり、十数年かけて仕上げていったと言います。
奉行や天狗までが愚かなことと言いながら夢のことに興味を持つ、落語ならではの展開は本当に楽しめます。
馬生の噺では、天狗から羽団扇を取り上げてこれを使って空を飛び、大きなお屋敷に降り、ここの娘が患っているという話を聞いて、治したら婿にしてくれと言って天狗の葉団扇を使って治します。
その日のうちに婚礼、お床入りしようと手を引いたらそれが女房の手。
「夢か」でサゲになります。
古今亭志ん生~天狗裁き
柳家さん喬~天狗裁き
桂文珍~天狗裁き
柳家権太楼~天狗裁き【動画】
桂春若~天狗裁き
柳家喬之進~天狗裁き
古今亭文菊~天狗裁き
入船亭扇辰~天狗裁き
立川平林~天狗裁き【動画】
こちらも合わせてたっぷりどうぞ